<悪魔城伝説語り>アルカードの想い

ファミコンゲームの名作「悪魔城伝説」の世界観や登場人物についての妄想や考えを語っていこうと思います。基本的にファミコン版の設定前提で書いています。

ドラキュラと戦う時、アルカードは戦う前から父を倒すと言う決意をして覚悟をしていただろうけど、それでももしかしたら土壇場で父が目を覚ましてくれるかもしれない、正気に戻ってくれるかもしれない、話し合うことができるかもしれないと思ってたんじゃないかな、と、唐突に思いました。でも父親は容赦なく攻撃をしかけてきて、やはり無理なのか、いやでも父上……と思っていた矢先にの、最早とても人とは言えない姿の第二形態。
ドラキュラは魔物に魂を捧げた男なのだと知っていても、実の父親のああいう姿を目の当たりにするのは辛かっただろうなあ……。

衝撃を受けた様子のアルカードに気づいてしまってラルフまで攻撃の手が緩まってしまい、そんなラルフの様子を見てサイファやグラントまで攻撃をためらうようになってしまい四人は一気に大ピンチに。仲間が傷つき倒れる姿を見たアルカードは、そこでようやく本当に全てを吹っ切って魔王との戦いに挑む。そして異形の父を倒した後に現れたのは全ての元凶である邪神(の像?)。
こやつが父を、自分を、この国を滅ぼしたのかと察したアルカードは怒りのあまり己の中の闇に呑まれかけ、人間としての心を失いかけた所でラルフに手を掴まれて我に返る。

「死んでいったみんなの仇だ」
「父や民を愚弄した罪、贖えると思うな」
「ここは貴方のいるべき場所ではありません。還りなさい」
「人の力を甘く見るな。滅びよ、魔王!」

……一際強い光が邪神を貫き、身の毛がよだつような絶叫が轟いた後に邪神の姿は塵となって消え失せ、同時に城の崩壊が始まって、慌てて城から脱出しようとする中ラルフがふと振り返ると、アルカードが逃げようともせずにその場に立ち尽くしている。
「私のような呪われた者はここで共に滅びたほうがいい。ラルフ、世話になったな、早く行け」
その言い草に呆れたラルフが口を開くより早く、グラントの鉄拳がアルカードの頬に炸裂する。
「ざけんじゃねーよ仲間を見捨てていけるわけないだろ!ほら、立てよ、ここから脱出するぞ!お前の親父と心中なんて勘弁だぜ!」
呆然としているアルカードの腕を引っ張り無理矢理立たせて引きずっていくグラント。サイファを気づかいながら、ラルフは笑った。
「……俺たちは仲間だろう。アルカード」

そんな中でアルカードがぼそりと「……私の名前はアドリアンだ。…アドリアン・ファーレンハイツ・ツェペシュ……」と、本当の名前を呟いてくれたらいいなあ(でも城が崩れる轟音&緊急事態でみんな必死なのであまり聞いてない)なんて妄想を、お煎餅かじりながら考えていました(笑)。


そう言えば海外のCastlevaniaのファンコミュニティでも「悪魔城伝説のアルカードが父親と会った時、二人はどんな会話をしたと思う?」と言った投稿があって、それについたコメントがなかなか興味深かったです。
シリアスな回答では「我が息子よ、何も話すことはない。さあ、私とダンスを踊ろう」とか、「私の邪魔をするな……」とか。

私が一番気に入ったコメントは

ドラキュラ「……アドリアンか?」
アルカード「……アドリアンは死んだ。もう、随分前にな……」

でしょうか!カッコいいvvvv

どちらかと言えばギャグっぽい回答が多くて、「なあ親父、車貸してくれよ」とか「息子よ、そこに立たれるとテレビが見えないんだが」とか「風呂場ってどっちだっけ?」とか(笑)。

ちなみに私が考えたのは

D:My son. You should also come to the dark side.
A:turn down! I am a human.

です!(*^^*)

悪魔城伝説が映画化か舞台化してくれないかなあと思っています。
設定はファミコン版で……(笑)


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