感想を書くほどでもないゲーム2024上半期

 文字通りなのでちゃっちゃといきましょう。


あぁ無情 刹那

 DSiウェアの名作STG。ゲーム性としては、クリアするだけなら簡単だが敵をまとめて倒したり画面内に引き付けて倒し続けることで得点がドンドン伸びていくことからハイスコア争いが熱い(インターネットランキング対応)というもの。
 自機は攻撃範囲が広いAと、前方集中タイプのB。自分もAタイプで全8面を初見ノーミスクリアできたくらいだから難易度は低いし、後半は点の稼ぎ方も慣れてきたので実際ランキング上位はどんなふうに稼いでるのやらリプレイを見てみようとネットに繋いでみたら、サービス終了と。
……あー、そりゃあそうですよね言われてみれば(3DSのオンラインサービスは2024年4月に全て終了。おそらくこのゲームはもっと前に終わってる)。

 えっ、てことは買うだけ買ってプレイしてないファミコンリミックス ベストチョイスのインターネットランキングももう駄目ってことですか?


Neo Atlas1469

 大航海時代の新作が全然出ないので(5?6?ORIGIN?知らんね)3年前に購入したゲーム。手を出さなかった理由はSFC版のTHE ATLASがあまりに忙しいセーブ&ロードゲームだったことと、この手の「自動生成で何度でも遊べる」ゲームと自分の相性が良くない自覚があったから。

 だったんですが、まあそれ以前の問題でしたね。プレイスピードが早すぎてまったく付いていけない。
 ゲーム最初の「アルマゲストを探してペレス博士に届けてあげよう」ってチュートリアルでは「私が先に見つけてしまったよ」ってペレスさんが呆れ顔だし、続いてバルディ宰相から「地域の特産品を見つけてくれ」って言われたのに指定された地域を探索していたら「まだかね?」って督促の末、「もういい、あとで調べておいてくれ」と匙を投げられる始末。えっ、自分のプレイそんな遅い?特にゆっくりしてたつもりはなく、むしろスピード勝負と構えてたのに……?このゲームスピードにははっきり言って付いていけないのでチュートリアル途中で終了。
 大航海時代を扱ったゲームをプレイしたい熱はその後、Sagresでちゃんと消化できました。これ1本で今年のゲーム体験は余裕でプラス収支になるほどの快作。


Saga3 Shadow or Light

 原作のSaGa3完結編~時空の覇者~プレイ済み。世間のサガファンからの評価は高くなく、開発室の変更による前作との差……具体的にはレベルやMPの導入、武器使用回数の撤廃やら装備品の箇所指定とか……いや結構あるな!「サガらしくない」なんて批判を浴びがちではあるけど自分は気にしてませんよ、って続けようとしたんだけど。

 ただ当時、自分が一番引っかかったのはモンスターのサイズ。
「がいこつ3」みたいに同種のモンスターは1枚の絵にまとめて数字で個体数を表す従来のGBサガ式(ウィザードリィ式と言ってもいい)ではなく、同じモンスターでも個体数の分だけ並べて表示するFF式(ラスマゲドン式と言っても……)に。これによってモンスターのサイズが1×1、1×2、2x1、2×2……という風にカッチリ決まっていて、これらを2×4の画面に詰めるもんだから、画面左から2×1を2匹と1×1を4匹並べるような戦闘画面になってまるでお弁当箱。

 RPGの戦闘画面ってサイドビューにせよトップビューにせよ、主人公の行く手に敵の群れが現れたことを表現してるものだと思うんですよ。それを、人型の敵は縦に窮屈な2×1に押し込めて、小さい敵を縦に並べるもんだからすごい違和感。考えてみてくださいよ、スペースが余ってるからってスライムが縦に並んだドラクエを。眼前に立ちふさがる敵というフレーバーは失われ、単なるターゲットとしての意味しか持たなくなっている。FFは戦闘が主観視点ではなくサイドビューだから印象の問題をクリアしてるんですね。

手持ちのサガコレから参考画像

 また、仲間4人を固定して名前や外見まで設定したことと、獣人・モンスター、サイボーグ、ロボに変身できるというシステムの食い合わせが非常に悪い。説明書で可愛いミルフィーや頼りになりそうなポルナレフの姿を目にしてるのに、どうして彼らの肉体を奪ってロボにできますか、どうしてモンスターに変化させられますか(浄化マシンで元に戻せるとはいえ)。はじめからモンスターの体を持った仲間に肉を食わせて別の種に変化させるならこんな嫌悪感は無かったと思うんですよね。
 しかも、ただ種族として獣人やサイボーグになったと言うんではなく、「○○に変化した」とそれぞれの種に属する敵モンスターに変化するというシステムなのが。げんなりさせる。なんでミルフィーがうみぼうずになるんだよクソっ!

 しかもここまで色々やっておいて最終的にはボス特攻の4振りの聖剣をみんなで振り回すのが最もお手軽なクリア方法というのも虚しい。

 最後に、文字はそのままなのに数字のフォントと👉マークが無茶苦茶にチープでダサくされたのが受け付けなかったというのがあるんですが、これは単なる印象論だから批判としてフェアではないかな、でも本当にダサい。

 というわけでDSのリメイクも、ふ〜ん?って疑いの目で見てたんですが、DSソフトの中古価格が値上がり傾向だったのもあってひとまず確保しておきました。今回プレイしてみる気になったのはなんとなくなんですが、なんとなくはじめたものはなんとなく終わるもの。グラフィックやフォントの粗さとシステムの不親切さ、そしてどれだけ弄っても↑で挙げた基本設計が同じ部分はあるので結局モチベーション続かず、ということになりました。
 
 結局DSのゲームって中途半端なんですよね。最新のゲームは設計やグラフィックでDSとは基準がまるで異なるし(特に解像度と処理能力の差から文字の読みやすさと3Dモデリングは隔世の感)、FCやSFCほど過去のゲームであれば不親切さやグラフィックのチープさも郷愁を想起させるものとして前向きに受け止められるんですが。

 電源を落としたのはサハギンを倒して過去へワープしたところでした。序盤も序盤ですがなんとなく終わり。 

エクストルーパーズ

 OPはアニメだしストーリー部分は漫画だしスタイリッシュなコマ割りとオーバーなリアクションで楽しく読めるし、バカだけど一本気で好感が持てる主役はどう聞いても梶くんだって分かるしレベルだし、ハゲでグラサンの実力者ウォルター教官はアブドゥルだし味方のボスは高木順二朗だし声優陣がとにかく豪華。アクション部分も爽快感を全面に押し出した作りで、レビューを読む限りでは難易度低めでTPSの入門にピッタリらしい。
 これなら面白おかしくプレイしてガンダムブレイカーとかスプラトゥーンに繋げられるかも?と期待して開始。
 それでも、チュートリアルでミス無くしっかり立ち回ったつもりなのにリザルトで「まあはじめはこんなもんだから気を落とさないで……」って慰められたり、目標防衛のチュートリアルがどうしてもクリアできなくて攻略ページを見ても、そもそも引っかかる人がいないのかコツさえ書いてない。
 本当に何が悪いのか、どうやってクリアするのか見当もつかないんだけどやっぱり上手い人に二人羽織とかしてもらわないと3D視点のゲームなんて無理なんですよね……最近のゲームってだいたい3Dだからと挑戦する度にわからされてる。

マーヴェラス ~もうひとつの宝島~

 急にNintendoOnlineのフリープレイに4本も追加されたと思ったらこのゲームの名前が。以前から名作として名前だけは聞いていたし、7日間の無料体験も貰えたのでプレイしてみました。

 内容としてはスクーリングで無人島にやってきたチビ・デブ・メガネのズッコケ3人組が、ならず者に攫われた先生を助けるため島に残されていた謎の船に乗り込んで大冒険!というADV。見下ろし方のフィールドを移動して謎や仕掛けを解いては先へ進むタイプでレベル等の概念は無いから、一本道かつ詰み要素は無さそう。

 特徴としては一人ずつ得意なアクションや使えるアイテムが異なるため操作キャラを切り替えて(非操作キャラはその場で待機するがYボタンでホイッスルを吹くと操作キャラに追従させられる)先へ進み、3人で力を合わせれば重いものを動かしたり肩車で高いところにリーチしたりという『チームワーク』が使えること。仕掛けや状況に応じて個人アクション×3とチームワークを使い分けるのがゲームのキモと言えそう。

 とまれ、ゲームを開始して小屋から出た瞬間、フィールドが完全にゼルダで笑っちゃったんですよね。実際、戦闘要素が薄い(無いわけではないが非常に薄い)代わりに謎解きが多いゼルダって感じです。怪しい場所まで移動して目の前を調べる他にも、フィールドでAボタンを押すだけで調査モードに切り替わり、画面上の怪しい場所をフリーカーソルで調べられる、しかも反応がある場所ではアイコンが変わるなど親切なつくり。ストーリーも殺伐とせず適度にファンタジーで適度にSFで子供がワクワクする要素も盛り込んであります。それでも自分が全5章のうちの第2章で投げてしまったのには原因があるんです。好みの問題と、致命的な問題が1つずつ。それぞれ見ていきましょう。

○全体的に地味

 裏切りや辛い別れが彩るようなタイプのストーリーではないため、人によっては退屈に感じられるかもしれない。BGMも主張せず環境音楽に徹しており、小さな障害を一つずつコツコツ乗り越えてその都度ガッツポーズを決めるスタイルはあまり盛り上がりを感じなかった。操作キャラが次々変わるから感情移入しづらく、神の視点になってしまうのも没入を妨げたかもしれない。まあこっちはともかく、

○テンポが悪い

 致命的なのはこちら。チビ以外の移動スピードが遅い、デブ以外は泳ぐ速度が遅い、というのはまあ性格付けとしてあり得る範囲(ダッシュは全員に欲しかったところではあるが)。辛いのはRボタンで操作キャラを変えるたび、またチームワークを使って仕掛けを解くたびに操作キャラ以外の追従が外れ、いちいちYボタンでホイッスルを吹いてやらなきゃならないこと。
 そして追従は同画面にしか影響がなく、それどころか判定に難があって離れた場所や壁などに引っかかる位置だと追従してくれないこと。めんどくさいし一人でいいやと先へ進んでも、「あのキャラが必要」「力を合わせないとダメ」ということになれば何画面も戻らなきゃならない。

 この先には感動のストーリーが待ってるらしいんだけれど、地味なゲームをこのまま何時間も続けることは難しいと感じたのでギブアップ。


 4月に異動してゲームに充てられる時間が少なくなった(忙しいのではなく通勤時間が往復で3時間伸びた)のでゲームを遊ぶ時間が減ってるんですが、下半期はその傾向にますます拍車がかかりそう。残念。

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