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熱血硬派くにおくん外伝リバーシティガールズの感想

くにおくんシリーズは未プレイです。いや正確には大学の頃、高幡不動の兄(兄じゃない)のマンションで熱血行進曲それゆけ大運動会を同期4人でプレイしましたね。自分は初心者かつぶっちぎりでアクション下手だったかられいほうを使わせてもらって、そんなハンデを貰ってもまったく勝てなかった。くにおくんなんてもう二度とやらねえ、だいたい不良ってことは悪人じゃねーか「熱血硬派」なんて名乗ったところで、自分の正義を社会のルールに優先させるCHAOS野郎とはソリが合わないね!

……それから20 years after、どうして「くにおくん外伝リバーシティガールズ」をプレイ(わざわざカートリッジ版を購入してまで)しようと思ったのかというと、結局のところ自キャラが女の子だから、そしてバッドボーイは嫌いだがバッドガールは好きだからですね。身も蓋もない。

先にくにおくん未経験と書きましたけど、ベルトスクロールアクションそのものをやったことがないです。ファイナルファイトもダブルドラゴンもラッシングビートもT.M.N.Tもプレイしたことがないので、難易度設定にeasyがなくNomalとHardだけなのは開始前からむちゃくちゃ不安。

レベル14まで

ステージ1は熱血高校校内。ステージが進むごとに行ける場所が増えていくシステムですね。
で、ゲームスタートからしばらくはザコ相手にバンバン死んではお金を失ってコンテニューするループ。原因はザコの強さ!
序盤から出てくる高校生(男子)のダッシュキックは喰らえば吹っ飛ぶし、目つぶしはこちらを操作不能(ピヨらせ)にするうえ、こっちよりリーチが長い。高校生(女子)も出が早い牽制でこちらの攻撃を潰したり、旋風脚は前だけでなく横や後ろもカバー。しかもこっちは1人なのに敵は1面から2~4人で登場し、徹底して挟み撃ちを狙ってくる。一人を殴ってる間に背後に回られて、ひとたびダウンさせられたらあとはもう右から左からボッコボコ。

それでもコンテニューがその場復帰なので、レベル4でなんとか最初のボス「みすず」の元までは辿り着けたものの、敵の体力を1/3も減らせず死亡。こりゃ無理だと感じたので、下手なら下手なりの対策を取ることにしました。レベリングです。

最初の部屋(通路が狭いので背後を取られづらい)でひたすら敵を狩り続け、レベル6で再戦→為す術なく死亡、レベル8で挑戦→為す術なく死亡、レベル14で決戦→辛勝!しました。全体マップを見るにステージ数は6レベルは30が上限らしいんですが大丈夫なんですかねこれ。

レベル22まで

結論から言うと、大丈夫でした。というのもステージ2以降は街に出られるのでショップで買った回復アイテムでゴリ押しが効くんですね。お金を払って技を覚えられるのもよかった。技の種類は多いんですが、弱・強・特殊攻撃の3ボタンにジャンプと十字キーの組み合わせで出る技が決まるから複雑なキー操作は不要で爽快に戦え……まあ、修練は必要ですね、やっぱり敵が強いです。
結局ステージ2をクリアしたときはレベル22まで上がってました。原因はボス部屋の入り方が分からずウロウロしながらザコ狩りをしてたせいなんですが、おかげで背後を取られない、無理に攻撃するより相手を一方向にまとめていく立ち回りは鍛えられたかも。ボスの山田(れいほうの山田と同一人物かは不明)も一発突破。

レベル30(上限)まで

ステージ3以降はステージごとに新しい敵が追加されるくらいで新要素は無いんですが、ステージ3と5のボス戦は凝ってて面白かった。ステージ3は宙を飛び回るボスが放つ弾幕ゲーみたいな弾と召喚してくる雑魚を処理しながらボスの攻撃を跳ね返していくんですが、何度かゲームオーバーになりながら少しずつ上手くなっている実感を得られたし、ステージ5は音ゲーみたいなフィールドで当たり判定のあるノーツを避けながらの戦い。見た目の斬新さにワクワクしましたね。

ただこのへんになるとザコの攻撃は熾烈を極め、全周攻撃をしながら動き回るキャラや素早く軸を合わせて遠距離攻撃を繰り出したりジャンプで間合いを詰めてくる着ぐるみの子、リーチが長いうえ殴っても殴っても起き上がってくるターミネーターや攻撃範囲が広いうえ攻撃力や速度・耐久にも優れるヤクザらがぞろぞろ。1~2人ならなんとかなるんですが一度に5人も6人も出てこられるともうお手上げです。

いくらなんでも8人は多すぎる

結局ラスボス到達時点でぴったりレベルMAXの30。1週目でこれは明らかに上げすぎなんですが、ウデがないので仕方ない。逆に言うと下手でもキッチリ稼いで回復を持ち込めばなんとかなる難易度で助かった。
カンストまで鍛えたとはいえ、苦手なアクションゲームを自力でクリアできたのは達成感がありますね。

良かった点や問題点

○ BGMは拘りを感じる出来。オシャレでムーディーなボーカル曲(英語)をバックにドットキャラがなめらかに動いて派手な立ち回りを演じるのは操作していて楽しい。最終ステージの一部はSFC「くにおたちの挽歌」の有名曲(さぶの別荘)アレンジが使われてる点もポイント。

○ Mangaを使った状況説明、熱血高校とその周辺が舞台のはずなのにウェスト・サイド・ストーリーっぽさに振り切ったステージ(アメリカの文化ぜんぜん知らないから例えがこれくらいしか出てこないの)、ストレートな毒強めの掛け合いはいかにもアメリカンで、日本のゲームじゃこうはいかないな~って感じ。

△ 多くの消費アイテムは最初に使った時HP回復のほかステータス上昇も得られるのだけど、購入したアイテムには購入済みのチェックが付くけれどプレイヤーキャラ2人で購入フラグを共有しているから、みさこでクリアしたあときょうこでプレイすると、さてどれを買ったやら……?という自体になりがち。

△ ザコ敵がとにかく多く、数耐も高いので爽快感が薄い。ザコくらいは弱×3、ダウン攻撃、踏みつけで倒せてほしかった。実際には弱×5、打ち上げ、吹き飛ばし、起き上がりに必殺投げまで入れて、倒せたり倒せなかったりだから処理に時間がかかって仕方ない。

△ メニューが本当に使いづらい。全体メニューから個別メニューに降りていく階層構造ではなく、個別メニューをLRボタンで順にめくっていくタイプなので、装備を切り替えたいだけなのに何度もLRボタンを押すことになるし、マップを確認するのも一苦労。+ボタンを押したら全体メニュでマップを表示してそこから装備やアイテムに移動する形式でも良かったのでは。

△ 横移動に比べて縦移動がし辛い。左右はレバー2回押しでダッシュがあるものの、上下は同じ操作で短くステップするだけ。縦方向に進まなければならないマップで地味にストレス。

 しかし、はせべはお前なにがあったの。熱血行進曲の出演しか知らなかったからこんな風になってショックだったよ。

あくらつなビフォーアフター

なんか裏ボスにもなってるし。

実際のところ、裏ボスって割には攻撃が単調で弱い

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