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私家版・プロ野球ユニフォーム史 2004-2020  Vol.13

【オリックス・バファローズ①】

・ホーム(2005・2006〜2010・2011〜2016・2017〜)

 球団合併によって2005年からオリックス・バファローズの歴史が始まった。経緯の是非は別として、最初にこのチームをまとめる監督は故・仰木彬氏をおいて他にはいなかったと断言できる。

①ホーム2005神戸

 初年度に発表されたホームユニフォームは、2004年まで使用されてきたオリックス・ブルーウェーブのデザインを流用したもので、BlueWaveのロゴがBuffaloesと書き換えられただけであった。案を練る時間が不足していたことは否めないがさすがに不満も多く、このユニフォームは神戸のスカイマークスタジアム(現・ほっともっとフィールド神戸)専用と定められた。

①ホーム2005大阪

 本拠地である大阪ドーム(現・京セラドーム大阪)ではどうするか、と必要に迫られて急ごしらえで作られたのが、肩から袖にかけて青く染められたユニフォーム。ラケットラインは神戸用と同じだが、新たにBsのロゴが左胸に入った。

①ホーム2006神戸

神戸用のデザインは2006年から改められ、大阪用のユニフォームから袖の青い部分をなくし、ラケットラインと袖のライン、それにBsのロゴだけとシンプルになった。大阪と神戸のバランスを取る格好となり、苦労がしのばれる。神戸用ユニフォームは2008年まで使用され、以降は大阪用に統一された。

①ホーム2011

 2011年、デザインを大幅に変更。白地に金色のラケットライン、そしてネイビーの新しいBuffaloesのロゴ。ここから、白・金色・ネイビーがカラーリングの基礎となっていく。ブルーウェーブ時代からの特徴だった、ヘルメットの赤い3本のラインはこのタイミングでなくなった。なおマスコットのバファローブル、バファローベルが登場したのもこの年から。2015年には背番号の縁取りが白と金色の二重になり、他のユニフォームも合わせて帽子のツバを金色に一斉に変更。

①ホーム2017

 2017年、サプライヤーがデサントに変更されたことにともない、ホームユニフォームにも手が加えられることに。基本的なカラーリングは変わらないが、ラケットラインが消えて襟と袖口に金色のラインが入った。

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 2019年には再びマイナーチェンジ。襟と袖口のラインはネイビー・金色・ネイビーと色が重ねられ、背番号フォントが変更された。

 2005年から使用されている球団ロゴの「Bs」は、BUFFALOES(近鉄)、BRAVES(阪急)、BLUE WAVE(オリックス)のイニシャルを集約する意味を持っており、誕生までの道のりから重い歴史を背負っていることは間違いない。このユニフォームに誇りを持って応援するファンが多数存在することを忘れないよう、球団には強く願わずにいられない。


・ビジター(2005〜2008・2009〜2010・2011〜2015・2016〜)

②ビジター2005


 ビジターユニフォームのカラーは、ブルーウェーブからのネイビーが継承されている。2005年からのデザインは、袖の広告が入れ替わっただけでブルーウェーブが2001年から使用していたものとまったく同じ。

②ビジター2009

 2009年になると少しだけ明るい青となり、ORIXのロゴと背番号が白に変更された。2010年には帽子のツバが赤となった。

②ビジター2011

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 2011年、ホームとともにビジターも大幅に変更。グレー地にネイビーのラケットライン、ORIXのロゴも新しくなった。パンツもグレーで、これも初採用のカラーとなった。2015年にはラケットラインがゴールドに変更されるマイナーチェンジがあった。

②ビジター2016

 2016年には、サードユニフォームで好評だったネイビーをビジター用に取り入れることに。金色のORIXのロゴ、金色のラケットライン、袖口にも金色のラインが入り、よりくっきりとしたコントラストに。

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 2017年になるとホームユニフォームと同様にラケットラインを除き、襟と袖口に金色のラインを配した。2019年には背番号のフォントを変更。トータルで見ると、1991年から使用されたブルーウェーブのビジターユニフォームに近いデザインにまとまっているようである。

 近年はビジターの球場でも集客数が上がっているようなので、このユニフォームが映えるような活躍を見せる選手が多く出てくれば、ファンもさらに活気づくのではないだろうか。

【オリックス・バファローズ②につづく】

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