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#2 乙女の好きなタイプは昔から 優しい+イケメン+●●

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2:源義経みなもとのよしつね

光源氏から約100年後、鎌倉時代からは源義経がエントリーです。

同じ「源氏」がつく名前ですけど、光源氏と源義経は関係ないです。

義経は光源氏と違って、実在の人物なんですけど、「義経記ぎけいき」という彼を主人公にした創作がスーパーイケメン過ぎて、そちらのイメージが強いので、ピックアップしました。

源義経さんの華麗なるプロフィール

  • 武士集団「源氏」のリーダーの息子(権力・セレブ)

  • 背は低いけど、女性のように美しい(イケメン

  • 天狗と修行したので身軽で強い(戦術的センス

  • 女性に優しい(優しさ

義経は源氏のリーダーの息子として生まれます。
ちょうどその頃、源氏げんじはライバルの平氏へいしに戦いで負けて、一族が殺されまくってました。

当然、生まれたばかりの義経も殺されそうになったのですが、超美人のお母さんが「どうか、この子だけは助けてください!」と、平氏のリーダー、平清盛たいらのきよもりにお願いして生き残ります。

ところが、清盛は「義経を見逃す代わりに妻になれ」と脅して、義経ママは泣く泣く、夫を殺した憎い男の妻になるのでした。

しかも、義経は武士にならないように、京都の鞍馬寺くらまでらに追いやられてしまいます。

高貴な生まれなのに、可哀想な生い立ち。

そうです。義経も「孤独」を抱えています。

大きくなった義経は、自分が源氏のリーダーの息子と知って、「打倒平氏!」を目標に、天狗を師匠に修行をして強くなります。
身軽過ぎて、ジャンプで八つの舟を飛び越えられるほどだったとか。(伝説ですけどね)

実は高貴な生まれ。
復讐という目的のために超強くなる。
女性みたいなイケメン。
そして、孤独。

女性にモテないはずがない!
というわけで、義経様もモテまくりです。

平氏を倒したあと、腹違いの兄、源頼朝みなもとのよりともに、命を狙われて逃げるのですが、あちらこちらで美女といい感じになります。

逃げるのに邪魔だからと、妻も子どもも置き去りにしたのに、逃亡先でどういうわけか美女といい感じなってます。

手をつけた女性は多くても、ちゃんと妻にして衣食住の世話をした光源氏よりも自分勝手です。

義経の愛人たちで一番有名な人は、静御前しずかごぜんです。
静は白拍子しらびょうしという、当時流行していた、男装で歌って踊るダンサーでした。

義経と一緒に逃げてましたが、これ以上は危険だからと、途中の吉野山(桜で有名な奈良県の山)で泣く泣く別れます。

そのあと、頼朝につかまってしまい、鎌倉の鶴岡八幡宮で踊れと命じられます。
妊婦だった静になんて仕打ち!

そこで、静は義経のことを歌いながら踊りました。

よしの山 みねのしら雪 ふみわけて いりにし人の あとぞ恋しき
(吉野山の峰の白い雪を踏み分けて 去っていった義経様が恋しいです)

当然、頼朝は「おいおい! オレの特別お気に入り神様の前で、むかつく弟のことを歌うなよ!」と激怒します。

そこを妻の北条政子ほうじょうまさこに「私たちだって駆け落ちして結婚したでしょ! 静の気持ちを考えてやってくださいな」となだめられて、静は殺されずに済んだのでしたが、その後、産んだ子どもは男の子だったので殺されてしまいました。

殺されるかもしれない場面でも、義経のことを想って歌った静。健気で素敵ですよね。

その頃、義経はというと、東北の地で美女といい感じになってました。
お忘れかもしれませんが、こいつ、敵から逃げている最中です。

いよいよ追い詰められてしまった義経一行。
義経のいちばんの家来である弁慶べんけいが、何十本もの矢を体に受けて、義経がいる屋敷を命がけで守っていたそのとき、

義経はその屋敷の中で、
またしても、というか、

やっぱり美女といい感じになってました。

もうお分かりですね。
こいつもクズです(笑)

でも、モテるんですねー!

明日死ぬかもしれないはかない感じが、女心をくすぐるのかもしれません。


続きます。


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