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今日ぐらい

一輪の花を買って帰りたいと思った日はないかもしれない。

やさしいズさんの単独公演『ネネネネリネネネネ』とアフタートークライブ『ノノノノルノノノノ』を見に行った。

生まれてから今年の三月まで熊本から出ることの無かった私にとって初めての生での単独公演だった。

とんでもないものを見た。

今年の10月頭にYCAの学祭をした。
会場の置かれるもの、流れる映像も影ナレも音楽もスタッフTも作ってThe 青春のライブをみんなで作った。
自分にとって忘れられない最高のライブになった。反省する部分は多かったけれど。
こだわることでいいライブが作れるそう学んだ。

この単独公演を見たあと、経験したことの無い分からない感情で涙が溢れ出た。
寂しいでもなく、悔しいでもなく、悲しいでもない不思議な感覚。
喜怒哀楽すらも超えた、全てのパワーをぶつけられた故の無の感情。
開場から幕が降りるその瞬間まで、否、幕が降りたあとも楽しむことのできる細かなこだわり。

やさしいズさんを初めとしたチームの皆さんのとてつもない熱意とこだわりを見てなんでもっと早くこの人たちを知らなかったんだろう。なんでもっと早く東京に出てこなかったんだろう。これが最前線のエンターテイメントなんだと強く思った。
…これが東京なんだ。

お笑いが好きで関わりたいという熱い気持ちだけは持ってきたと自負してた。その遥か上を行く熱意を見て体感して、少しだけ不安になった。
それでもいい、私らしく頑張ろうそう思える幸せな時間だった。

東京という狭くて広い土地に一輪の花を咲かせられるように私らしく頑張ろう、明日からも。

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