女子大生オタクのOculusQuest2体験記

 こんにちは、在宅が続く中全く実感がないのにあっという間に今年度が終わってしまいました。早すぎてびっくりしています。

 さて、後期の青学VRラボの活動で、最新VRゴーグル『OculusQuest2』を自宅に貸し出していただきました。今日の記事はそのレビューのようなものです。

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 今までのVRゴーグルと違いオールインワン型ケーブルレスで本体とコントローラーのみで使うことができます。すごい!動き回っても大丈夫!ガーディアンの設定も楽にできて安心して遊べました。ただ、メガネの上からゴーグルをすると若干違和感が気になります、ストラップを付けたら緩和されるかも。

 ゲームで遊ぶ前にVRゴーグルを買ったらまずやってみたかった「VRゴーグルで360度動画を見る」という夢を叶えました。やくしまるえつこの『放課後ディストラクション』のMVが360度動画で、ずっとVRで見たかったのですが大満足でした。
 ですが、他にも色々見てみようと思って画面が動くタイプの360度動画を見てみたら・・・見事にVR酔いしてしまいました。この時点で「VRもしかしたら向いてないのかも・・・」と不安になったのですが、後述のゲームで遊んだ時は比較的視点が固定されていたので大丈夫でした。よかった。
 普通に2Dの動画もYouTubeを開いて見てみたのですが、オタク感情的には「VR空間内で大画面で映像が見れる!実質ホームシアターじゃん!」と興奮してそれだけで自分でVRゴーグルを購入したくなりました。価格は4万円弱。うーん、財布と相談します。

遊んだゲームその1ー『Let's Create! Pottery VR』

 先生が「気になるゲームをどれでも選んでください」と仰るのでストアを眺めていて気になったのがこのLet's Create! Pottery VRでした。簡単に言えばVRで陶芸みたいに壺が作れるやつです。Steamで似たようなゲームを見たことがあったのですが、「VRでものづくりっぽい体験ってどんな感じなんだろう」と気になって選んでみました。

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めっちゃ楽しい〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!
 すごく楽しかったです。時間が溶けます。実際の粘土を触るような感じではなくあくまでゲーム的な設計で、手元をかざして形を膨らませたり削ったりして整形、色をつけていくことができるのですが、やはりVRの「そこに物が存在している」感がすごく、実際に目の前の物を形作っているという実感が湧きます。出されたお題に合わせて同じものを作るミッションのようなものがあるのですが、結構判定がシビアで面白かったです。コツが掴めると手元をかざして形を整えていく時になめらかな曲線を作ることができるようになって楽しかったです。
 VR上でこんな感じに直感的にモデルを作ったものをデータにして3Dプリントできたりしたら楽しそうですね。

遊んだゲームその2ー『ALTDEUS:Beyond Chronos』

 こちらは「皆さん是非プレイしてみてください!」ということで先生からの推薦があったALTDEUS:Beyond Chronos。後期期間中にゲスト講義もしてくださった岸上健人さんが総合プロデューサーを務めるVRのインタラクティブストーリーアクションゲームです。遊べるのをすごく楽しみにしていました。

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 結論から言うと、VRに興味があるオタクは全員やったらいいと思います。
巨大ロボットに乗れて、その上目の前に等身大の巨大生物が出現するとか、なんだかとにかく「あ!これオタクがやりたかったやつじゃん!」という要素が色々あります。オタクの皆さん、夢、叶います。

・VR初心者でもやりやすい 
 先述の通りVR酔いを少し心配していたのですが、基本的に動かずプレイできて酔いにくく快適に遊ぶことができました。主人公クロエの一人称視点で話が進んでいくのですが、やはりVRならではの没入感があります。前作の東京クロノスを遊べていないのですが、その頃から恐らく意識して作られている「キャラがプレイヤーの目を見て語りかけてくれる」という点が、自分がその世界に存在している感覚を味わせてくれるポイントなのだと思います。操作感も、体験型VRのような激しさはなく、かつ自分がこの手でゲームを進めている、という実感の得られるもので、VR初心者で少し不安のある人でもかなりオススメできます。

・ストーリーと魅力的なキャラ
 ストーリーは所謂「セカイ系」の王道っぽさもあり、考察の捗るものでした。あまり前情報を入れずにプレイしたので最初のエンディングに辿り着いた後に「あ!なるほど!」という驚きがありました。
 現在のVRのユーザー層は男性が多いと思うのですが、本作品、女オタクも大変満足しました。女性キャラもみんな可愛くて大満足だったのですが、女オタクの目線からすると男性キャラもみんな素敵で好きでした。ヤマトくんはいい子すぎるし、アオバくんもいい子すぎて好きなんですが、デイター司令もすごく好きです。デイター司令に関しては女オタク的にめちゃくちゃ興奮する一人称VRならではのシーンがありまして・・・ネタバレになってしまうので伏せますがデイター司令を見てピンと来た女オタクは多分とあるシーンで興奮します。皆さんもプレイして私と同じ気持ちになったらいいと思います(?)

・音楽が良い
 デイター司令のCVが速水奨さんなのも最高で・・・という辺りで思い出したのですが、音響もとても良かったです。キャラの居る方向から声がするのも臨場感を増させている要因だと思います。それからストーリーの中でVRライブが登場するのも本作品のポイントの一つで、他にも戦闘中にはボーカルソングが流れるのですが、この曲たちもまたストーリーを盛り上げてくれる素晴らしい要素でした。各エンディングで流れる曲も素敵。

 ・・・という辺りでとにかく今後のVRストーリー作品の可能性を大いに感じました。岸上さんが長編VRのブルーオーシャンについて熱く語っていらっしゃったその意味がよく分かりました。こんな作品が今後VRでまだまだ出てくるかと思うとワクワクします。特に「まだVRってよくわかんないしいいや」とか思ってる女オタクの皆さん、VR空間に推しがいる破壊力がすごいので是非一度体験してください、今後の可能性を考えてVRに投資したくなります。私はしたくなりました。
 まだまだVRのゲームで女性オタクが興味を持つようなタイトルは少ないのですが、今後アルトデウスに追随するような作品が増えたら、今は男性が中心のVR市場もだんだん女性の手が伸びてくるのでは・・・?と思います。こんなことを言っては何ですが開発側に「需要があります!」ってアピールすることが大事だと思っているので・・・とても需要があります、よろしくお願いします。。

終わりに

 本当はもう一つ遊びたいゲームがあったのですが、狭すぎる賃貸と3D酔いのせいで諦めました・・・すみません・・・
 VRについてやっぱり実際に体験してみないと分からない良さが多く、また、だからこそロケーションベースの体験ができないこのコロナ情勢下でその魅力を伝える難しさを痛感しました。先日確かジャンプフェスタ2021などもアプリでバーチャル開催していたと思うのですが、こういったイベントがさらにVRゴーグルを通じて目の前にリアルに現れて楽しめたらとても効果的に思えます。まだまだ対面での活動が厳しい中でVRを活用する企業が増えるとは思いますが、スマホなどを使った簡易的なものからVRに興味を持った人が増え、VRゴーグルがより普及しさらに魅力的なコンテンツが増えていくことに期待しています。




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