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観光コーディネーターという仕事32

水面上でも水面下でもいろいろなことが動いている今日この頃。相変わらず突っ走っております。トップ画像は、11月の花巻空港上空。雪が降っていて、帰り大丈夫か!とびびって撮りました。
11月の活動報告です。

海と希望の学校onさんてつ

「海と希望の学校onさんてつ」は、三陸鉄道に乗って、三陸の海や生き物のことを知ろう!という、県沿岸広域振興局と東京大学大気海洋研究所主催のイベントです。昨年から大槌町観光交流協会でお手伝いをしています。

昨年は盛駅発着でしたが、今年は宮古駅発着(大槌駅発着も可)で、
*三陸鉄道車内で、三鉄の職員と釜石海上保安庁の方からのお話
*おしゃっちで開催中の「漂着物学会」で標本づくりなどの体験
*桃畑養魚場見学と青空サーモン講座
*大槌駅周辺で各自昼食
*釜石TETTOで開催されている「海の希望の学園祭」見学・体験
という内容でした。

盛りだくさんの内容のうえ、参加費無料。プレゼント付き!
なのに集客は思ったよりもよくなく、なぜなのかといろいろ分析。
分析内容はここでは書きませんが、来年の実施も決まっていますので、よりよいものにしたいと思っています。
当日の様子は、↓

桃畑サーモンづくし半日バスツアー

大槌町観光交流協会が今年「旅行業(地域限定)」を取得。
登録後に初めて旅行業をもっていないとできなかった日帰りバスツアーを主催しました。
もともとは、「漂着物学会」のOPツアーとして企画していたのですが、
思ったよりも申し込み者が少なく、急遽一般ツアーに変更。
珍しい企画だったのか、あっという間に定員に達しました!

コースは、
13:00 大槌駅集合(駐車場あり)。バスで桃畑養魚場へ
13:20 サケとサーモン青空講座、サーモン釣り体験後、バスでキッチンのある会場へ
14:40 サーモン捌き体験&試食(切り身にしたサーモンのお持ち帰りもできます)後、バスで大槌駅へ
大槌駅でお土産ガチャ後、16時30分頃終了

時間配分で課題を残した内容になりましたが、来年も企画しようと思っています。
当日の様子は、↓

4泊5日大阪・名古屋の怒涛の商談会の旅

おそらく今年度最後となる岩手県観光協会主催の旅行商談会3連チャンに行ってきました。
1日目 大阪 教育旅行商談会
2日目 大阪 一般旅行商談会
3日目 名古屋 一般旅行商談会
毎年この時期に大阪と名古屋セットで開催しています。
大槌町に来てからは2年目の参加。
昨年お会いしたエージェント担当者さんも多く、「お久しぶりです」の挨拶がうれしいですね。

教育旅行に関しては、大阪は基本公立高校の修学旅行が対象です。
関西の高校はマンモス高が多いので、足(花巻便の飛行機は小さく、新幹線では長旅に)と岩手県内ホテルや体験コンテンツのキャパの問題が高い壁となっています。とくに宿が少ない三陸は厳しいです。
けれども、岩手がいい!という学校もありますので、もっともっと岩手をアピールしたいですね。
大槌町は「まなびの町」を売りにしたいという野望も私にはありますので。

岩手県観光協会主催の一般旅行の商談会は、団体旅行がメインの旅行会社の参加が多いです。旅行形態の傾向としては、全体的に団体旅行から個人旅行へと変わってきていますが、アクセスが悪く、クルマがないと効率よくまわれない三陸では、やはりバスで旅行できる団体ツアーのお客様がまだまだ多いのです。
添乗員付きの団体ツアー(エスコート商品といいます)が多いということは、三陸の観光客は、年齢層が高い方が多いということでもあります。

けれども、団体ツアーのコースに新規に入れてもらうのが、これまた大変なのです。
旅行会社の東北担当者と、地元の宿泊事業者や観光協会などの観光事業者との長いお付き合いと信頼関係が第一といってもよいこの業界。新参者でかつ観光施設もスポットもない大槌町は不利なことばかりです。
バスツアーは1台満席だと40名のお客様が一度に来ます。
大槌で団体ツアー向けのコンテンツづくりと集客は諦めたほうがよいのかしら?と思いはじめていたところ、最近少しずつですが、問い合わせが増えてきました(大手旅行会社と話が進んでいるものもあります)。
旅行営業で芽が出始めるのは3年以上かかると言われるこの業界。本当に3年がポイントなんだなあと実感。

また、10月のEXPOでの商談会でお話ししたエージェント数社からも問い合わせが来ています。来月にはこのあたりの報告を少しできるかもしれません。

観光という仕事を約8年前からはじめて(大槌町では3年目)、「着地型観光」(体験観光、体験プログラム、エコツーリズム、グリーンツーリズム、ブルーツーリズム、アドベンチャーツーリズム等を総称しています)のコーディネーターを名乗っていますが、いくら地元で着地型観光のプログラムをつくっても、それをこちらから売りにいかなければ(営業)、人は来ません。
このnoteでもけっこう書いていますが、しつこいですが、何度でも言います(笑)。

岩手県三陸復興会議

達増知事や岩手県議員の方たちの前で、大槌町観光交流協会の取り組みのお話をしてきました。釜石DMCの河東氏、浄土日和の洋介氏、陸前高田市観光協会事務局長など三陸の観光をリードする方々と並んで、私で申し訳ないなあと思いつつ登壇。久しぶりの登壇に少し緊張しましたが、なんとか無事任務完了!
ついでにNHKのニュースに私へのインタビューが放送されたようで、写真を送ってくれた友人がいました。まあ、はずい。
達増知事からは、第一声に「あれ?山田町でしたよね?」と声をかけていただきました(笑)。コロナ禍や私の転職もあり、ずいぶん久しぶりにお会いしましたが、覚えてくださっていて光栄です。

いろんな書類作成

国だったり、県だったり、観光コンテンツの情報提供の依頼がきます。
観光協会に来たものはこのチャンスを逃すまいと、せっせと資料をつくって送っています。
これ、かなり重要なことで、体験プログラムを独自にやっている事業者さんには直接この依頼が行かないので、それをまとめて送る団体・人が必要です。
自治体によって異なりますが、役場の観光担当者、観光協会、DMOなどがこの役目を担います。
だれかがやらないと、永遠に大槌の観光情報は表に出ません。
資料づくりってけっこう時間とられます。実は私の仕事の大半はこの資料づくりとなっています(なので報告できるイベントあまりなく、毎月悩みます)。

その他いろいろ

JRの新しい観光列車ひなび乗車(遠野ー釜石間)に乗ってきました。
やはり鉄道好きは多いようで、このFB記事のアクセス数の多さにびっくり!

グリーンツーリズムの研修in遠野に参加

研修とか視察と他の事例を知るのがとても好きな私ですが、
最近はそういう時間がなかなか取れず、お誘いがあってもなかなか参加することができませんでした。
そんななか、遠野市の「遠野 山・里・暮らしネットワーク」主催のグリーンツーの研修に、1日だけですが(実はシリーズになっている)参加してきました。
実は山里の田舎暮らしに若い頃憧れていた私。
遠野は移住したいなあと思った町のひとつでした。
なので、グリーンツーの先進地であり、内陸と大槌を結ぶ観光地であり、震災のときもボランティアさんの拠点となった遠野は、大槌にとってとても重要な町。
そんな町で取り組みもあらためて知ることができた、よい機会になりました。

紅葉がまだ残っていたけれど、遠野はさぶいですね〜〜
遠野で工事する人は、これをかぶるそうです。いいね!
ぶらっと入った食堂。こういう雰囲気好き

来年度なにをするか?

とりかかるのが遅いのですが、来年度の事業目標・計画を立てなければなりません。ただ「そのためには」という壁がたくさんあります。
基本いまの仕事が大好きなので、やりたいことはいっぱいあります。

①インバウンド誘致
ほんのちょっとの営業で、すでに来ています。
なので、いっぱい営業すれば、、、という夢がありますが、そのために大槌町の観光資料の「多言語化」が必要です(かなり費用がかかります)。
また、先日友人のつで紹介いただいた台湾のエージェントの社長とお話する機会があったのですが、「台湾の観光客を呼びたいのならあなたが台湾のことを知らなければだめです」といわれました。
本当にそのとおりです。なので、どこかで台湾に「旅行客として」行かなければいけないと思っています。

②「学びの町」として教育旅行を町が面となって受け入れる体制づくり
これに関しては、大槌町の吉里吉里漁港が「海業」地域に認定されたので、「海業」の事業と一緒にいろいろなことが進みそうです。
来年度がとても楽しみです。

これを書き終えたのが12月20日。
なんと、あと10日ほどで2023年が終わります。
みなさまよいお年を。

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