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観光コーディネーターという仕事31

10月。
大槌町が3つの種類のイベントを同時に開催するという、良い意味でチャレンジャーなイベントがあり(悪い意味ではじゃっかん無謀ともいう)、周囲がドタバタしているなか、
私はというと、コロナもどき(でもコロナではない)にかかった影響で、イベント準備にほとんど関われず(そもそも本番当日は出張の予定だったので手伝えることがあまりなかったのだけれど)、ひたすらさまざまな書類づくりに勤しんでいた月でした。

おおつちのあそびの体験つぎつぎ実施!

NPOおおつちのあそびが、「シュノーケリング体験」を実施し、見学に行ってきました。アドベンチャーツーリズムを実施をしたり、環境課題に取り組む活動をしていく、まだ立ち上がったばかりのおおつちのあそび。若手で観光に関わる人材が少ないなか、大槌町は、こういう若者たちがいて、とても幸運です。町全体で応援して伸ばしていきたいと、観光協会でも私個人的にも応援しています。
当日の様子は、こちら↓をご覧ください。

10月9日。
おおつちのあそびの「サーモン体験」に見学に行ってきました。
サーモンを自分で釣って、自分で捌いて食べようというものです。
これのバスツアーバージョンを11月に実施することもあり、私も見学しながら、内容と時間、準備するものなどの事前チェックをしました。
面白い。
バスツアーの期待も膨らみます(11月のnoteでご報告します)。
これができるようになるのは、もちろん今年立ち上がったアドベンチャーツーリズム団体「NPO法人おおつちのあそび」の若手ガイドたちがいるからなのですが、一番大きいポイントは、観光を生業としない地元の事業者さんの協力があるからこそ。
サーモンがらみの体験は、「複光社」の金崎さんがいつも快く受け入れてくれ、本当にありがたいことこのうえないです。

大槌学園の職業体験でおおつちチャリクエ

大槌学園の生徒さん4名が、職業体験で大槌町観光交流協会に2日間来ました。1日目は協会スタッフが交代で観光協会ではどんなお仕事をしているのかをお話ししました。
私は、「なんで体験観光をしてるの?」的なお話と体験プログラムをつくるワークショップをしました。
ちょっと難しいかな?と思っていましたが、みんな一生懸命聞いてくれました。ワークショップでは、「ターゲットは外国人かファミリー」「地元の人と交流ができる」という2つの条件で考えてもらいました。
「郷土料理を地元のかあさんたちと一緒につくって食べる」「農家やお店をまわって食材を自分でゲットしてBBQ」というとても楽しそうなプログラムができました!
翌日は、「おおつちチャリクエ」の体験をしてもらいました。飲食クーポンはなしで、「エルマーノ」さん、「三浦精肉店」さん、「ファミリーショップやはた」さんに寄って「何か貰える券」をつかってプレゼントをゲット!
蓬莱島などにもがんばって行ってきたそうです。
大槌っ子でもまだ中学生なので、行動範囲は狭く、町中以外の場所はほとんど初めてで土地勘がなかったようで、地図を読むのに苦労していましたが(「自力で頑張れ!」とほとんどアドバイスしませんでした)、
みんな自転車旅を楽しんだようです。よかったよかった。
自分たちが暮らしている大槌の魅力をあらためて知ってもらったと思います。
残念ながら写真なし。

とにかく資料づくりに追われた10月。

覚えているものだけを羅列すると、
●岩手県の某助成金の実施計画書作成
●いわて冬旅キャンペーン用公開情報作成
●1〜2月に実施するテントサウナPR・広告素材作成
●11月に出席する岩手県沿岸会議で発表するプレゼン資料作成
●東北まなび旅HP新規掲載タリフ作成
●ツーリズムEXPOジャパン(大阪)の商談会で使用する資料の作成
などなど。
非常に地味で評価されにくい作業でぐったりしますが、この資料はだれかがつくらなければ、大槌のPRはできないわけで、いまの時点では私がその役目をしなければいけないのだろうなあと思って頑張っております。

ツーリズムEXPOジャパンの商談会

10月後半、三陸DMOのお力を借りて、大阪・インテックス大阪で開催されたツーリズムEXPOジャパンの商談会に、行ってきました。
EXPOの商談会は、岩手県観光協会主催の商談会とはまた異なるエージェントとの出会いがあり、機会があれば参加するようにしています。
ここでいう「機会」とは!
EXPOのような大きなイベントのブースはとてもお金がかかるので、小さな町では単体で参加なんてなかなかできません。
商談会もブースがなければ基本的に参加できません。
なので、県とか、今回なら三陸DMOとかがブースを出すときに、小出店として仲間に入れてもらい、商談会にエントリーできるようになります。
今回は三陸DMOが小さいながらもブースを出してくれたので参加できましたが(昨年は出られなかった)、本当は「岩手県」で大きいブースを出してほしい!
とくに今年は東北エリアはパラパラとブースが出ていて、盛り上がりに少しかけていたような気がします。
来年は、岩手県が出店して岩手をもっとPRしてほしいなあと思います。

今回のEXPOは、NPO法人おおつちのあそびの大場くんも、勉強したいと、一緒に参加しました(自費で!)。
大槌町で旅行商談ができる人材の育成もしたかったし、他地域のPRの仕方や観光の潮流、大槌のコンテンツは本当はどれが魅力的なのか?(観光客の本当のニーズ)なども知ることができる良い機会。
それに、自分たちでやっているコンテンツは、自分たちの言葉で熱意で説明するのが一番相手の心をつかみます(私も熱意を持って大槌町のあらゆるコンテンツをPRしているけれど、当事者にはかなわない)。

また、私は3年前から大槌の観光の営業をしていますが、3年前は「ジビエ」というキーワードにほとんど反応がなかった旅行業界ですが、今年は「ジビエ」に反応がよく、「ジビエ」=おしゃれな食材という認識に変化しているのを感じました。
大槌ジビエの認知度はまだまだですが、今回多くの方にアピールできたと思いますし(大場くんの狩猟コスプレ?もあいまって)、大槌のジビエツーリズムの取り組みがほかよりも一歩秀でている(ほんと!)のも知ってもらいました。
なんてったって、さっそく問い合わせがあり、台湾の富裕層ツアーが決まるかもしれません。
これも、大槌にMOMIJIという、素晴らしいジビエを提供している事業者がいるからですね。

休憩時間ほぼなしの過密スケジュールの2日間、私もたくさん大場くんに助けられました。
2日間立ちっぱなしで、足の裏の皮がむけて、いやあまじで足痛かった。
でも、3泊4日の出張、3泊それぞれ違うグループで遅くまで大阪の夜を満喫。楽しかったヨ(笑)。

大槌はいろんなとんがった人たちがいて、いろいろな活動や事業、イベントをばばば〜〜〜っとできるので、とても面白い。
でも、ゼロイチが得意な人が多くて、それをイチら2へ、3へ、そしてゆくゆくは10へともっていける人材が少ないというアンバランスさが課題かなあと思っています。
単年度で物事を進めないためにはどうしたらよいか?ゼロイチをした人と継続して成長させる人。それを進めるシステムづくり。町民の協力。人材育成。
スタートアップの資金は助成金等があってできるけれど、主に資金面でぶつかる継続の壁。1人ではできないし、まだまだ人として未熟な私ごときで解決できることではないけれど、なにかできないかと毎日寝る前に布団の中でぼ〜〜〜っと考えています。

今月のトップ画像は、数年ぶりにいっぱい食べた松茸。

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