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観光コーディネーターという仕事27

おあづぅございます。
気候変動なんでしょうか? 10年前に三陸に来た時には、東京もんにとって寒くて震える夏だったのに、どんどん夏の気温が上がって、ここ数年は夜にもエアコンをかけないと暑苦しい日々が続いています。
それでもって、いざ海開きのシーズンになると、やませがモクモク出て寒くなったりして。
海開きや夏休みは1ヶ月くらい早くしたほうがよいのではないかい?と思う今日この頃です。
そして、しばらくホタテを食べていません!
ずっと三陸沿岸に貝毒が出ています。海はどうなっているのでしょう!
ホタテ漁師さんたちが大変なことになっています。
貝毒が収まったら、ホタテいっぱい食べましょう! いっぱい注文して食べてください!

さて、しいたけ占いが復活しましたね。
私は占いは信じてませんし、当たったこともないですが、「しいたけ占い」は、読み物として面白く、かつなんとなく納得できることがあったりするので、好きです。
2023年下半期の私の星座

そうなんです。「納得してやること」が大前提で、「自主的にテーマをもって掘り下げていきたい」のです、私。
この年になってまだまだ青い私なのかもしれませんが、最近仕事ではモチベーションがちょい下がり気味だったので、「そうそう」と激しく同意しました。
なんとか、いまの状況から脱却したいと、激務のなか考えていた6月でした。

2本の柱ね、ふむふむ。

話がちょっと変わって。
「観光協会」は(とくに小さな小さな自治体では)、町の祭りやイベントを町から委託されて実施するという業務や駅などにある観光案内所の運営がメインである傾向があります。歴史的にずっとそうしてきたので、自治体も町民も職員もその意識や体質から抜け出せずにいます。
(あくまでも、まだまだ勉強と経験不足な私の個人的な考えとしてですので、それを前提として読んでくださいね)
けれども時代はかわり、「観光」の概念もかわってきて、着地型・体験型観光のニーズ、外と内をつなぐコーディネターターの必要性、時代にあった情報発信・PRなどなどを戦略的に実施できる「組織」「人材」が必要になったり、補助金ありきではない「稼げる」ビジネスにすることが求められてきて、既存の観光協会がそこに追いつかず、別の組織がとって変わる傾向にあったのがここ10年くらい?(たとえばDMOとか、観光協会を解体してあたらな組織をつくるとか)
私も前職では、あらたな組織づくりに取り組んでいましたが、コロナ期に入り、私の任期も終了し、道半ばにして離れてきました。

そして、いま「観光協会」という組織にいて、いままでとは違った視点のなかで仕事をしていますが、大槌町の場合、「現・観光協会」が立ち上がってまだ5年くらいしか経ってない新しい組織であり、従来の観光協会のままのところと違うところが混在していて、なかなか興味深い団体であります。

先日、元大手旅行会社の方で、転職をして別の立場で観光事業に携わっているFさんと再会し、お話する機会がありました。Fさんはいま、全国の観光案内所のネットワークをつくり、全国の観光情報の共有のシステムづくりや、観光案内の人材育成やスキルアップをする仕事もしています。
とても興味深い話でした。

三陸は、細かく自治体が分かれていて、人口も少なく予算規模も小さな自治体がどんなにがんばっても、全国、世界に、届くようにアピールすることは難しいです(自治体の壁もあり)。
それをずっと身にしみてきた10年ですが、三陸は各観光協会や観光事業者は、実はかなり仲良しです。営業や観光客受け入れの仕組みを勉強させてもらい、外(旅行会社など)との人脈が広がったのは、横のつながりをつくり面となって三陸を盛り上げて来られた先輩方がいっぱいいたからにほかなりません。

そういう先輩たちもいつかは引退してしまうことが心配でしたが、あらたな組織を無理クリつくるのではなく、三陸の観光事業者同士のつながりが強いうちに、三陸の観光協会がネットワークを結んだほうが、人脈も信頼もあり、DMOやDMCよりも、広範囲になるし、いろいろ動きが早いのではないか?と思うようになっています。
また、これから個人客やインバウンドを誘客していくなかで、観光窓口(物理的なものだけではなく、コーディネートできる人材、地元だけではなく他の観光コンテンツにも精通する人材を含め)のレベルアップも三陸全体でできるようになると観光客も三陸っていいなあと思ってもらえるのではないかと、妄想しはじめています。

と、つらつらと長くなりましたが、こちらも1本の柱として、考えていこうと、今日決めました。

そろそろ6月の活動報告です。
が、たくさんありすぎるので、箇条書き形式で簡単に報告し、今月は終わりにしたいと思います。

●大槌まつりの準備開始
各関係団体との会議や打合せのほか、具体的な業務が始まっています。
私の業務で大きな動きとしては、大槌まつりに岩手県内陸から1泊2日のバスツアーを誘致すること。
朝、盛岡などを出発、午前中にうちに大槌に着き、曳舟まつり見学。
その後街中でお神輿や郷土芸能見学(お昼も大槌町内で)。
大槌町泊。
翌日は、午前中にお隣・山田まつり見学、新しい道の駅「おいすた」で昼食。帰路の途へ。
という内容でエージェントさんと進めています。

また、6月末日には、各郷土芸能団体から数名ずつ集まっていただき、「大槌まつり」の意見交換会を実施しました。4グループに分けてよりよい運営体制の改善点や観光客誘客のアイデアなどを出してもらいました。
さまざまな意見が活発に飛び交い、自分の意見をもっている若手が多く、やっぱり大槌ってすごいなと思ったところであります。

●かがり火の舞
通常の(第2・第4土曜日開催)「三陸大槌町郷土芸能かがり火の舞」もお陰様で大盛況となっていますが、とあるところからの依頼で、インバウンドのエージェント向けに、その方たちだけのために、特別開催をしました。
会場の設営、かがり火の準備など、人手も経費もかかるので、低価格ではできませんが、希望があった団体には、こういう形で実施できるという、テストケースになりました。
8月にまた実施するので、かがり火の舞神社貸切プランもひとつの目玉にできないか、ブラッシュアップしていこうと思います。

●教育旅行の受け入れ
*小学校の修学旅行
①吉里吉里国の薪割り体験&吉里吉里防潮堤ガイド
②海の勉強室&蓬莱島ガイド
①と②のローテーションで実施しました。
あいにくの雨でしたが、雨でも実施するとのことで、生徒さんもスタッフもみんながんばってくれました!
私は蓬莱島担当で、雨のなか4往復! 運動不足解消になったかな?

*小学校の修学旅行
「地引網体験 おおつちのあそびのお魚ガイド付き」
大槌町の地引網体験は、魚を事前に仕込むことをしていません。がちです(笑)。
なので、あらかじめ魚が取れない可能性があることをご理解いただいて実施していましたが、いままで取れなかったことはありませんでした。
が。この日、生徒さんたちががんばってくれたにも関わらず運悪くあまり取れず。
つい最近も実施したのですが(来月ご報告)、いままでで一番の大漁で、、、。自然のことだから仕方ないのですが、毎回大漁であってほしいなあ。でも、生徒さんは楽しかったようです。よかったよかった。

*新渡戸文化小学校の修学旅行(おらが大槌夢広場)
おらが大槌夢広場が毎年受け入れ・コーディネートをしている新渡戸文化小学校の教育旅行。丸2日すべて大槌で震災学習とさまざまな体験・交流をする学校です。
観光協会では、おらが大槌夢広場さんから運営ノウハウを勉強させてもらい、私を含め3名がスタッフとして参加しました。
私は、吉里吉里にある「吉祥寺」担当。
吉里吉里の方々からのお話、坐禅体験、廊下の雑巾掛け体験、仮設住宅の狭さ体験、地元のかあさんたちとの昼食づくり体験をサポートしました。
教育旅行受け入れのモデルケースとして、大槌だけでなく、他の地域の方達にも参考になる内容。たくさん吸収してきました。

●その他の体験受け入れ
*中国の方が、「おおつちチャリクエ」にひとりでチャレンジしてくれました。かなり雨が降っていたにも関わらず、「大丈夫」と言って、クエスト全部コンプリート!
一番楽しかったのは、「おばちゃんくらぶ」の「デコ鮭体験」だったそうです。町内のみなさま、いつも温かく受け入れてくれてありがとうございました。

*古屋さんの神社・歴史ガイド(通訳付き)
大槌町に音楽イベントで来てくださったグループが、大槌のことをもっと知りたいと、神社・歴史ガイドにお申し込みしてくさだいました。
ウクライナの方も参加されるとのことで、通訳も手配。
もちろん、おらが大槌夢ひろばの神谷女史に依頼しました、
大槌には、英語ペラペラでかつガイドもプロの人材がいるのです。
参加された方たちは、いつもと違う大槌のことを知ることができて楽しかった!と言っていただきました。
ガイドの古屋さんありがとうございます(知識が増えて話に奥行きが出てました!)

●サーモン祭り
忘れてました、サーモン祭りもありました。
当日私は、郷土芸能祭担当で、司会のマダム伊保子さんとずっとステージにつきっきりでしたので、写真もなけりゃ、他がどういう状況だったのか、わからず。
でも、大盛況だったようです。とにかく晴れてよかった!

あとは省略。
今回のトップ画像は、東京の母と仙台で落ち合って温泉旅行に行ったときに寄った菜の花畑でした!


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