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Do they know its Christmas

フィンランドにも日本の忘年会なるものがあるんですよ。Pikku joulu(小さなクリスマス)と呼ばれ、会社、友達、学友などと12月にまぁ酒を飲むわけですが、Pikku jouluといえば!一晩限りのアバンチュールを楽しむ会でもあることを知ったのは、こちらに住み始めた10年前。

Pikku Jouluが近くづくと、街のウィンドウは派手派手(ケバケバ)なマネキンが目立ち、びっくりするような(下品な)勝負下着の広告が目立つように。同僚ともPikku Jouluをネタにちょっとセクシーな冗談を言い合ったり。

タブロイド紙「Pikku Jouluはあなたのキャリアアップのチャンス!」と見出しを見たときは、フィンランドのクリーンな男女平等のイメージが吹っ飛んだのだったけども、あれから10年。女性が9割占める職場、残り1割の男性社員はほぼゲイという職場環境なので、忘年会のダークな面を見なくて済んでいるのは本当に良かった。

そんなわけで12月2週目の週末に会社の忘年会を終えたら、私の中ですっかりクリスマスは終わったのだった。

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気分的にはクリスマスは終わっていたが、先週末、ヘルシンキのクリスマスマーケットに出かけた。出店をみながらぶたまんがしみじみと「Do they know it’s Christmas、あんな名曲、よく出来たよね〜、本当に名曲だよ!」と突然熱弁をふるう横で、クリスマスマーケットになぜか設置されていたカラオケ会場(フィンランド人はカラオケが好き)女性2人がWhamのLast Christmasを歌っていた。

Do they know it’s Christmas もLast Christmasもリリースは1984年、当時8歳、私はすぐにDo they know It’s Christmasに心打たれた。なんというか、聴いた時に暖かい気持ちになったのを覚えている。なんてクリスマスらしい曲なんだろう!って子供ながらにPVにも感動した。そしてWhamのLast Christmasを知ったのは実は中学生になってからだ。多分同じくして耳にはしていたんだろうけど、心に響かなかったんだと思う。それくらいDo they know it’s Christmasは名曲である!が、毎年この時期に圧倒的にラジオや店内で流れるのはDo they know it's Christmasではなく、Last Christmas のほうなのである。事実、フィンランドのクリスマスマーケットのカラオケ会場でも歌われていた。

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そんなことを考えながら、家に帰ってから改めてレコードを引っ張りだして聴いてみた。当時は気にもしていなかったジャケットの裏には錚々たるメンバーの集合写真。その下、昭和の心霊写真集を思わせる手描きで人の形が描いてあったりと新鮮だ。20年ぶりくらいにこのレコードを聴いたのだけど、後半はメンバーからのメッセージが収録されている。

そして改めて、10年外国で生活していながら、彼らの英語を未だ完璧に聴き取ることができていない自分の英語力の低さに愕然とした夜だった。悔しいので何度も聴いた。

Do they know it’s Christmas












































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