【心から踊れる日を夢見て-5】

「踊る」ってなんだろう。

子供の頃からずっと踊ることが好きで、楽しくて、幸せで、いつしか踊ることを人に伝えるようになって、たくさんの人が笑顔になることが喜びで、さらに、踊りを通してその人が変わっていくのを見るのが嬉しくて・・・。
クラシックバレエに始まり、ジャズダンス、モダンダンス、日本舞踊、そして行き着いた先がアフリカンダンス。ドラマーの奏でるリズムと踊る自分が一体になる究極のコラボレーションに魅了されて気がついたら20年以上やってた。自分のダンス歴の中で最も長くやっていたダンス。

もちろんそれだけ長くやってきたら歳もとるわけで、年齢とともに限界を感じることもありました。でも、年齢とともに衰えることは自然なこと。その年齢に応じた踊り方があるし、その年齢だからこそできることがある。なので、歳を重ねても踊り方や踊りの楽しみ方があっていいと思ってた。でもまさか、股関節がこんなことになるなんて思ってなかった…。

だからといって、きっぱりもう踊りません、とも言えない自分がいて、でも、心から踊りたいという気持ちにもなれなくて、痛みで思うように動けない状態を受け入れ難くて…ここ数年は一筋縄ではいかない気持ちが入り混じって、だからなかなか人にも現状を伝えられずにいました。
その一筋縄ではいかない気持ち…がたぶん今の私の1番正直な気持ちなんだろうな。その気持ちに今はじっくり寄り添ってみようと思います。

アフリカン仲間Mくんの結婚パーティーで、久しぶりに会ったドラマーのTくんに股関節のことを話したら、
「それは精神的につらいですよね…」
と言ってもらえたのがものすごくありがたくて、またしても報われた気持ちになりました。そしてこうやって書く気になりました。
いろんな人に助けてもらってるな…私。
そして、読んでくださった方にも感謝です。





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