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iPhone7からiPhone15に手動で機種変更した話

私はガジェットには格段のこだわりはない。
何でもかんでも最新のものにしなければ気が済まないなんてことはない。しかし意図せずiPhone15が天から降ってきたので機種変更した。ありがとう。コップンカァ。

まず機種変更前の前提条件として、これまで愛用してきたiPhone7は何の問題もなく使えていたし、これから数年でも使えるんじゃなかろうかという状態だった。
アップデートもこまめにしていたので、中身もiPhone7なりには最新だった。

くだんのiPhone15。旦那様が自分用に購入されたもののやっぱりiPhone15proがいいかもとなり、さらにはアップルケアをつけ忘れたとかなんとかおっしゃられ、私に下さったという代物である。コップンカァ。必要な時に必要なものが降ってくる人生。素直に感謝しかない。ああ、しかし大金は降ってこないということは、大金はいらないんですかね、いらないんでしょうね、いるような気がするんですけどね、いる・・・後略。まあiPhone15も大金みたいなものだけれども。

さていざ機種変更である。

クイックスタートに初挑戦

iPhone15の電源を入れてみると、どんな操作をしなければいけないのか、懇切丁寧に画面に指示が出た。どうやらこれが「クイックスタート」というデータ移行システムらしい。
iPhone7と、新品のiPhone15を机の上に並べておき、それぞれの画面に表示される指示通りに操作を進めていく。実にサクサクと操作は進み、あとはデータ移行が完了するの待つだけとなった。データ移行には1時間くらいかかる場合があると画面に表示されていたので、時々様子を気にしつつもゆったり待つ。

問題はここからだった。

全然クイックじゃない私のクイックスタート

AppleIDとパスワードを入力する。
別件の他の操作で確認済みだったのでIDもパスワードも間違えてはいない。

しかしエラーが出てしまう。アップルIDの確認ができないというのだ。

こうなってしまうと、一旦移行作業をリセットするしかない。
ため息混じりに、なぜだと悩みながらもiPhone15を一度初期設定にリセットして再度トライすることにする。

二度目の挑戦

またしても全く同じエラーになってしまう。
Siriの設定やフェイスIDの設定も順調に進むのに、最後の最後でアップルIDの認証ができないが故にエラーが起き、そこまでの作業が全て水の泡になるのだ。

原因を探るべくネット検索をする。
iPhone7も最新のアップデートができているのでバージョンに問題はないはずだ。となると残る問題は、ネット環境である。
我が家のネットがやや遅かった。
どうやらこれが原因だったようだ。

確かに我が家は光回線ではないし、モバイルで持ち歩けるタイプの回線で、ちょっと今月前半は夫も私も2人で家でネットを使う機会が多かったため、スピードは全快ではなく緩やかに回線が遅くなっているような状態ではあった。

なんと、これはどうしたものか。

どうにかしてモバイル回線に切り替えて(モバイルはパケットがまだ残っている)作業をしたいと思うものの、いかんせん、新しいiPhoneはカラフルな画面が出るだけで、Wi-Fiに自動的に繋がってしまう。仕方なく、Wi-Fiを大元から切ってみようかとするものの、そうすると4GのSIMは1つしかないので片方のiPhone がネットワークに全く繋がらないことになる。

クイックスタートの失敗の連続

3回もクイックスタートに失敗し続け、もう機種変更をやめてやろうかと思い詰めたが、4回目のトライでiPhone15の方に入れてみたSIMが、なぜか奇跡的に自らWi-Fi回線から4Gに切り替えてくれた瞬間が訪れて、もはやクイックスタートはやめようと思って手動で機種変更をする選択をした私は、すかさずiPhone15上で初期セットアップを進めていく。

私の新しいiPhoneはお隣にいるiPhone7ちゃんから全く何の引き継ぎもされないまま初日を迎えた。

手動で機種変更をするとどうなるか

しかしその状態から一つ一つ設定をしたり、ログインをしたりしていくと、じわりじわりと移行ができることが分かった。

予期せぬ展開で移行が失敗したのはLINE。
なぜかここ1ヶ月くらいのやり取りがあった人だけがトーク履歴が復元でき、その他の人たちはアカウントの登録も含めて全て2016年の状態が提示されていた。おそらくiPhone7を購入したときの状態に戻ったのだと思われる。私がLINEのバックアップは取らなくていいなと思って作業をしていなかったことが原因だと思われるのだが、このトーク履歴復元さえ失敗しなければ、手動でも移行は十分に可能だと思われる。

機種変更時はWi-Fiの速度環境に注意

さてなぜ私はクイックスタートでの移行ができなかったのだろう。
原因はやはりネットの速度だったようだ。

これから機種変更をされる予定があり、手動で一つ一つのアプリや設定を移行するという半日かかる作業を絶対にやりたくないという方は、Wi-Fiが爆速な状態で移行作業を始められることを強くお勧めする。

しかし手動での移行作業も心と時間に余裕があれば、ほぼ問題なく完遂できるといえよう。
私が特に心配していたのは仕事上で必要になるメールの移行、メッセンジャーの移行、インスタグラムの移行であった。PayPayも問題なく移行できたし、クラウドに保管していた文書系も移行された。

両手にiPhoneを持ち粛々と本人確認を進める

手動での移行の際にも2台のiPhoneを並べて作業をする必要がある。右手に7、左手に15である。
大抵のアプリでは新しいiPhoneでアカウントにログインをしようとすると古いiPhone上になんらかのアクションが起こる。別のiPhoneで操作されていますが、これはあなた本人ですか?というような本人確認作業があるからだ。
私がログインしてますよと認証をしてあげると、するっと新しいiPhone上にデータが移行される。これをアプリやなんらかのログインが必要なページごとに1つ1つ作業を進めていくというのが、手動で移行するという主な作業内容だ。

クイックスタートでの移行か成功すれば、わずか数タップという本当に少しの作業でストレスなく新しいiPhoneをすぐにスムーズに使い始められるのだろう。しかしもしもその作業がうまくいかなくても、このまま永遠に新しい機種が使えないんじゃなかろうかと焦ることはない。地道にやっていけば、概ね移行は問題なく終えられるはずだ。

ただ、私のようにクイックスタートに失敗する可能性も考慮に入れて、機種変更をしようとする日はネット環境を整え、時間に余裕を持って作業を始められることをお勧めする。

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