毎日足の裏まで労うべし
秋冬になると乾燥の季節ということで、美容界隈は「保湿」「かさつき」「角質」などの用語が飛び交うのだが、私ももれなく乾燥肌ゆえ、より一層気をつけてケアをしている。
冬の角質といえば、気になるのはやはり「かかと」を中心とした足裏のゴワつきやひび割れではなかろうか。広告でも足裏の角質を取り除くグッズやクリーム等が目立つ季節である。
実は私は過去に2つのきっかけがあり、以来足裏は年間を通して念入りにケアを続けている。
1つはとある有名な大先輩の女性タレントさんとお仕事をご一緒させていただいた時のこと。美しさが評判のその方の美容系イベントだったのだが、その方のサンダルから出ていたかかとが、あろうことかガッサガサにひび割れていた。色々と体質などご事情もおありかと思うのだが、人の振り見て我が振り直せということを痛感した私は、その日から誰が見ていなくともどこかがガッサガサであってはならないと肝に銘じるようになった。100年の恋も冷めるガサガサは夢をぶち壊すには十分な破壊力を持つと理解したのである。
もう1つはとある有名な女性パーツモデルさんとお仕事をご一緒させていただいた時のこと。日常的なボディケアについての話の中で、彼女はなんと足の裏まで毎日入念に保湿クリームを塗っているという話を聞いて驚いた。さすがパーツモデルのトップモデルさん。その努力は本当に素晴らしいなと感動して、私も少しでも近づきたく思い、真似事でもいいからと見習うことにした。
そういうわけで、私は年間を通して足の裏までケアをするように心がけている。主に重点を置いているのは保湿である。先輩の言葉を借りれば正しくはそれは水分を補う「保水」なのであるが。
顔のケアと同じように足全体、そして足の裏にも化粧水をしっかりと浸透させ、クリームやオイルを塗りこんでいる。ケアの直後はしばらく足の裏が乾くまで歩くことはできないので多少は不便なのだが、これをやるとやらないとでは、かかとのがさつき度合いが全く違ってくる。
良く考えてみれば、足の裏というのは、毎日のように体重を何度も何度もかけられ、体の中でもかなり過酷に使われて疲労困憊な部位なのである。そこを大したケアもせずに冬になったから「ガサついた」といい、やれクリームだなんだと焦っても、どうにもならないのは当然のことなのではなかろうか。
毎日を支えてくれているかかと、足の指の腹、足裏全体を、感謝しながら労わねばならない。大切に扱わないで荒れてしまうのは当然の結末である。
ぜひ、今日から足裏にも顔と同じ待遇を。