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棚田のゆうこさん

今朝保育園に子どもたちを送っている途中の道端で、偶然ゆうこさんに会った。

ゆうこさんは、6月に雲仙市の棚田で田植え体験をさせてもらったお米農家さん。

このタイミング(保育園の送迎時だし)で長崎市内で偶然会うのって本当運命だと思った。

実は最近ずっとゆうこさんのことが気になっていた。ゆうこさんが育てているお米のことも。田植えをしてから雲仙の棚田に顔を出せていないことも気になっていた。

先日「稲刈り目前でお米がウンカ(お米の病気)にやられてしまった」ことをゆうこさんのInstagramストーリーで知った。

そのストーリーを見て心がすごく傷んだ。
何よりゆうこさんの心情を考えるとすごくすごく心傷んだ。

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ゆうこさんにとって、雲仙の棚田でお米を植えるというのは、今年が初めての試み。ゆうこさんの本業はピアノの先生だけど、いろんなこと(このストーリーにもゆうこさんらしさが詰まっていて、ぜひご本人に会いに行って棚田作業のお手伝いをしながらお話を聞いてみてほしい)が重なり、耕作放棄地になっていた雲仙の広大な棚田で今年からお米を植えることになった。

「はじめてのことだし、どうなるかわからないけど、やってみるしかないよね。この棚田が復活して稲やひまわりでいっぱいになったら素敵だと思うの。」ってお話してくれたチャーミングな笑顔の表情がとっても印象的で、一瞬で心掴まれた。

ゆうこさんの周りにはたくさんの人達が集まっている。農家の先輩として知恵を貸してくれる方、地域の方がトラクターで耕してくれたり、地域内外から田植え体験に来ていたり。

色んな人達の手によって耕作放棄地だった棚田が復活していく様子、稲が穂をつけ風になびいている様子、きっとゆうこさんは色んな想いで棚田の作業をしていたんじゃないかなと思う。

そのお米が稲刈りを目前に、病気になった。

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今朝偶然会えたゆうこさんは、「みなさんにお米をお渡しできないのが申し訳ない気持ちよ。ショックなんだけど、全てが初めてのことですごく勉強になったわ。また来年頑張るからね。」と、いつもと同じ笑顔で答えてくれた。

すごくかっこいいと思った。この言葉にゆうこさんの生き様が透けて見えてくるようだった。

「全てうまくいくわけないから、一つ一つ勉強しながら、また頑張る。」
という考え方。すごくすごく勇気をもらった気がした。

胸がキューンとなった。すごく魅力的な人だなと思った。

子どもたちには小さいうちから色んな考え方に触れて、自分にフィットした生き方・考え方を見つけていってほしいなと思う。

だからゆうこさんのもとへ、子どもたちと一緒に会いに行きたいなと思う。

親子が色んな価値観に出会うキッカケを、ファミ旅が提供出来たらとっても嬉しい。

そしてゆうこさんが棚田を守っていこうとしているから、わたしたちも守りたいと思う。その輪が広がるお手伝いが何かファミ旅で出来たら嬉しいなと、改めて思った今朝の出来事。



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