ネトウヨとネット右派
ネトウヨの定義って色々ありますね。人によっていろんな定義があるようです。
個人的に、古谷経衡氏の「いわゆる保守系言論人の発言を無批判に受け止めて、コピペして返す人」というネトウヨ定義が気に入っています。
「ネット右派の歴史社会学」という本を執筆された伊藤昌亮氏は、ネトウヨという言い方ではなく、あえてネット右派という言葉を使い、歴史社会学的にアプローチをし、分析されていました。
これは伊藤氏も一般的にはネット上でタカ派、右派的な、保守的な発言をする人を単にネトウヨと仕分けるのにはざっくりしすぎているとみているようです。
私も自分の意見をもって発言する人については、ネトウヨだと思っていませんね。
なぜなら、その人たちとは会話ができますから。
「こうなって、こうなって、こう。だから私はこういう意見です。こういう視点でみています」という自分がありますからね。
そういう意見だと、自分の意見と違っていてもためになることが多く、「なるほどそういう考えもあるのか」という私が思ってみなかった視点を発見できたりするので、そういう人たちと話すと楽しいです。
私のネットの友人で保守の人が何人かいますけど、尊敬できる人も少なくありません。
たとえば、五輪のユニフォームについての見解で、デザイナーのFBの友人である月ヶ瀬悠次郎さんにご意見を伺ったところ、「一応デザイン屋さんだけど、自信ないから『好みじゃない』以上のことは言わない私です(笑)」としながら、こんなことをおっしゃっていました。
もしも私が日本のことが大嫌いで、韓国が素晴らしいと思っていて、いつか機会があったら日本を貶めてやろうと考えているような人物だったとしても、オリンピック規模のデザインを担当するときに日本サゲを考えるような余裕ないです。自分の残りの人生ずっと、それも人類社会の殆どの場所でついてまわる評価ですからね。
私はこういう率直な意見を言ってくださる彼が大好きです。
保守的な考えを持っているからといって、彼をネトウヨだと思ったことは一度もありません。
自分の考えをしっかりと持っている人は、ただただ不毛に攻撃してくるような人はほとんどいないです。
人それぞれですから。自分と違う人の考えは面白いです。
ちなみにウチのサイトを執拗に攻撃してくるのは、左翼ではありません。
「いわゆる保守系言論人の発言を無批判に受け止めて、コピペして返する」ネトウヨの人たちですね。自分が信じる保守系論壇の意見と違うからでしょうけど。
当サイトは、海外のニュース発信において日本に流れてきずらい米国の保守系のニュースを紹介していたにも関わらずです。
私にとっては、その記事が事実かどうかということが重要で、誰かの意見と同じ、誰かの意見に沿って発信するという感覚はまったくありません。
前にもいいいましたが、海外の記事を発信するにあたって、私は単に気に入った記事を発信しているわけではありません。
その記事がでるまでには、表にださない色々なプロセスや苦労があります。そのプロセスを経て、やっと発信できるわけです。
誤解してほしくないのですが、記事の発信はこんなに大変だから「ありがたく思え」と言っているわけではないです。
けれど、ネトウヨの皆さんはこういう事を全く考えず、脊髄反射ですぐに文句をいい、叩いてくるんですよ。
私も正当なものだったら訂正するし、謝罪もしますけど、事実でない自分の見解をいいたててくる。
文句があるんだったら見なきゃいいのに、私の記事の内容を変えさせようとする。
しかも、私の記事や意見は、別にその人たちに向けていっているわけではなく、一般のネットの現象について言っているのに、どういうわけか自分だけに言っていると思っているみたい。
先日もただ一般に向けて発信しているだけなのに、自分に「意見を押し付ける」とクレームがきました。
個人をみて発信することなんて、ほとんどないのにね。
有名人の発言だったらまだしもね。一般のネットの人がどういう人なのか、一人ひとりを意識したことはないです。
でも最近ちょっとわかったことがあります。
一部の日本の人は、「何かに属す」「仲間意識をもつ」「自分の意見と違っても言ってはならない」というようなセクト的なつながりが重要で、その場合、考え方も統一する必要があると思っているんだなあということ。
ここが私の一番苦手とするところですね。
なぜ、意見が違う私に、意見や記事を変えさせようとするのか意味がわからないです。
だって私はその人たちに雇われているわけでも、同じ活動をしている彼らのセクトでもないですからね。
そして、ネトウヨというセクトにこんなにも誇りを持っている人がいるというのに驚いています。
そういえば、私のこの『まりぞう』。
自称ネトウヨの友達がつけてくれたものです。
彼も自分がネトウヨだと誇りを持っていました。
私は、彼をネトウヨと思ったことは一度もなかったんです。
だけど大統領選での意見の違いで切れてしまいました。深田さんのことでは随分助けていただいたし、一緒に調べていたこともありましたし、とても仲良しだったんですけどね。
私にとっては、たかだか大統領選にすぎず、そんなことで怒るなんて思ってもみなかったんですけど。
とても仲良しだったので、このまま切れてしまうにはもったいないと感じていたので、こちらから謝ったのですけど許してくれません。
残念ながら、やはり彼はネトウヨだったんでしょうね。
それにしても事実の事象を発信しても納得しないネトウヨが多く、叩いて来る人が多いことに疲れました。
もう潮時でしょうね。
これが私の限界なのかもしれない。
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