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 レジェンドに会う

今年最後のライブを大阪梅田のロイヤルホースで行った。今年で46周年の老舗ジャズバー&レストランである。わたしはフリーランスになった2015年から年に一、二回お世話になっている。今年は大阪のコロナ感染状況がよくなかったので、決まったものが延期になったりキャンセルになったりしたことから一旦仕切り直して来年にしましょうと言っていたのだが急遽年内に行くことに決めた。

なぜかというと46年間コンスタントに出演しておられるクラリネット奏者の北村英治さんの出演日がわかったからだ。北村さんは毎月のように出演しておられたのだが、ご高齢ということもあって、コロナ禍では東京から来ることができず出演は止めておられた。感染状況も落ち着いたということで、1年10ヶ月ぶりに来られることが決まったと支配人の小林さんに教えていただいた。わーい。

待ってました!

実は、北村英治さんがロイヤルホースの常連と知ったときからなんとかしてライブを見たいと思っていた。前後で日程を組めば見れると思い支配人にお願いしていたが、なかなか実現できずにいた。このたび三年越しくらいでの夢がかなって、大阪に前乗りしてロイヤルホースへ足を運んだ。

三年前に亡くなった父が残したレコードの中に北村英治さんの「Swing Eiji」があったので、それにサインをしてもらうつもりだった。今回泊めてもらっているまあこちゃんとマリノと3人で北村さんのライブを見た。

感激。まじ、感激。
北村英治さん92歳。もしかしたらもう音とかそんなに出ないのかもしれないな、だとしても92歳だからしかたないななんて、失礼なことを考えていたのだけど、ほんとにごめんなさい。素晴らしかったです。なにより音がきれいで、マリノはまたも泣いていた。わたしも感動して目がうるっとなった。サポートのみなさんも、北村さんの音がよく聞こえるよう、静かで、確実で、美しいバッキングをしておられた。支配人にきいたら、この二十年はこのメンバーでやってるよとのことだった。息合いすぎ。

クラリネットの形のサイン

終演後、持っていったレコードにサインしていただいた。A面の1曲目は「On the sunny side of the street」だ。NHKの朝ドラ「カムカムエブリバディ」でもお馴染みの曲だ。クラリネットの音色ってあたたかいですね。ライブに来ていた人たちは、みんな北村さんより年下だけど元気をもらっている様子がうかがえた。北村英治さんますますのご活躍を!

Swing Eijiと。

翌日は、同じ場所でMarinoと二人でライブだった。昨年もクリスマスの時期だったね。今年は少し早いけど(北村さん案件で)。お客様は少なめだったけど、ずっと行けていなかったから久しぶりにお会いできた方が多かった。よかった、お元気だったんですね。なんて会話をたくさん交わした。

リハーサル風景
お花もいただきました。感謝。

いつかこのコロナ騒動が思い出話になりますように。あのとき、みんながんばって乗り越えたよね、って言える日が早くくるといいな。まだまだ油断はできないけれど。そういえば、今日は父の誕生日。帰ったら北村さんのサインもらったよってお墓に報告しなきゃ。

まあこ(左)とその仲間たち。







一週間に一度くらいの頻度で記事をアップできればと思っています。どうぞよろしくお願いします。