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いよいよ開腹手術

手術の予定は12時。
午前中は自由に過ごして良いが、いつ医師や看護師が話をしにやってくるかわからない。窓際で難しい本を読んで気持ちを落ち着けて過ごす。

9時くらいに担当医が笑顔で今日はがんばりましょう!と。

看護師さんがバタバタとやってきて、HCUに持って行く荷物の最終確認。
歯ブラシやティッシュなどすべてに名前を書く。
看護師さん同士の引き継ぎがうまくいっていなかったみたいで、説明が途中になってしまったり、気になることが多かった。こちらから不明点は聞くようにする。時期的に研修生も多かったようなのでそういうものなのかと思う。

11時くらいに手術着に着替える。
腸の中のものを出すために浣腸。10分くらいがまんして欲しいと言われたけどむずかしかった。。
手術着に着替えると少しだけ緊張感が増す。

時間になっていざ手術室へ。
私は家族も友人も付き添いは呼ばなかったので、看護師さんに励まされて歩いていく。看護師さんと雑談をしながら歩いて落ち着いていた。

これまでの人生で大きな手術ははじめて。
子どものときに木登りをしてたとき脇のしたをえぐってしまって縫ったり、DIY作業中にカッターでざっくり指を切って縫ったり。そのくらい。
入院はタイのバンコクでデング熱にかかったとき以来だ。

ドラマで観るような手術室より少し簡素に見えた。
名前を伝えて台の上に乗る。
まずは左手に点滴の針をさす。ちょっとだけ痛い。
次にねこのように丸くなるように言われる。
背中の脊椎(背骨)の中にある脊髄のすぐ近くの硬膜外腔という場所に、 麻酔薬を入れる硬膜外麻酔のため。愛ネコを思い出しながら、わたしもネコだと想像しながら丸まる。痛みがあるかどうかなどの確認のため、全身麻酔の前に行うみたい。違和感はあったものの想像していたよりも痛くなかった。

次は全身麻酔。
点滴の針の方が痛い感じがしたので、
こんなものですかね?
と言葉にしたのが最後の記憶。

やまもとさーん
次には看護師さんに呼ばれていた。

あ、手術おわったんだ。
あっという間だ。

HCUに運ばれ、
1、2、3の合図でベッドに移される。
あ、ドラマで見たことあるやつだ。

痛みは1から10でどのくらいですか?
と聞かれて、2か3かなと答える。

すごく痛いのを想像して覚悟していたせいか、あまり痛くない。
もちろん動いたりするのは辛いけど、じっとしていると痛くない。硬膜外麻酔が効いてくれたみたい。

私が元気に話すからか、
自分も筋腫があって少しずつ大きくなってるからどうしようか迷ってるんですよね、、どう思います?と看護師さんに相談までされて、私も普通に冷静に笑いながら答えていた。もちろん笑うとお腹が痛い。

私のあとに隣に運ばれてきた方は、10のうち10と答えていたので、麻酔の効きかたは人それぞれみたい。

思っていたより痛くなかったとはいえ、熱は38度を超えて、寝返りを打つのも辛くてあまりできず、ずっとざわざわしているHCUで過ごす夜はとても長かった。

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