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平家物語…結末が分かっているのに夢中で見ているアニメ

「平家物語」というと小学校の時に「祇園精舎の鐘の声」から始まる冒頭文を朗読したことがある方も多いのではないでしょうか。
そしてこの物語の結末も歴史の授業で習います。

源氏が勝って、平家は滅びる。

平家は滅亡する運命にあるのですが、アニメ「平家物語」では未来を見ることができる目を持つ琵琶法師の少女・”びわ”がオリジナルキャラクターで登場して物語が進んでいきます。

全11話で今は4話まで進んでいます。
物語は平清盛や後白河法皇などの歴史上で有名な人物も要所要所で登場して暗躍しますが、亡者が見える目を持つ清盛の長男・重盛とその家族と未来が見える目を持つ少女・びわが中心です。
ところどころで琵琶法師の語り口で平家物語の原文が読み奏でられるのも印象的ですね。

また、「平家物語」といえば、「諸行無常」、「盛者必衰」という死に向かう滅びの物語ですが、オープニングテーマである羊文学の「光るとき」の歌詞を考えながら観ると、物語の内容にぐっと引き込まれていきます。

何回だって言うよ 世界は美しいよ

特に4話‥私は観て泣きました。

「平家物語」は800年の時を越えてのアニメ化。
平安に生きる人々の想いは今となっては想像をするしかありませんが、この時代もひとりひとりの人が時代の波の中で生きていたんだなと考えさせられる作品です。

そして、「諸行無常」であることは、世の常であること。
この世のものはたえまなく変化し続けているという事実を表している仏教の真理の一つです。
これは決して「無情」ではないんですね。
生まれることも「無常」、死ぬことも「無常」、それが変化し続けている世の常でこうして世界は回っている…そして「光るとき」の歌詞にもあるとおり「世界は美しい」

亡者が見える目を持つ平重盛、未来が見える目を持つ少女・びわの2人を主軸に進んでいく物語は最終回まで目が離せません。

もし機会がありましたら是非ご覧ください。
(AmazonプライムやNetflixなどで配信されています。)


今日のstand.fmの放送でも少し「平家物語」のことはお話していますので、こちらも宜しければお聴きいただけますと嬉しいです。

本日もお読みくださりありがとうございます。

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