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社会人大学院受験:3か月前でも間に合った準備方法

入学して3か月、毎週の課題に追われていたら、すっかりnoteが更新できないまま時間がたってしまった。
記憶が薄れないうちに、大学院受験の準備についてまとめておこうと思う。

社会人大学院に合格するためには、どのくらいの準備が必要?

結論:希望する大学院による。
元も子もないような結論だが、一口に「社会人大学院」といっても、受験方法も倍率も千差万別である。
「一億総MBAブーム」が過ぎ去った昨今では、学生の確保に苦労する大学院も多く、ほとんどの受験者に合格を出している研究科もあるらしい。
一方で、毎年定員を大幅に上回る受験者を集め、2倍近い倍率の大学院もある。
準備にどれくらいの時間を割くか決めるにあたって、希望する大学院について、以下の点を調べてみよう。

  • 合格倍率

    • 過去の数年分の受験者数、合格者数をチェックしてみよう。

    • 1倍に近い倍率なら、そんなに厳しい選考ではない可能性が高い!

  • 試験方法

    • 直近の受験要綱から試験方法をチェックしよう。

    • 大学院の受験では①研究計画書の提出、②TOEIC等の語学試験、③論述課題などの筆記試験、④口頭試問と呼ばれる面接、がフルラインナップである。

    • 倍率が高い大学院では複数課題のコンボになることが多く、それなりに受験対策が必要になる。

立教LDCの場合

私が第一志望としていた立教LDCの合格倍率と試験方法は以下の通りである。
(ちなみに、合格者倍率は、私が受験期に調べた2023年度実績が見つけられなかったため、最新の2024年度実績を転載した。)

  • 合格倍率(2024年実績)

    • 志願者57名、合格者20名

    • 倍率2.85

知人からは「社会人大学院受験は楽勝だ」と聞いていたが、受験準備期に実績を調べ、まあまあ倍率が高い現実を知ることができた。

  • 試験方法

    • ①プロジェクト計画書の提出

    • ②英語語学試験結果の提出

    • ③論述試験

    • ④口頭試問

(お気づきになられましたか、4つのフルコースコンボです)
いくつか社会人大学院の入試要項を見た中で、LDCとびぬけて課題が多かった。これはガチもんの受験になるな、と考えてそれなりに気合を入れて臨むことにした。

実際にどんな準備を行ったか?

1.研究計画書(プロジェクト計画書)

まずは一番提出締め切りの早い、研究計画書の作成にとりかかった。
立教大学LDCでは「プロジェクト計画書」という特有のエッセイを提出することが求められるが、要旨は研究計画書と同様である。

研究計画書作成においては、法政大学のキャリアデザイン学研究科が主催されていた「研究計画書の書き方説明会」への参加が大変有益だった。
そこで「最終的には論文を書くことをイメージして研究計画を書けばよい」というイメージをつかむことができた。

法政大学説明会の内容を参考に筆者作図

計画書の作成にあたっては、関連する先行研究の論文を複数読んだうえで、現役大学院生に添削してもらうことを強くお勧めする。

ちなみに、私は、2名の社会人大学院生にレビューをしてもらい、「論文の基本が全然なってませんね、出直してください」ばりの愛のあるフィードバックをいただいて泣きながら書き直した。
この計画書がしっかりかけていないと選考官は「結局チミは大学院で何を研究したいわけ?」となってしまうらしいので、それなりに気合を入れて書いておきたい。

2.語学試験

語学試験については、設けられていない大学院が多いため、詳細は割愛するが、立教LDCを受験する予定のある方は「TOEICテストの受験日を早めに調べておくこと」を推奨する。
私が受験を志した11月にはTOEICテストは実施されておらず、若者たちに混ざってTOEFLの受験が必要になってしまった。

3.論述試験


論述試験については、過去問題が配布されている大学院もあるため、リサーチ必須である。
立教LDCの場合は、
①過去問題(1年前の試験問題)の取り寄せが可能
②受験にあたり読んでおくべき
推奨図書リストが公開されている
ので、この2つは押さえておきたいところである。

ちなみに、私は推薦図書は、すべて読む時間がなかったため、過去問題の傾向からヤマを張って、5割程度の範囲を学習することにした。
さっと書籍を読むだけだと記憶から飛んでしまって意味がない、と感じたので、書籍の要約を別ファイルにまとめ、これを論述試験直前にも見返した。
試験では「理論は知っていることを前提にそのうえで個人の意見が問われる」問題が多いため、この学習方法は効果的だったと思う。

4.口頭試問

口頭試問(面接)については、最終確認として行われているケースが多いようなので、中途採用の面接等を経験しているビジネスパーソンとしては、特別な準備は必要ないように思う。
鉄板の質問として
①なぜ大学院
②なぜ当研究科
③なぜこの研究テーマ(研究計画書について)
④その研究にはどんな意義があるの(研究計画書について)

あたりを説明できるように準備しておくとよいのではないだろうか。


以上が私が行った大学院受験のための準備である。
読み物としてはマニアックすぎるが、今後社会人大学院を志望する人の参考になればいいな等と思いながら書いてみた。


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