筥迫(はこせこ)作りにチャレンジする!②
こんにちは、マリッコです。
前回、筥迫手作りチャレンジで、「本体・簪挿し」まで紹介しました。
今回は、残りの「房・胴締め・落とし巾着」です。
ちなみに画像で説明すると
こんな感じです。
かなり自己流であることはご承知おきください。
特に紐のところや落とし巾着のところなどは、まだかなりの改善の余地があると思っています。
材料
房・巻き玉
絹ミシン糸 1巻
刺繍糸(巻き玉分と、房を締める分)
打ち紐(幅1ミリ)
市販のループエンド(本来はウッドビーズを使うよう)
胴締め
厚紙
表生地、裏生地
ビーズ2個(打ち紐2本が同時に入る大きさのホールのもの)
打ち紐(幅1ミリ)
落とし巾着
表生地
ビーズ1個(胴締めと同じ)
打ち紐(幅1ミリ)
綿適量
作り方
房・巻き玉
房を作ります。
厚紙で10センチの長さのものを用意し、それに絹のミシン糸を巻き付けていきます。
巻き始めと巻き終わりが下になるように。
ちなみにミシン糸でなくても良いようです。
上になる部分を、打ち紐でまとめてキュッとします。固結びします。
次に、巻き玉をつくります。
本来であれば、ウッドビーズを使用するようなのですが、自宅にあった丸いループエンドを活用してみました。
刺繍用の針に刺繍糸を通します。
糸はなるべくほぐすようにします。
下になる部分で固結びをして、結んだ部分を穴の中に隠し、全体を糸で覆っていきます。
分かりにくいのですが、1周、黒の刺繍糸で巻くとこうなります。
プラスチック部分は見えなくなりました。
次に、刺繍糸3本どりで模様を付けていきます。
最初は同様に下になる部分を固結びして始めます。
この場合、1か所が終わったら、次の場所へ進む前に、下になる部分の同じ色のところに針を一度くぐらせておきます。
これが、玉止めの代わりになります。
巻き玉の完成形を撮るのを忘れてしましましたが、こんな感じになります。
房と、巻き玉を合わせていきます。
房部分と、簪挿しを合わせていきます。
簪挿しに開けた穴に打ち紐を通し、「あげまき結び」を作ります。
本当は、あげまき→菊→あげまき、のようなのですが、とにかく紐と相性がわるくて諦めました。
紐の結び方はYouTubeなどをご参照ください。
巻き玉との接続は、今回は紐同士で固結びにしてしまいましたが、ビーズ用のピンなどをうまく使えばもっとスッキリできると思います。
胴締め
胴締めです。本体と簪挿しを固定するもので、帯のような役割のものです。
まず、簪挿しを載せた状態で、厚紙で胴締めの長さを決めます。
胴締めの端同士が重なることなく、ピッタリ合わさるくらいでちょうどよいと思います。
マチの部分はキッチリ折ります。
カッターで少し切れ込みを入れるくらいでOK。
同じ大きさの厚紙を2枚用意します。
表生地用と裏生地用です。
大きさは同じですが、外表に貼り合わせて1枚にするので、マチ部分の折る方向が違ってきます。
表面をそれぞれ、でんぷん糊で布を貼り付けます。
下の画像は、裏からみたとこです。
ここから、裏にもでんぷん糊を塗り広げ、布を巻き留めていきます。
↑これが、裏まで巻き付けてから、表に返したところです。
この状態から、こんどはボンドで、外表になるように貼り合わせていきます。
ボンドが乾くまで半日~1日置きます。
乾いたら、紐をつけていきます。
目打ちで穴をあけ、下の画像のように打ち紐を通していきます。
本体に合わせてみて、ピッタリ閉まるところにビーズを置き、ビーズの下は結んで固定します。
紐の先には「落とし巾着」を付けますが、そこを「二重叶結び」にします。
落とし巾着
筥迫が、胸元から落ちないようにするためのものです。
おそらく、これは何でも良いと思います。
つるしびななどで作られる「梅」などでも可愛いと思います。
一応説明は入れておきます。
下の画像のように切った布を
中表にして、カーブ部分をぐし縫いにして、表に返します。
上の部分は縫い合わせるので、端が出ない程度に内側に折りこみます。
上側が、少しすぼんだ形にしたいので、縫い合わせた部分の両端を、まずはぎゅっと縫い止めます。
次に、上の端の部分を縫い止めます。綿が出ないように気を付けながら。
本来は着物の中に隠れてしまう部分なのですが、気になる方は縫い目が外にでない「くけ」という縫い方で縫うと良いかと思います。
ここから、「落とし巾着」と「胴締め」を合わせていきます。
落とし巾着のに、目打ちで穴をあけます。
二重叶結びの先を、落とし巾着の穴に通して、ビーズも通します。
ビーズが動かないように固結びをします。
これも、おそらくもう少しスマートなやり方があると思います。
手作りのお守りの作り方、などが参考になるかと思います。
終わりに
すべてのパーツが整いました。
セッティングして完成となります。
ちなみに、簪は「びら簪」というそうで、実際に髪の毛にする簪とは異なるようです。
「びらかん」で調べると沢山出てきて、かなりお手頃のものもあります
以上、見切り発車で作ってみた七五三用の筥迫のお話でした。
何度か作ってみて、訂正や追加があれば適宜更新します。