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LINEヤフーを退職しました

2024年7月18日に最終出社し、LINEヤフーを退職しました。
(正式には2024年8月末をもって退職となります。)
2020年4月に入社し、約4年3ヵ月勤めました。
新卒で入社し、さすがに思い入れもあるので退職エントリを残します。

ヤフー入社の経緯

就活時代を振り返ると私の就活の軸は以下3つでした。

①C向けのサービスを幅広く扱っている
漠然とC向けのサービスが好きという想いしかなかったので、色んな市場に触れたかった。何よりITの力で日本をもっと便利にしたいという想いがあった。
②大手企業
ほぼ学生起業のような環境でインターンをしてたので、研修制度が整っていて、かつ世の中を知るために多くの人、事業に触れられる環境に20代前半は身を置きたかった。
③日本に本社がある
サービス企画の上流過程(事業開発や戦略検討)に携わりたかったので、意思決定権がある場所で働きたかった。

これらを条件を満たす会社が少なかったので、そもそもそんなに選考を受けてないというのと、面接の過程で実際に働いてる方と話していくうちに、ヤフーで働く人の人柄や社風が自分に合ってるなと感じて入社を決意しました。
大学3年の12月には決まっていたので就活期間はかなり短かったです。
(軸が明確に決まっていたので、迷う余地もなかった)

在職中に取り組んだこと

こんなにも飲食業界に携わることになるなんて思ってなかったってくらい、約4年間ずっと飲食予約業界に携わってました。

飲食予約サービス営業

恐らく志望理由で配属が決まってたと思うのですが、私はC向けのサービスに携わりたいという想いがあったので、飲食予約サービスへの配属となりました。同期は5人という、他の部署に比べると新卒の配属が少ない部署でした。

コロナ禍だったので、家でひたすら新規獲得の架電営業をする日々が続き、正直営業経験が全くない私には苦痛でした(笑)
とはいえ、同期や先輩には恵まれ毎日楽しく営業してました!!
(これは本心!当時一緒に切磋琢磨した同期とは今でも仲良しです✌)

このサービスが第三者からどう評価されてるのかリアルな声を聞くことができたのは営業の経験があったからであり、その後の事業開発経験でも活きてきました。また対飲食店への営業だったので、メンタルは強くなりました。

新規獲得営業を半年間経験したのち、コンサルティングセールスというチームに異動しました。そこでは既存クライアントに対して自社のサービスを使ってグロース提案をする部署で、初めてデータから課題を抽出して、解決策を提案するというロジカルさも求められる業務に携わりました。
当時コロナ禍でGo To Eatキャンペーンをやっていたので、大型キャンペーンに携わることができたのも貴重な経験でした。

事業開発

合計1年半の営業経験を経て、その後同じ飲食予約サービスの事業開発の部署に異動しました。そこは今まで40人ほどいた営業部とは違って、リーダーとメンバー2人という少数チームと一気に雰囲気が変わりました。

ミッションもとにかくGMVを伸ばすということで、サービスグロースに関係することならなんでもやっていい部署でした。

とはいえ、営業経験しかない私がすぐさま即戦力になれるわけもなく、とりあえず分析スキルを身につけることに注力しました。自分でとにかくデータに触れまくる、合間にSQLも勉強して、見えてない課題を探しに行こうという気持ちでひたすらインプットしてました。次第に課題が見えてくるようになり、そこから「どうやってユーザーを伸ばしていくのか考えてみて」などタスクが降ってくるようになり、徐々に企画力を身に着けていきました。

それ以外にも今まで読んだこともない契約書を読み解いてみたり、景表法を学んで社内で法務相談してキャンペーンの方針を考えたり、たまには新機能の企画をしてみたり、UIデザインなんて考えたこともないのに見様見真似で作ってみたり、全部やったことないことだらけだったけど、とにかくたくさんの経験をさせてもらいました。

最初の頃は20年くらい社会人経験のある上司にとんちんかんな成果物を出しまくって、フィードバックされてもどこに向かっていけばいいのか分からなくて、上司も呆れてたと思います、、それでも常に熱心にご指導いただき、都度軌道修正してくれて、ここまで成長させてくれたことには本当に感謝しかありません。

1年くらい経ったあたりで急に上司の思考に追いつくようになったタイミングがありました。今まで目の前のタスクに追われすぎていて、上司がやってと言ったことだけやるので精一杯だったのが、そもそも誰がどうこの資料を使いたくて、上司が何を求めてるのかめちゃくちゃ考えて、「期待値を越えよう」ということを意識し始めて、そこから徐々に変わったのかなと思います。気づいたら上司を先回りして行動できるようになっており、「あ、一個レベルアップしたわ」と私だけでなく、上司も感じた(と言っていた)瞬間がありました。

そこから能動的に仕事をできるようになり、社会人3年目にしてようやくブレイクスルーできた感覚がありました。

戦略検討

1年半の事業開発経験を経て、最後の1年3ヶ月は同じ上司のもとで戦略室に異動となりました。そこでは複数のサービスを横断して見る部署で新サービスの戦略検討を行う部署でした。

今までの飲食予約サービスだけでなく、あらゆる市場を調査し、いろんなサービスに触れることができ、視野を広げるのにとてもいい環境だったと思います。とはいえ、前よりもスピード感がとにかく求められる環境で、毎日やることが変わるくらい、目まぐるしい環境でした。

特に印象的だったのはM&Aの案件に携わることができたことです。「これ私に任せていいのか?」と疑うくらい、意味がわからなくらい細かいエクセルに両者が提携するとどのくらいシナジーが生まれるのかであったり、その先の10年の見通しがどうなるかなど、ひたすら数字と向き合う日々を送りました。スケジュールもタイトな案件だったので、一番ストレスフルな数ヶ月でしたが、それ以上に自分の成長を感じられる案件だったなと思います。

振り返り

就活時に軸を決める上で「大企業 or スタートアップ」という迷いはありましたが、私としては大企業、ヤフーを選んで本当に良かったと思ってます。

やっぱり裁量がそれだけあるようなスタートアップで一度働くと自分の力を過信してしまいがちですが、そこで一回大企業に入って色んな優秀な方に揉まれる経験はしておいて良かったです。

私の場合は入社前から事業開発絶対やりたいと思っていたけど、飲食店へ営業をしたり、契約書を読んだり、データ分析に時間を使ったり、良い意味で自分がやりたくない、普段ならやってみようと思わないことをやってみることで見える世界がたくさんあったなと思います。

幅広く経験することで自分がやりたいこと、強み弱みの解像度が上がりました。今となってはデータ分析、数字に強いと言われるようになりましたが、入社前は分析力を自分が持ち合わせる日がくるなんて思ってもなかった笑

退職した理由

退職理由を一言でまとめると「崖っぷちに立ってみたかった」です。
LINEヤフーに居続けて成長することはもちろんできたと思います。
でも今の会社でこれ以上の成長は20代後半でやらなくていいなと思いました。元々大企業で上にいきたいというよりは、イノベーティブなことを自分でしたいという気持ちが強いので、じゃあそれをいつやるのってなったときに、今がタイミングかなと思ったのが一番の理由です。

女性ということもあり、いずれ子育てのこととか考えるとタイミングとしては今しか何も失うものが状態、チャレンジするのに最適な状況なんじゃないかということで、とりあえず退職を決意しました。
今3年くらい頑張ってみて転けたら会社員に戻ることはできるけど、3年会社員続けていざ子供産まれてからとか考えたら、いやもういつやるねんって話だなと思い、「やらない後悔よりやった後悔がしたい」と思いました。

(こんなに淡々と退職理由書いてるけど、いざ辞めると会社の上司や同期に話したときは想像以上に寂しくて、辞めるのやめようかと思うくらい気持ちは揺らいだ。。)

今後

やっぱりC向けのサービスは面白い!
人々の生活を豊かにできるサービス、多くの人にこれ便利だね、こういうの欲しかったって思ってもらえるサービスを作りたいと思ってます!

作ってみたいサービス、やってみたいことはたくさんメモってるけど、
この先数週間はそれぞれ解像度上げていかないと、、くらいにまだ構想しかないフェーズです。

自分が1ヶ月先、半年先何してるかわからないけど、
自分が決めた道を正解にしていくしかない

最後までお読み頂きありがとうございました!こうして一つの記事を通して出会えたことを嬉しく思います。もっと読みたいと思っていただけたら嬉しいです!