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【広辞苑コラム】#65、波の関守
波を関守に見立てた語。新後撰秋「月をぞ宿すー」
Weblioによると、関守は男女の逢瀬を妨げるものの例えに使われることが多いとのことです。
てことはこれは、「波が男女の仲を妨げる」ということで使われるんですね。へぇー!いいですね!
関守がいた時代は関所が国と国の境を管理していて、通行料を支払って通らないといけない。また、自国の人間が出る時、他国の人間が入る時などは正式な理由がないと通れなかったはずなので、仕事で隣国を訪れた男が客の家の娘と秘密の恋に落ちたけど、家柄も国も違うので結婚できないとか、夜中こっそり抜け出して関所の関守の目を盗んで会いたいとか、そんな雰囲気ですよね。
物語としてはロミオとジュリエットみたいなことで、あれは家同士が喧嘩してたけど、これはもう住む世界が違うからって感じだと思うんですよね。
なかなか悲劇感が強い。恋に酔ってる二人にとってはまさしく一大事ですよ。
波が妨げる恋ということは、さまざま考えられますね。
物理的な波によって引き離されてしまうとか
波が押して引くように、寄せては返す邪魔だとか
ははぁーん。
昔の言葉をそこそこ知ってる人なら楽しめる語句ですね。歌舞伎とか狂言とかよりも、時代劇とか講談って感じがする。これは偏見ですけども。
外来語の入らない粋な昔の言葉、むしろナウいね。
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