predictable

ずっと追いかけてきたくせに

私が立ち止まると、あなたも立ち止まる。

私が振り向けば、そんなつもりじゃなかったと手を振る。

どうぞ向こうを向いて逃げ続けて、と。

僕はただ追いかけているのを楽しんでいるだけなんだ、と。

きっと私たちが手を繋ぐことなんてない。

わかってた。

「逢いたい」なんて

そんな言葉を言っていたいだけなんだって。

あなたから行動することは決してないんだって。

あなたはただ言葉を投げて待ってるだけ。

あの手この手で気を引いて

私から行くのを待ってるだけ。

私はあなたを決して探さない。

それはわかっているでしょう?

今度はあなたの番。

あなたが来なければ、そのまま素通りして帰ります。

嘘の人のために時間も気持ちも無駄にしたくないから。

嘘の言葉を信じて、また馬鹿にされたくないから。

あなたが本物なら

逢いにきてください。

私がどこにいるかはわかっているのでしょう?

でも

食事とお酒と体を提供してくれるあの子と忙しいみたいだね。

今更私たちが会ったとしても、何にもどうにもならないかな。

逢えることをいつのまにか楽しみにしていた私が馬鹿だったなんだね。

いつのまにかいろんなことを思い描いていた私が馬鹿だったんだね。

わかってた。

あなたはまた、絶対に、私を泣かせるだろうって。

それは一生変わらない。

私はもう悲しみたくないんです。

幸せに、ひとりの人を信じて生きたいんです。

信じられる人を信じて、愛して、愛されていると信じられる人と生きたいんです。

私が気持ちを伝えてもあなたは信じない。

信じてもらえない人と、信じ合えない人と、どうやって一緒に生きていけるでしょう?

だけどきっと私は待ってる。

あなたに逢えることを。

その最後の日まで。

期待は最小限に抑えて。

結局あなたは現れず、悲しい思いをしたくないから。

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