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買う理由は “美しいから”になっていく


もうこれだけモノが溢れている時代。


昔は憧れだった

テレビや洗濯機や冷蔵庫だって、当たり前。

この機能がついてますよ-!

っていうのも各メーカー

いよいよ機能面では大差なくなってきて。


じゃあ、何で選ぶの?ってなることは

最近あると思うんです。




これから何を求めて人はモノを買うのか?


社会全体としては

なにを刺激して経済を回すのか?




っていうことに興味があるんです、いま。



今の時点でわたしの結論があって

それが

タイトルにある通り


「美しいかどうか?」




っていうことがキーワードだと思いました。



自分の美意識に基づいて


『だって美しいと思ったから。』


という理由でモノを買う時代になるんだと
感じます。


美しさを感じる。



それは、モノのデザインだけではなく


それを販売している人に対して
「美しさ」を感じたり


それが「完成するまで」の過程が
美しかったり



今に至るまでの歴史や伝統や想いに
美しなあ、と
魅力を感じたりする。




わたしは数年前まで

百貨店の1階でブランド販売員をしていたので

「美しいから、買います!」

と言われる経験を
たぶん人よりも多くしていて。

経験してきたから

余計に強く感じたんですよね。

この感覚。



だって、そもそもですよ?


バッグなんて、100円ショップで
売ってるじゃないですか。


スーパーで買い物すれば、5円で!




用途は『モノを持ち運ぶもの』




それに10万も20万もかける必要ある?

っていう話なんです。


なんで、お客様は


高いブランドバッグをわざわざ買う?

という本質的な問い。


これが、本当にみごとに
わたしの仕事人生の軸になりました。



だからこそ、わたしは店頭で

お客様の「欲しいな~」「可愛いな~」「どうしよっかな~」という

『感情の動き』にすごく興味がありました。






“ 今、お客様はどんな気持ちなんだろう? ”





ブランディングの話に通じますが

みなさん、感情でモノを買うんですよね。





『こっちがポケットあって便利!
機能はこっちが絶対良い!
なんだけど、それでもこっちが好き!
可愛いすぎる!最初にピンと来たし!』


なんてお客様の発言を何度聞いたことか。


使い勝手がいい機能とか便利って

案外さらっと「可愛い」に負けるんです。





『美しいと思ったから』という

なんかそれで大丈夫?みたいな感覚は

実はすっっごく大切。



買う!っていう決断に必須なんです。



自分の経験からも

最近の話題の本からも


『美しいか?』という視点は


これからキーワードになっていくんだろうな、という気がしています。


おもしろいのは

“買う側”の人は案外

『自分の感情で決めている』って

あまり気付いていない、ということですね。


『なんか最初からコレな気がしたんだもん』

『ピンときたんだよね~!』

『わたしコレに呼ばれてる気がする。。。』



みたいな感覚で言いますよ。 特に女性。



最後は自分が気に入った方がいいよね!


と言いながら
自分の感情で最後は
しっかり、決めていらっしゃいます。



デザイン、色、サイズ、組み合わせ、

ブランドの歴史、人の想い、伝統技術

選べる楽しさ、ワクワク感


“ なにを美しいと自分が感じているか?”

“ どの部分に魅力を感じたのか? ”




そんなものさしでモノを選ぶ時代に
なっているんだと思います。








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