みんなちがって みんなコロちゃん
時は2022年になり、2年前から世界の中心で傍若無人に暴れまくっているコロナ。身近な人にも影響がある中、今、舞台の本番中。
私は地方をまわっている。
今年は文章をたくさん残そう。
いつまでこの世界にいるのか分からないのだから。
そして何よりも言葉は、流行や情勢に影響されず、後にも色褪せずその時の状況を伝えてくれて、存在を残してくれる。
アドレナリンでどうにもアッパーになり続ける本番と、厳しい冷たさが漂う日常を行き来する身にとっては、ここが程良く心地が良い。
この数日は東京に戻ってきているオフだけど、空気を読んで、お家に篭っている。
3日前に相撲部屋かなと疑う程大鍋で作った粕汁も、朝にはオートミールと塩鮭をプラスして、ギーを少々、真ん中に卵黄をポトッと落とし、カスボナーラリゾットに様変わりして最期を迎えた。
「うまい!100点!天才!」と、自己肯定感だけをただただアゲる言葉で、朝日まぶしい炬燵の中、でうほうほ言いながら朝食を頬張った。
見えない敵に悪意を送るより、見えない味方に感謝を届けたい。そんな心持ちで毎日寺社に参拝にいく。
今日も生かしてくれてありがとう、と。
でもさ!
外出ないとつまんないよ!!!
なぁ!?人と集まって焼肉とかうめーよな!?
という強気な私も死んだわけではない。
明日からまた移動。現場とホテルの行き来なのだから、自分で自分の機嫌を取る時間は今日つくるのだ。
向かうは六本木。
パリピ!と思っただろうか。
私はパリピの集う六本木を知らない。
お目当ては半年前に切らしてしまったフエギアの香水。
その間も色んな香りでその時々をほっとさせてきた。
というより、誤魔化してきたのかもしれない。
私の核から震えるほど夢中になってしまった香りに再会しに行ったのである。
香水だって日々進化を続け、発行年数によって少しアレンジが変わるのは知っている。
が今季のものはハートを射止められたあの時の香りとほぼ同じ。
もちろんそれを買いに来たのだが、「またそれかぁ」みたいな店員さんの内から溢れる態度が気になったので、「今の私に合いそうな香りを選んでください」とお願いしてみた。
接客をしてくれるのは初めての方だったのだけど、意思のある目が好みだったので思わず問うてみた。
すかさず、「お客様はこの香りが渋くてかっこいいかと思います」と、嗅がせてくれたのは
プルペリアという架空のBARの名前のついた、タバコの薫香とブラックペッパー、エレミという樹脂に、ジンを思わせる香草が程よく絡み合った燻る感じ!凄く燻ってる!燻製!ソーセージください!という香りだった。
結局、私のイメージは酒なのか。笑
人から与えてもらった印象って大切だから、そちらもこれからの私のお守りとして頂いた。
一途に愛してるショコアトルは首筋に。
新たなお守りは太ももに。
部位を変えて香りを変えるのは自分にとってセクシーな行事。
些細なセクシーを大切にしていきたい。
ささっとフエギアを後にして、もう一つお目当てのお香を買いにミッドタウンへ。
お店の名前はど忘れしたのだけど、あそこでしか出会っていない木箱に入った白檀のお香に恋をして、毎日と言っていいほど焚いているので、切らしたその子をお迎えに。
真っ直ぐその子だけを狙いに向かったのに、お香立てとなんとお鈴が合体したとんでもないイケてるミニオブジェを見つけてしまい、15分ほどお店に鎮座してしまった。
富山の高岡産というのも、昨年亡くなったおばあちゃんの故郷という、出迎えるには都合のついた理由が揃っていた。
あのお鈴の音色が夢で私を呼んだのならば今度こそ、と今日は諦めた。
夜はお肉を食べると決めていた。
160gのヒレ肉を。最近ハマった麦焼酎と共に。
ごきげん万歳の休日をまもなく終えようとしている時に思う。
備わったもの
バラバラだけど
みんなこぞって
Say!コロちゃん
明日も神社に行こう。
平和を祈るのだ
お賽銭箱。あなたに徳が積まれ瞬間を嬉しく思います!ありがとうございます!