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「太陽2068」観劇ノート

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2014年夏、蜷川幸雄演出「太陽2068」の観劇の記録です。
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2014年8月の記事一覧

太陽というタイトル

太陽というタイトル

今さらのようですが、タイトルについて。

「太陽」も「2068」もわかるようでわからない。太陽という言葉が出てくる台詞はそれほど多くないし…。
といっても、色々と意味を考えうる、ひろくイメージを喚起する言葉だから、とくにこれだ、と意味を決める必要はないけれど、初日以来なんとなく考えていました。

(まあ難しいこと考えなくても「鉄彦の存在自体が太陽です!」で十分なんですけど、わたしにとっては(笑))

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2014年8月3日(千秋楽)14:00

2014年8月3日(千秋楽)14:00

東京地方は朝から気温が30度を超え、外に立っているだけで汗が伝う暑い日でした。
24日間、32公演を締めくくる千秋楽の日がいよいよやってきました。あと何日、と数えるたびに、無事の完走を祈る気持ちと、いつまでも終わってほしくないような気持ちとで複雑でしたが、泣いても笑っても今日で最後。

泣いても笑っても。文字通り、本当に、たくさん笑い、そして泣きました。
奇しくも初日と同じ座席での観劇となり、初め

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百日紅は咲きつづけ

百日紅は咲きつづけ

あれから、まだ一週間経っていないのに、もういろいろなことが懐かしくてたまりません。
夏という季節のせいもあるのかなあ…
暑い陽射しの中、渋谷の坂の上に通った日々は忘れない思い出です。

渋谷駅からシアターコクーンに向かう道のりで、文化村通りの街路樹として植えられていた百日紅(さるすべり)がとても印象的でした。その名の通り、長い期間、花を咲かせて楽しませてくれる木です。
今はもう舞台の幕は降りていて

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