身体が自然に踊りはじめた話。〜海と蜜柑とヤンサンと〜
ある日、出会ったばかりのYくんから、突然連絡をもらった。
少し前にワークショップで出会った、美しい絵を描く人だ。
「今度映像作品を作るのですが、踊ってくれませんか?」
「ちなみに振り付けなしで、即興なんですが…」
申し訳なさそうな口調の提案に、私は即座にOKの返事をした。
こんなこと言うのも変に思われるかもしれないが、
その時私はちょうど、踊りたい時だったのだ。
踊りたい気持ちがうずうずしていて、踊れる場所や機会を待っていたところだった。
即答の私に、彼はとても驚いた