境界線を越えてゆけ〜空き地で見た映画と、タイムラインと美しさの話。
落ちていた。ひどく頭痛がする。
沈んだままの気持ちは、昼過ぎのベッドの中でずっしりと重みを持ったまま、一向に浮かんでくる気配がない。
こんな日ばかりが続いている。
夏の太陽が忘れ物をとりに来たかと思えば、
突然の木枯らしと、置いてけぼりにされたような気持ちにさせる秋の匂い。
だがどうやら、夏の太陽はまだ忘れ物を残しているらしい。
懲りないやつだ。
万人にわかる正しい言語で、テレビの中の天気予報士がそんな内容を告げている。
こんな気候じゃ調子も狂う、と文句も言いたくなる