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移籍市場が始まるにあたって考えたこと①(今の選手たちの契約など)

こんにちは。marieです。

移籍市場が始まるにあたって、今の状況を契約とお金面から考えたので書こうと思いました。少しずつ書こうと思うので、分量少なめです。

予算とかタスクを想像できるようになったら、「自分がパラティチだったら…」とか考えられて楽しいんじゃないかな!

ローン中の選手たち

まずは、2022.5.27現在、まだ移籍が完了していない選手たちがどうなるかです。

表現が難しいのですが…ここで言う選手は、スパーズにレンタル中だったり、逆に他クラブにレンタル中だったり、買取OPが付いていたり、そういう選手たちのこと。

ゴッリーニ

1年延長付きのローン中。買取OP付きで、発動すれば€15M。

→ 色々なニュースの通り、どちらも発動せずにアタランタへ帰るでしょう。出場機会がかなり少なかったにもかかわらず、ポジティブな発言ばっかりしててなんかすごくいい奴であった。

レギロン

レアルマドリ―側に2年間の買戻しOPがある。今年はその2年目。当時のニュースによると、スパーズは移籍金の€30Mを分割払いしており、買戻し条項は€40Mなので、買い戻されたとして実際のお金も財務諸表上も痛まず、むしろ+€10Mになる。

→ 何かと帰る可能性がニュースになっていますね。個人的にですが、本人も将来はマドリ―でプレーしたいんだろうなと思っていたので、もしそうなってもあまり驚かないし良かったなと思います。セセニョンがちゃんとレギュラーになって良かった。
ただ、マドリ―側のニュースは見てないのですが、そもそも買い戻してくれるのか?はまだわからない。

クルゼフスキ

18か月(22-23シーズン終わりまで)のローン中。2年目の今年は€7M/年のレンタル料がかかる。ローン満了時にCL権が取れていたり、出場試合数が規定を越えていたりしたら買取義務発生。そのときは追加で€35M。

→ 安いもんだな!来年買い取ったとして、21-22 3M、22-23 7M、23-24 35Mで、計€45Mで完全移籍することになります。ベンタンクールが€19+6Mなのは安すぎるので、セット販売だと考えたら素晴らしい買い物です。

ロメロ

買取OP付きのローン中。発動したら€55M。

→ 発動するでしょ。

ロチェルソ

買取OP付きのローン中?(額が不明)

→ ビジャレアルでは大活躍しており、あちらは買い取りたいようです。€15~20Mを提示とかの報道あり。移籍自体は、それが誰にとっても幸せなことな気がするので、あとはどれだけ有利に取引できるかだと思います。ケガが多くてスパーズでは全然稼働できなかったけど、スパーズは彼を€48Mで取得してますので…。

エンドンべレ

買取OP付きのローン中。(€65M)

→ さすがに買取OPが高すぎて発動されないと思われる。売却に動くかもだが給料などでおそらく行く先が限られる…。

ヒル

普通のローン中。

→ 他のところにまたローンにいくのかな。なんかコンテにははまってないので売却もなきにしもあらず。

クラーク

普通のローン中。

→ ECLの優勝賞金と移籍金が同じ選手。どうするんだ。

(番外編)ケイン

なんか契約延長するかもって話じゃん?コンテってすげーな。
今週給£20万だったと思うのですが、仮に£30万になったら+€6M/年くらいでしょうか。これは他の放出選手の給与と相殺しそう。

※後日追記
CCV、パロット、サールを忘れておりました。大変失礼しました。
確かにCCVは移籍金残して移籍しそうですね。パロットはどうだろ。サールはまだ全然何者かわかってない。笑

まとめ

多分立つ費用:€62M~

クルゼフスキのローン€7M+ロメロの€55M

あるかもしれない収入:€10~?

レギロンの買取OP発動€10M+ロチェルソたちの移籍金

更に、ここにはいないけど移籍してもおかしくない面々(ロドンとかウィンクスとか)を入れると、既存選手のあれこれでは▲€30M程度で済む気がします。30MはおそらくCLのベスト16でちょっと勝ったくらいの賞金相当。

※これらを今夏に払うor払ってもらうかは別の話で、後払いとか分割払いとかすると思います。あと、そもそも現時点で他にもいろいろ分割払いしているので、支出としてはそっちを先に払うでしょう。なのであくまで契約上の話です!

今夏の移籍がどうなろうとも、22-23以降PL上の費用は増える

上で、既存選手の買取+放出ではそこまで大きく痛まないのではないか…と書きましたが、帳簿上の収支(PL)は別です。

サッカー選手の移籍金は契約年数で減価償却されるので、移籍が起こった当年度にすべて計上されるわけではありません。むしろ一回移籍が起こってしまったら、そこから5~6年くらい、その選手の移籍金が帳簿(PL)上にずっと影響を与え続けます。当年度の取引よりも、過去の取引の影響の方がはるかに大きくなる構造です。

それを踏まえると、22-23シーズンのPL上の移籍費用は既にほとんど確定しています。契約期間が長い選手(ロチェルソ・エンドンべレなど)を手放したとしても、全然値がつかなかった場合はその分損失が増えてしまう。。
※2022/6/5修正 残りが一度に計上されるように書いてしまいましたが、正しくは売却益との差分が乗ると思います。大変失礼しました。。

18-19以前は€60M/年以下、19-20と21-22は€90M/年くらいでしたが、€130M/年くらいになっちゃうかもな。

この金額がFFPに関係します。FFPなんてスパーズは絶対大丈夫なんだけど、念のため。

増資

ジョールイスが、スパーズ第一株主のENICを通じた増資という形で、£150M投資しました。

それがいいのか悪いのか、個人的には考えることもあったのですが、状況としてはスパーズにとって使えるお金が単純に£150M増えました。

計算としては、既存選手の契約更新などはCL出場で±0くらいまで持っていくよう頑張るとして、この£150Mの一部と他事業の収益増で、新しいお金のかかる新戦力を取るのでしょう。

増資が何か、オーナーのポケットマネー投資とは何が違うのかは、既に他の方々が説明してくだっていますし、ダラダラと教科書的説明が長くなるので、別で②にしました。

https://note.com/marie50178306/n/n02834fb4787b

簡単に言うと、増資は、事業を大きくするぞ!というタイミングで、最初の投資のためのお金を集めるために行う手段。ふつうの営利企業でも行われます。普通にお金を借りるよりも、財務体制がいい感じになって一般的な評価指標が改善する。

この増資によって赤字を許容するクラブになったら私は興味をなくしてしまうと思いますが、そういうわけではないようなので、これからももちろん応援していこうと思います。


今回は以上です!

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