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お金持ちからは、間抜けな会社。でも、必要とする人もいるはずなんだ。

新規商談先の担当者に「駅ビルで占いのテナントをやってます」と伝え、商談場所を店舗に指定し、実際に担当者が来るとみんな驚く。占いやってるというと、隙間スペースでやってるイメージがあるようで、現在のアキバの駅ビルテナントに来たお客様は、どうやってここに入ったんですか?と聞かれることがよくある。

ユニクロやハンズビー、ABCマートが並ぶフロアに同じようにテナント展開をしている状況に疑問を持つようだ。

たしかに駅ビルテナントの成功例は、国内ではマリーシェルしかない。他店では、赤字垂れ流しになるだろうし、そもそも審査でひっかかる。

駅ビルテナントをこれまで運営して分かったのは、占いビジネスでもやりようによっては、ネイルクイックやお直しビックママ、ミスターミニットといった小型スペースの店舗と同じようにビジネスが成立することだ。

コロナ禍直撃の中でOPENした占い店舗だが、着実に成果を残し、小型テナントと同水準までは持ってこれた。

占いとは親和性がない"秋葉原"という立地で、テナント出店する前にリサーチ出店した催事では、散々な結果でほんとに大丈夫か?という心配が残る中、その心配は杞憂になった。

駅ビルでの展開は、弊社が目指す自殺の抑止や子どものいじめ相談をやっていくには最高の立地であり、通勤・通学で毎日利用する場所でないと、自殺の抑止にならないし、いじめの悩みを抱えた子どもが利用できない。

僕らに資金面の余裕があれば、一気に店舗を増やして展開できたかもしれないが、そんな規模の会社じゃない。ひとつひとつ成功を積み重ねて進めるしかない状況で、秋葉原はコロナ禍では善戦というところだろう。

休業や時短で、リピーターの定着化が難しかったり、本来のピークタイムで新規獲得できないなどの過酷な環境の中、他業種サービス業と同等の水準に持ってこれたのは、店舗に関わるみんなのおかげだ。

店舗が広がり、認知が進めば、僕らが目指す環境に近づけると思う。

ひとりで悩んで、どうすることもできない無力感に押しつぶされることで、生きることを諦める。

僕らは、生の選択肢があることに気付かせたい。

こう強く思うのは、僕らも過去ひどい状況に陥った。

今では、”暗黒の時代”と呼んでいるが、取引先の裏切りだけじゃなく、その相手がヤバい事実を消すために、僕らを潰しにかかった。

取引先に手を回し、うちとの取引をしないように働きかける。弊社と契約する占い師の生活のすべを人質にして、占い師との契約もすべて手放さざるを得なかった。

僕らは売上がほぼゼロになり、倒産が頭によぎるし、死を想像もした。

けれども、そこから僕らは立ち上がった。給与や支払いの遅延なども一切せずにうまく切り抜けたのは、優秀な経理のおかげだし、立ち上がるきっかけを生んだのは、弊社を支える占い師の力だった。

周囲の人々に助けられ、支えられて、今のマリーシェルがある。

こうしたドン底の辛い経験があったからこそ、同じような苦境にたった人々の心に寄り添うだけじゃなく、その解決策を見つけることができると思う。

こうした思いから、いじめなどの子どもの無料占い相談、自殺抑止の活動をテナント展開時からずっと行ってきた。

金儲けしか考えてない人々からは、間抜けな会社だと思われるだろう。

今、この時点だけで判断なら、そう評価されても仕方がないのかもしれない。

けれども、僕らが提供したサービスで希望を持ってくれた人が成功者になる可能性もあるし、いじめ相談を受けた子どもたちが大人になった時に、誰かの役に立つこともでてくるはずだ。

そんなケースが出てきた時には、先ほどの評価も変わるんじゃないかと思う。

占い業界では、こうしたことを真剣に考え、行動に移す人は残念ながらうちしかいない現状だ。占いの力で何かを変えることができるって思う人はいるけども、行動が伴う人はいない。

僕らは強制的に”暗黒の時代”を経験したから、その力を信じることができるし、その力をいい方向に使うために行動できる。

昔から街にあるケーキ屋が、良心的な値段で商売やっていて、どんどん消えている現状をみると、理想だけじゃどうにもならないということも理解している。

理想と現実を埋めるためのアイデアが必要で、アイデアが浮かんでも時間を要すものだと、その穴を埋める前に倒れるだろう。

僕らも時間との闘いに今直面しており、ホントに間抜けな会社で終わる可能性もある。

でも、"暗黒の時代"にも、僕らの理念や信念は揺るぐことがなかったし、闘いの最期の時を迎えるまでは、その炎が消えることはないだろう。

ゲームでは、リセットボタンでやり直しが効くし、復活の呪文で復活したりできる。

けども、実際の世界にはそんな都合のよいものはない。やり直しが効かないから、ダメな状況に陥ったら、泥臭いことを地道にやって、チャンスの機会を伺い、そのチャンスがやってきた時に、それを得るために動く。情熱の炎が消えさえしなければ、呪文なんてなくても、立ち上がることができる。

”暗黒の時代”は、本来迎えない方がいいけども、それを迎えてしまったなら、自分の心の炎だけは、消さないようにしないといけない。

僕らは、消えない方法、手段を占いを使ってアドバイスする、そんな仕事。生の選択肢があることを気付かせる、それが使命だと考えている。


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チャット占いUranow(ウラナーウ)、電話とチャットでウラナッテの占い師管理、マリーシェル占い館の運営を行っています。