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思わしくないカードを引いた時

写真は、仕事の展望をテーマに引いたカードの並びです。

これは「太陽と月の魔女カード」というカード。かわいい絵柄とのギャップを感じるような厳しめの回答も時折もたらす印象です。

カードに良いカードも悪いカードもない、とは言いますが、やはりいい答えを伝えたい、という気持ちはカードを読む人なら誰しもあると思います。

これはぱっと見、うーん・・・という印象。そういう時に、無理に大丈夫!などと言わないのは鉄則ですが、カードを読んでいくうちにその印象は変わっていきます。


写真の一番左、時計での9時の位置にあるカードから時計回りに、健在意識と潜在意識の両方の読み解きをしていきます。


<顕在意識> 
望んでいるもの→「孤軍奮闘、孤立無縁、頼れるのは自分だけ」
邪魔しているもの→「勘違い、視野の狭さ、本筋の見誤り」  
どうすべきか→「厳しい寒さに備える」
未来→「意欲・エネルギーの低下」

<潜在意識> 
本当に望んでいるもの→「もっと自由にやりたい、もっと挑戦したい」
邪魔しているもの→「完璧主義」  
どうすべきか→「直感・直観」      
未来→「(外的要因による)中断・失望」

「孤軍奮闘」「厳しい寒さへの備え」「意欲・エネルギーの低下」「中断・失望」・・・なかなか言葉にして伝えづらいものがあります。


このカードセッションのスタートの位置にあるカードは、健在意識での望み。仕事がテーマで、孤立無援を望んでいる・・・結果、「冬」への備えが必要で、エネルギーの低下が待っている。

普通に考えれば、仕事で孤立無援など望むはずがない。でもカード上では、それが「望み」で、そこからスタートして「意欲やエネルギーの低下」「中断や失望」→「頼れるのは自分だけ」という円を描きます。そもそものスタートがずれてはいますが、非常に美しい円なのです。


ここで逆位置になって孤立無援を表している「ペンタクル」のカードは人間関係を含む、仕事や経済状況を表します。

このスタートが正位置であれば、仕事上望むものは、「頼れる人の存在」。頼れる人の存在を願うことがスタートとなれば、円はオセロのようにひっくり返り、「前向きな力、成功」という未来を迎える可能性も出てきます。

カードリーディングは、質問した上でカードを引き、どのカードが、どの位置に、どう出ているか、という「偶然」を元に読むため、「当たるも八卦当たらぬも八卦」として済ますこともできます。

でも・・・
仕事での孤軍奮闘や孤立無援を望んでいるなんてことがあるのか?
周りに頼れない状況にどんなメリットがあるのか?
頼れるのは自分だけ、という状況を作り出すことで、どんな感情を味わおうとしているのか?
なぜ、ハンデを背負ってスタートするのか?
なぜ、ハンデを必要としているのか?

この辺りの問いかけがポイントとなります。


その場ですぐにわからなくても、何かがあったときに問いかける視点があれば、自分の外側の要因に振り回されて、ただただ被害者というわけではなくなります。
(なんでもかんでも自分のせいにして反省すべし、という意味ではありません)

思わしくないカードが出た時でも、望みや現実とのギャップを丁寧にみていくことで、より良い未来へとつながるリーディングをすることができます。

カードの意味を伝える際に、言葉を選ぶことは大事ですが、読み手が一方的にカードに意味づけをしてしまうのはご法度。いい言葉をいいたいがために誤魔化してしまったり、理想と違うからと、そのまま受け取ることを避けてしまうと、その「場」が持つ美しさに出会えません。

そもそも、後になって何が吉となるかはわかりませんしね。

引き手と読み手の顕在意識にないサジェスチョンが場に上がってくるのが、カードの面白いところで、メリットでもあります。

当たるも当たらぬも八卦ですが、その八卦(占い)をどう活かすかはご本人次第。暮らしのスパイスとしてもよし、自身を見つめ直すきっかけとしてもよし。日々の暮らしにいい塩梅で活かしていただけると嬉しいです。

カードなどを使った対話もしています。
よかったら、お話し聞かせてくださいね。


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