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2009.01.17 ブラジル

決定力は「指導」して「上げる」ことはできません。
決定力は「環境」が「育てる」のです。
「決定力を育みやすい環境を整える」これがブラジルの育成方法です。

「1対1で勝てないなら、1対1で勝てるようにするにはどうしたら良いか」ではなく、日本サッカー界の多くの指導者は「1対1で勝てないのなら、複数で動けばいい」「フリーの味方を作って、その選手にボールを渡そう」という指導方法を選択したのです。

1対1では勝てない、つまりフリーにならなければ自分のプレーをできない選手にとってゴール前でのプレーは非常に厳しいものになってしまいます。そのことが、日本がなかなか点をとれないことに大きく影響しているのは間違いないでしょう。

サッカー先進国でストライカーの養成をしている国はありません。それはストライカーが指導者によって作ることができない存在だからです。つまり指導者が何から何まで指示を出す環境の中では優秀なストライカーは育たないということになるのです。

ブラジルでは、アマチュアは組織練習を一切行いません。アマチュアにとってサッカーは遊びだからです。結果的に子供の頃は遊び=個人技のレベルアップのみをやることになります。決定力をものにするのはプロになってからではありません。子供の頃のこのときに決定力が身につくのです。

1対1になったとき『ドリブルで抜ける可能性が高い選手たち』と『パスしか出せない選手たち』では戦術の幅が大きく変わってきます。それは守備側の気持ちになればすぐわかるはずです。パスしか出せない相手なら守備側が主導権を握れるからです。
個人技の練習をあまりしていない人たちがやる組織プレーと徹底的に個人技を鍛えられた人たちが行う組織プレーでは後者のほうが強いのは当然のことと言えるのです。



この本やばいです
読めば読むほど、日本のサッカー指導法が間違っているとしか思えません
日本サッカー協会の講習で言ってることや、日本で売っている指導書に書いてあることを鵜呑みにするんじゃなくて、指導者自身がもっと個人レベルで考えなきゃいけないと思います

とりあえず読んでみてください

『サッカー王国ブラジルに見る決定力育成法』 東邦出版
下田哲朗著
A.P.マリーニョ監修


「決定力とはチームではなく、個人が持っているもの。ブラジルでは少年時代に決定力を徹底的に磨き上げる。一方、日本では決定力を磨く環境が少なく、決定力を摘み取ってしまう環境が多い」



やっぱり、ただ頭で考えるだけじゃなくて、指導者自身もボールに触って、自分の感覚を伝える努力もしなければいけないと思います

自分にできないことを人に教えるのは難しいですから
説得力もありません

子どもたちに偉そうに指図する前に、日本では、指導者自身がもっと努力しなければいけないと思います

死ぬまで努力、死んでも努力、生まれ変わっても努力ですね笑

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