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~なごみ紅茶をはじめたきっかけ・後編~


今年初めに前編を書いてから大分経ってしまいました。笑
あらためて続きを書いてみようと思います。


最初に作ったブレンドティー

入間市の野村園さんのお店に訪問する時に「自分のブレンドティーを形にして持っていこう」と決めていました。
それまで野村園さんとのメールでのやりとりの中で、
・狭山和紅茶にハーブやスパイスをオリジナルブレンドした「ブレンドティー」を作りたいこと
・香料を使うフレーバードティーではないこと
はご説明していました。
とはいえ言葉ですべて表現するのは難しいものです。具体的に「ブレンドティーとはこういうものです」と言えるように実物を持参しようと考えていました。それから色々なハーブと紅茶を配合しての試作を繰り返しました。訪問前夜もなかなか寝つけずに納得いくまで夜中に最終調整して一つの試作品を作り上げました。
「香りが良くて誰にでも飲みやすいおいしいブレンドティーができた。」自分ではとても自信がありましたが、先方にどんな風に思われるかはまったく分かりません。とてもドキドキしました。

笑顔咲く

訪問当日の道中、電車に揺られながら、カバンの奥の試作品のことを考えていました。
「もし先方がこのブレンドティーをお気に召さなかったとしてもその時はその時。おいしいお茶屋さんに行けたことを喜ぼう。そして記念にお茶を買って帰ってこよう。」そう決めました。自分のできることはやった、あとは天にまかせる気持ちでした。
入間市の野村園さんに着いて緊張しながらご挨拶をすると、野村さんご夫妻が笑顔で迎えてくださいました。
いろいろなお話しをして、お茶についての話題になり、缶に入れて持参した試作品をお渡ししました。
缶を受け取った野村さんがフタをあけて「茶葉がきれい!」と言ってくださいました。そのままその場でお茶をいれてくださり、そこにいるみんなで飲みました。
熱湯を急須に注いだ瞬間に「香りがいい!レモンの香りがしますね」と言ってくださり、一口飲んで「おいしい!香りが良くて飲みやすい」と、ご夫妻が笑顔になってくださいました。震えるくらい嬉しかったです。
紅茶を作っていらっしゃる生産者の方に、完成した商品である紅茶にプラスしたものをお出しすることはとても勇気のいることでした。温かく受け入れてくださった野村園さんの懐の深さに心から感謝いたします。

お湯を注いだ時の香りは、レモンマートルというハーブの香りでした。さらにローズとカモミールの華やかな香りもふわりと広がります。そしてすべての味わいをまとめて力強く支えているのがベースとなる狭山和紅茶の豊かなうまみとコクです。自分でも大好きなこのブレンドティー。おいしいと言ってくださった時のご夫妻の笑顔が忘れられません。この時の想いをこめて、お茶の名前を「笑顔咲く」に決めました。

心和む、なごみ紅茶

「笑顔咲く」が出来たことをきっかけにインスタグラムで【まりこのブレンドティー日記】を書き始めました。
色々なテーマでブレンドした茶葉に通し番号をつけてインスタで紹介していました。
当時はまだまだコロナ禍の自粛期間中であり、リアルでどこかに出向き対面販売することは難しいご時世でした。
その一方でオンラインでの交流が盛んになった時期でもありました。Zoomのオンラインイベントが沢山開催されていて誘われて参加するうちに知り合いも増え、ペライチというランディングページの作り方や、Canvaというソフトの使い方もオンラインで教えて頂きました。
そのうち、「無理だと思っていたけれど自分にも作れるかも?!」とネットショップでの販売を考えはじめました。
その頃「Canvaの使い方講座」でつながった岡野きほさんに誘われて、岡野きほさんと木藤秀一さんがやっていらっしゃる「オンライン起業塾」に参加しました。
2週間に1度の初心者向けZoom講座で、前半の時間はマジメに座学。後半はゆる~いオンライン飲み会でした。笑
そのオンライン飲み会の場で、私が和紅茶をつかったブレンドティーを作ってる~という話をしたところ、主宰の木藤さんが「和って【なごみ】とも読むよね。「なごみ紅茶」って名前はどう?」と。
心和む、なごみ紅茶。響きがいい!
直感でピンときて決めました。

扉をひらく前

なごみ紅茶、という名前が決まったことで勢いにのり、一気にペライチでランディングページを作りました。
品物は「笑顔咲く」一つしかないけれど、販売ページも作成できました。
あとは【公開する】というボタンをポチッとするだけ。
なのになぜかそのポチッがこわくて押せない。そのままで3か月近く寝かせていました。
ぼんやり遠くに夢見てあこがれていたものが、いざ目の前に来て扉を開けようとすると怖くてそのノブが回せないのです。 
準備は整っているのに、私は実現の直前で動けなくて立ち止まっていました。新しいことを始める前のマインドの壁。
乗り越えるには何が必要なのか・・・深く自分と向き合いました。

ワクワクを原動力にする

臆病になっていた私が勇気を出して公開できたきっかけは、小さなワクワクの気持ちでした。

その時の私はパッケージデザインが決められなくて、その迷いがブレーキになり先に進めなくなっていました。
何色にするのか、ラベルデザイン、ロゴはどうするか・・・
アレコレ悩んで頭がいっぱいになり動けなくなっていたのです。
そんなある日、パッケージデザインの会社のサイトを見ていたら、ちょうどハロウィン前の時期だったのでハロウィンパッケージの見本をたくさん目にしました。
可愛いデザインを見ていたらなんだか楽しくなってきて、自分も作りたくなったのです。単純な私はどんどんイメージを考えて気分も盛り上がりました。「イベント限定デザインにして楽しもう」という気持ちになれたのが良かったのか、迷いまくっていた心が一気に吹っ切れて軽くなりました。
商品作りに思い入れがあり「パッケージデザイン決定」を重たく考えすぎてしまい動けなくなっていたんだ・・・とやっと気がつきました。
煮詰まって足が止まってしまった時は、ワクワクの気持ちを思い出して、もっと軽く楽しむ気分になってみる。その感覚を原動力に一歩踏み出してみればいいんだと。ここでも色々な学びを得ました。
不安だったネットショップも、いざオープンしてみたら意外とすんなりスタートできました。応援してくれた友達や仲間が購入してくれて嬉しくて感謝でいっぱいになりました。
始める前は怖かったけれど、思い切って一歩を踏み出してみて本当によかったです。
ワクワクに従って行動して、直感を信じて、勇気を出して扉を開き前に進めました。

紅茶で人を笑顔にしたい

こうして「笑顔咲く」を商品として世に出すことができました。おかげさまで現在も定番品としてお客様からご好評いただいております。
そして有難いことに「なごみ紅茶」という名前でもご存知いただいている方も増えました。心より感謝いたします。
なごみ紅茶をお客様にお届けする時にはいつも「お客様に笑顔の花が咲きますように」という願いをこめています。
「紅茶で人を笑顔にしたい」その想いをこれからも持ち続けていきたいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
皆さまに愛と光と感謝をおくります🥰


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