【エッセイ】早起きデビュー
この1年、早起きが続いている。仕事の日は5時半に起きないと間に合わないのだが、休みの日でも6時には起きている。両親が知ったら、目を丸くするに違いない。朝が弱いのは、けっして低血圧だからではなく、恥をさらすようだが、根っからの甘ったれの怠け者だからである。
子供の頃から、宵っ張りの朝寝坊だった。そんな私を、祖母は台所と2階の子供部屋を何往復もして起こしてくれた。祖母は81歳で亡くなったが、あんなに苦労をかけなければ、もっと長生きできたかもしれない。
結婚後も朝寝坊の悪癖は直