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扉の先のおしゃれな街での暮らし

 こんなおしゃれな街に住むことになった、と外をぼんやり眺めていたのは、昨年の夏のこと。
自分に有料老人ホームの施設長の仕事が務まるのかという不安と、「やってみないとわからない」と開き直る思いが混じっていました。

 結局、有料老人ホームは7か月で退職、現在のクリニックに職を得ました。
美しい若い女性たちと一緒に働いています。かんじのよい男性たちもいます。「お花畑」にいるみたいです。
「少数精鋭」という介護の現場で目指していたことが、今の職場にはあります。
私の入職前に、大鉈が振るわれたとのことで、そこにぽんと入れていただいたもようです。
みんなの足でまといにならないよう、頑張っているところです。

 先日九州から遊びに来た友人が、今住んでいる街は、私にベストな場所ではないか、と言ってくれました。
 スイーツのレベルが高いのが嬉しいなあとは思っていましたが、そう言われたら、その通りです。

 30年以上住んだ、九州の街も気に入っていました。
元旦那さんとはお別れし、子どもたちは巣立っていきましたが、数少ない大切な友人たちがいます。実家の両親と弟のお墓(納骨堂)も。
土地勘もあるので、町中を運転して訪問介護のお仕事もできました。
ただ、社会福祉士の資格をとっても、希望していたMSW(医療ソーシャルワーカー)のお仕事は見つかりませんでした。経験がないことと年齢を伝えた段階でお断りが続き、どこも面接までいきませんでした。
その後、別の街(九州)でがっつり介護職(プロ集団に混ぜてもらいました☆)をしていた頃、友人の紹介で老人ホームの施設長に採用され、この街に移り住むことになったのでした。

 進んだ扉の先には、新しい生活が待っていました。
いつもチョコレートを送ってくれたおしゃれな叔父さん(亡くなりました)が住んでいた街で、希望していたお仕事ができること、本当にラッキーなことだと思います。

 もと旦那さんと離れてからの一人暮らしが落ち着いたころ、友人に「今、毎日がすごく幸せで、私はもうすぐ死ぬのかもしれない、と思っている」と言って笑われたのは、数年前のことです。

今もその幸せな気持ちが続いています♡

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