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39 水山蹇(すいざんけん)

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39.水山蹇カードsmallest

~行き悩む、進退窮まる、身動きが取れない ~

-  八方塞がりの象 ~ にっちもさっちもどうにもなんとやら。慌てて進まず止まって身を守る時 -

☆卦辞:蹇。利西南。不利東北。利見大人。貞吉。(けんは、せいなんによろしく、とうほくによろしからず。たいじんをみるによろし。ていにしてきち。)

☆彖伝:彖曰。蹇、難也。險在前也。見險而能止、知矣哉蹇利西南往得中也。不利東北、其道窮也。利見大人、往有功也。當位貞吉、以正邦也。蹇之時用大矣哉。(たんにいわく、けんはなんなり。けん、まえにあるなり。けんをみてよくとどまるとは、ちなるかな。けんはせいなんによろしとは、ゆきてちゅうをうるなり。とうほくによろしからずとは、そのみちきゅうするなり。たいじんをみるによろしとは、ゆきてこうあるなり。くらいにあたりていにしてきちとは、もってくにをただしくするなり。けんのときようおおいなるかな。)

☆大象伝:象曰。山上有水、蹇。君子以反身脩徳。(しょうにいわく、やまのうえにみずあるはけんなり。くんしもってみにかえりてとくをおさむ。)

キーワード:
苦しみ悩む、疎外、孤立、身動きが取れない、八方塞がり、家庭不和、災難、住居に苦労、時期を待つ、辛苦して進む、足が不自由で歩行困難、ぎこちなく進む、自己反省、修養、溺死の象(怖い象ですね💧)、経済的難渋 など

☆序卦伝:「乖けば必ず難あり、故に之を受くるに蹇を以ってす。蹇とは難なり。」
睽の卦の次にこの蹇の卦があります。一家の内が和合一致しない時、若しくは一国の内が和合しない時には必ず険阻艱難な事が出てくるものです。ですので睽の卦の次にこの蹇の卦があるのです。蹇の卦は、行く先に険しい山があり、その先には渉り難い荒波がある形の卦で、一歩も進めないどころか退く事もできない大変苦しい八方塞がりの卦です。蹇とはあしなえ、足の立たない事で、歩いて進む事ができない意味の文字です。足が冷たくなり凍えて動かなくなる、ということもいえます。この蹇の卦は、このどうにもこうにもならない、険難に処する道を説いているのです。

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