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ぼくのりりっくのざつよみ #1

今日は多分今年最初の(?)満月だった🌕
雲も少なくてちらほら星も見える。
フラワーカンパニーズの『夜空の太陽』が結構好きで、夜空の月を太陽に喩えた歌なんだけど、

確かに今日の満月は太陽みたいだなって、曲と同時に思い出した。

太陽と月は地球からの見かけ上の大きさが殆ど同じで、金環日食のような神秘的な現象が観測できることも物理学的には全くの偶然らしい。太陽と月が似ていなければ、天体を元にした古今東西の神話や伝承は全く違うものになっていたんだろうね。

2曲ともASKAの作詞だけど、『はじまりはいつも雨』では「君に逢う日は」から始まってサビが「星をよけて」で終わる一方、『SAY YES』では「君に逢えなくて寂しい夜」の節は「星の屋根に守られて」とある。

今日みたいに晴れてて夜空に星が見える方が普通嬉しいことなのに、『はじまりはいつも雨』は「恋人に逢う日に雨が多くて(水のトンネルくぐるみたいで)幸せになる」っていう前向きな曲で、星は避ける対象になっている。

太陽と月は恋人2人にも喩えられることが多く、だとすれば多くの星は他の異性のことだろうか、と考えると比喩としては辻褄が合うかもしれない。

「星をよけて」は、"2人が会うしるしである雨が(晴れの星空ではなく)"と読めるし、あるいは2人が人ごみ(無数の星の中)をかき分けて会う絵も思い浮かぶ。

雨の日の曇り空には見えない星を、敢えてフレーズの中に添えることで天体を想起させる効果的な書き方だと思った。

逆に逢えない日は、降る雨は星の屋根に守られ、逢えない代わりに夜空の星をイメージできるのが『SAY YES』の良いところな気がする。
『はじまりはいつも雨』の世界観に合わせてここも上手く使っているのが好き。(ちなみに公開日の順は『はじまりはいつも雨』→『SAY YES』だった)

作詞者が同じだと、こうやって曲を跨いで単語一つで歌詞に文脈が生まれるのが良いと感じます。

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