見出し画像

彼と別れた話 in カナダ

今日、彼と直接会って話しあった。そして、別れることになった。別れたてほやほや。付き合った期間が短いのもあり、円満に別れたのだが、今回は自分の気持ちの整理もかねてそれについてつづっておこうと思う。

1.別れた理由①お互いの相性

一番大きな理由は、性格の不一致。ケンカをするとかそういうことではなく、彼と私の木でいう根っこの部分が違った。

たとえば、趣味。彼はホラー映画だったり、ちょっと不気味なアートが好きだったりする。片や私はコメディーやロマンス、ドキュメンタリーなどが好き。性格でいうと、彼は几帳面でけっこう細かく、神経質だなって思う場面もあったりした。片や私はある程度キレイならば細かいことは気にならない。けっこう「正しいか、正しくないか」にこだわるような人でもあった。

大きいところで言えば、マインド。楽観的かどうかは大切。
優しいし、寛容な面もある一面、育ってきた家庭環境もあってか彼は割とネガティブな人で、どちらかというと陰の要素が強い人だった。海外旅行もほぼしたことがなく、スポーツもしない人。片や私は家の時間も好きだけど、旅行をしたり自然とふれあうのも好き。

他にも、嗜好品。私はタバコやマリファナの匂いが大の苦手なのだが、彼はベープ(水タバコ)やマリファナをする。(カナダでは合法。)私の前でマリファナはしないでいてくれたが、これは付き合う前から嫌だなって思っていた。

2.別れた理由②今後の方向性

オンラインアプリで知り合った我々。当時はクリスマス前後で、BC州の規制とも相まってお互いに心細いというところから出会いを求めていた。そこから2週間くらいして、初めて外で会った。何回かデートをして、彼が告白してくれたのだが、正直複雑な心境だった。というのも、彼のことは好きだったけど、恋人になるほど好きだったかは分からなかったからだ。

つい昨日のことだが、私の今の仕事の状況や、いずれ引越しが必要となる話、将来はパートナーと同棲もしたいけど、彼とは出会ったばかりだし、お互いにそれはないよね、などと色々と電話で話した。彼は「付き合う人とは将来を考えたい」と言っていたけど、正直お互いにそこまで真剣に考える仲ではないと考えているのが分かった。

1時間くらいの会話の中で、「私にとってはカナダにステイすることが今の目標だから、必要ならば引越しもする。あなたのことは好きだけど、お互いの経済状況や知り合って間もないこと、その他の要素(性格のや価値観の違い)を考えると、一緒に住めないよね」ということはニュアンスとして伝えた。それは今日会った時に彼も「Mariがはっきり言ったわけじゃないけど、そういうことを感じとった」と言っていた。

そして今日、一緒に会った。本当は彼の家にステイする予定だったけど、会ってすぐに散歩をしながら彼が切り出した。

「昨日の話、ショックだった。あの後眠れなくて色々考えたんだけど、僕たちもう一緒に会うべきじゃないと思う」

あんな話をしておきながら、まさか今日別れるとは思わなかったので少し驚いたけど、付き合う前から「この人とは一緒にならないな」と分かっていたので、心のどこかで安心している自分がいた。一通り彼の話を聞いて、私も付き合う前から感じていた「違和感」を彼に伝えた。

「あなたのこと好きだけど、正直どれくらい好きだか分からないでここまで来たの。あなたがいうように私たちって違うことが多いし、それをガマンして関係を続けても、どこかで別れてたことになっていたよね」

こうして、円満に別れることになった。私は、一緒にならない事が分かっていても、友達感覚でこれからも会うんだろうな、と思っていたのだが、彼は、私が思っていた以上に、真剣に恋愛ができる相手を探していたようだ。だから、お互いが「お互いの時間を奪うようなことはやめて、幸せになれる相手と結ばれよう」という結論に至ったのだ。

3.彼と一緒に過ごしてみて

冒頭にも言ったように、出会って日が浅く、お互いを知る前に付き合いを始めた私たち。付き合った期間はとても短かったけど、お互いに学ぶことも多かった。

最後に彼からは「友達としてつながっていこう」と言われたけど、最初から友達としてスタートせずに、「恋人になる可能性のある異性」としてスタートしたので、「それは私は嫌だわ」と伝えた。それでもお互いに、「一緒に過ごせて楽しかったね」と円満に別れることができた。

何か月も過ごして、今よりも別れが辛くなる前に別れようということだった。実際、私も周りの友達に彼のことを聞かれて、上手く答えられなかった。それは、彼と私がいいマッチじゃないことを心が知っていたからだと思う。

彼の私に対する気持ちが日に日に大きくなるのを感じて、戸惑う私もいたし、いつかは別れるんだろうと思いながら一緒にいたのも事実。彼からしたら失礼な話だけど、彼は彼で一緒に過ごせる相手が欲しかったから、こういっちゃなんだけどお互いがお互いの都合を満たしていたのかもしれない。それは、一緒に話したり散歩したり、一人じゃないことを実感できる時間。


4.振り返って思うこと

過去、ワーホリでオーストラリア、イギリス、ニュージーランドに住んできた。いい恋愛もあればそうでない恋愛もあった。今回の恋愛を振り返ってみると、スタートが欠乏感から始まったということが挙げられる。要は、満たされない思い(寂しさや孤独)があり、それを埋めたいというマイナスから始まった恋だったのだ。それは自分にも相手にもプラスにならない。

ひるがえって、過去に上手くいった恋愛は、お互いが自立していて、それぞれの生活が満たされている時に出会った傾向にあった。それはプラスとプラスがいい影響を与え合って、一緒にいることでより自分らしく、もっといえば自分のことを好きになれる恋愛だった。それが短くても長くても、そういう恋愛からは学ぶことが多かった。

彼と出会った時は、ステイホームに限界が来ていて、週末に一緒に散歩したり、お互いの事を話せる相手を探していたんだと思う。今はこの別れを消化する時間が必要だし、すぐに次の恋愛を探すつもりはない。でも、もしその時が来たら、その時は頭じゃなくて心で恋がしたいと思う。


5.おわりに

始まりがあれば終わりがある。

その時は悲しいかもしれないけど、振り返ってみたらいい経験になる日がくる。不幸中の幸いか、今回、当日に執筆できるくらい別れの傷が深くないのは、私たちの関係自体がそこまで深くなかったからだろう。

大切なのは、そこから何を学ぶか。
今回の恋愛のおかげで、自分の理想のパートナー像がよりクリアになった。それだけでも、トライして良かったと思っている。

終わることは怖いかもしれないけど、もっと怖いのは心が納得しないことをズルズル続けて、後々追う傷が大きくなってしまうこと。私たちも、見えているのに見えていないフリをしていたことが重なって今回の結論に至った。でも、今気づいたから傷が浅くて済んだ。

誰と一緒にいようが、人は一人で生まれて一人で死ぬ。
もし自分の中に欠乏感があったとしても、結局それを埋められるのは自分だけだ。そのことを今一度自分にリマインドして、心機一転、自分時間をワクワクで満たしていこうと思う。

最後までお読みいただきありがとうございました。

2021年2月27日
カナダはバンクーバーより

Mari

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?