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またまた、マスクの話

別にマスク屋じゃないんですよ。何度も言ってますが。手しごと屋なので、作り始めるとああしたらいいんじゃないか、こうしたらいいんじゃないかとついつい作ってしまいます。

そも、緊急マスクは嫌いなのです。ああ、何度も言ってる。

ドラッグストアで様々な攻防があって、お次は手芸用品屋とか布地屋、ひどいのはベビー用品屋で新生児に絶対必要な沐浴用のガーゼや肌着までイナゴのように買い尽くされてしまったと言う話も聞きました。外出を8割自粛しているならマスクだって80%使わないはずだし、家の中でマスク、する?なーんかね。にわかホームソーイング愛好者が増えて、安いミシンが飛ぶように売れている、と言う話も。

ネガティブなものをポジティブにするには…?

マスクや材料が買い占められるのは、「不安」がモチベーションの中心にどっかと居座って動かないから。マスクを持たずに外出してしまうと(よくやるんだけど)それはもう、恐怖。それは「感染」と言うよりむしろ「周囲の目」の方が理由になってきていますね。コロナとの闘いを「戦争だ」と言う政治家も多いですが、ほんと、これ怖い。私たちがそう言う言葉に慣れてしまうのは本当に怖いこと。だからこそ、マスクと言うネガティブなものをポジティブにしたいのです。

唐突ですが、戒厳令下の暮らしのこと

ええ、私だって知りませんよ。そんな日々。実は戦災孤児の娘だったりするんですけどね。話したいのは昨年90歳で亡くなった私の伯母のこと。彼女は戦前、戦中、戦後ずっとファッションリーダーでお洒落な人でした。その伯母が女学生だった戦時中、スカートは着用禁止。女学生は全てモンペを履くことを強要されたそうです。伯母はそのモンペに胸当てを縫い付け、「オーバーオール」にしたそうです。昔、その写真を見せてもらって話を聞きました。可愛かった。どんなに苦しい統制下にあってもお洒落する心を守りづつけた伯母はすごいなぁ、と思うのです。

だからこそ、愛せるマスクを

よくアフターコロナ、と言われます。決して元には戻らない。それは間違いないでしょう。社会全体の話はまた、改めて話してみることにして(ここで話すかどうかは別ですが)、マスクはどうなるでしょうね。おそらく、この先数年はマスクなしで外を歩けなくなるでしょう。でも、大量の手作りマスクはお蔵になってしまうこんじゃないかなぁ。なぜって?工夫がないからですよ。あの外出自粛の暗い日々にただコツコツと作った記憶なんて、思い出したくもないでしょう?まりネェはアフターコロナのマスクを作っているつもり。マスクが不安に蓋をするためではなく、お洒落の一アイテムとして、自己表現になるように。毎日のファッションに合わせたこだわりの品を選んで、身に着ける楽しみになるように。私は絹、木綿、麻、それぞれ目一杯こだわって選んだ素材を組み合わせて縫っています。レースも刺繍も。縫うのも楽しい。最後には「売りたくない」という気持ちになっちゃいます。

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だから、STAY HOMEも楽しい。ものつくる日々はいつも楽しいのです〜。

写真のお品物はこちらで販売しています。
https://marinee.handcrafted.jp

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