洋から和、和から洋？
今回もオーダーのお話。お客様のウールのお着物からストール風マントを作る、というお題をいただきました。ジャガード織のウールの着物はペイズリー柄のモダンなもの。このまま着ても素敵なのにな、と思いながら、ほどき始めました。
よくあること、なんですが。
私も一枚、持っていますのよ。ダブル幅のウールの生地で作られた着物。なんと全ての見頃が一枚の布でできているやつ。うまく説明できないけど、襟周りと袖を外すと一枚の布（多少、切り込みは入っていますけど）になる、って代物。そんな気がしたのよね。これは。
で、やっぱりそうでした。こちらは衽以外の見頃が一枚になってました。縫い代だと思っていたところは折って縫ってあっただけ。
つまり、元々洋服地だった、ってこと。
それが和服になって、それからまた洋服に戻る。面白いと思いません？洋でも和でも布は布。良いものは良いものに生まれ変わるのです。
襟をしつらえて、こんな感じのマントになりました。片方を巻き上げるとこんな感じ。
春先のちょっと肌寒い日には重宝しそうです。お客様にも喜んでいただけました。
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