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木10ドラマ silent 最終回感想

ついにきてしまった、最終回。。。
終わってほしくない!
どうなるのー???
と思って見ていたけど、
終わり方もsilentらしく、
何回見てもすごくて、、、
言いたい感想がたくさんあったので
早速最終話を振り返りたいと思う。

あらすじ
「一緒にいるほど、好きになるほど辛くなっていく。…声が聞きたい。もう聞けないなら、また好きになんてならなきゃよかった」と青羽紬(川口春奈)に想いを伝えた佐倉想(目黒蓮)。紬はそんな想に自分の気持ちを伝えるが、想には響かない。

お互いの気持ちがすれ違う中で、紬は戸川湊斗(鈴鹿央士)から、想は桃野奈々(夏帆)から、それぞれある言葉を投げかけられる。そして、二人は別々にある場所へと向かう…。

…変わったものがあって、それでも変わらないものがある。8年という時を経て再び出会った二人がたどりつく結末とは…?


高校時代の二人
何気ない二人のやりとり
名前呼んでもらうの嬉しい感じ
もう一回呼んでもらいたい紬と
それに気付くも分からないフリをする想
両思いだからこその楽しい時間。

現在の二人
「ねぇ」がこんな風に繋がるなんて。。。
話してくれない
顔も見てくれない
それでも伝えたいから
想いを書いて伝える。
声が聞こえないなら
言葉を見せる。
この演出、すごいな。
そして高校時代の楽しかった時との落差
開始2分でこの対比は
悲しいけどグーッと引き込まれる演出だった。
正直すごい。。。
何とも切ないシーンだった。

パンダの詰め合わせ
光の気遣い、優しさ
紬の大丈夫は、だいたい大丈夫じゃないとき
そんな紬にいつも寄り添って声掛けてくれるのは湊斗
大事なことを教えてくれるのは湊斗
湊斗の優しさはすごい

想に大事なことを教えてくれるのが
かつて自分に片思いしてくれた奈々ちゃんだなんて…
上手くいかない理由を似ている誰かに重ねるんじゃなくて
相手のことをちゃんと見ないとダメだよ
好きだった人の背中を押してあげる奈々ちゃん
こちらもこちらで優しすぎる。。

2人が再会してなかったら
紬と別れてなかったけど
想とまた前みたいに仲良く戻れなかった
これでよかったって素直に言える湊斗。
本当にいい奴すぎて
どうか幸せになってほしいって思うけど
そこは敢えて見せない演出にすることで
紬と想が引き立っていて
演出の引き算が秀逸!

聞こえない=可哀想
そんな考え方しかできない方が可哀想
紬の言葉はズバッと正しいことを言ってるようで
自分もそうだったって言うところが
紬なりの優しさも感じた。

紬とお母さんのやりとり
お別れするときはこうしたほうがいいよって
自分の話も交えながら教えてくれるお母さん。
こういうことを言ってくれるお母さん、いいな。
なるほどなって思ったし、けじめをつける勇気をくれる。

思い出の場所でやりとりする紬と想
黒板に文字書いてするやりとり
アナログだけどすごく素敵な方法
だけど内容が辛い、苦しい、切ない

でもあの黒板の前で話した会話
自分の思いを手話にしてちゃんと伝えようとする想、
その思いを真っ直ぐに受け止めて
一生懸命覚えた手話で自分の思いを伝える紬。

一緒にいたいと思う人と一緒にいるために
言葉があるんだと思う。
全部は無理でも、
できるだけ分かり合えるように
たくさん話そう

この紬の思い、本当にすごく好きだなって思った。
聞こえる、聞こえないに限らず
人と人が関わる上で
すごく大事なことで、大切なこと。
そんなことを好きな人にちゃんと伝えて思いやる紬が
すごくかっこよくて素敵だった。

そして、想が読んだ作文の「言葉」について
言葉はなぜあるのか?

思いの先にいる誰かと繋がるため

紬が思う、言葉がある意味
想が思う、言葉がある意味
それは二人が一緒にいる意味に繋がってたんだな。

想が紬を好きになったタイミング
まさかだった。
でもすごくロマンチックだった。

学生のときと同じように二人で橋を渡る
でも学生のときとは違う思い。
やっと手を繋げた2人。

あの強風の中、あのキレイな夕日
前を向いて歩いている二人。
まるで厳しい世の中を
未来に向かって進んでいこうとする
二人を表しているような景色で
偶然でもピッタリ世界観が重なってて
すごくエモかった。

紬と想のお母さんの会話
楽しそうな息子と
一緒にいるのが楽しいっていう彼女。
些細だけど素敵な距離感。

想の家のクリスマスの飾り付け
雪だるまが並んでいたの、気付いた人いたかな?
雪だるまが9体、
スノーマンが9体、
SnowManが9人⛄️
しかも真ん中は黒(目黒くんの担当カラー)
並べ方は美術さんのこだわりらしいけど
果たしてこの意味はあっているのか?笑
そこまでは分からないけど、
こういう遊び心があるところも
スタッフさんの愛を感じて好きなポイント。

ウォークマン、イヤホン、音楽
スピッツの曲

魔法の言葉
二人だけには分かる
夢見るとかそんな暇もないこの頃
思い出して可笑しくて嬉しくて
また会えるよ
約束しなくても

この曲、紬と想の思い出の曲だけど
まさに二人のことを表してる歌に聞こえて
これもまたじわじわ感動ポイント。
音楽聴いて楽しそうにする紬を見れるようになり
嬉しそうな顔をする想。
本当に幸せそうな時間、戻って良かった。

手話覚えようとする光
やっぱり光はお姉ちゃんに似てる。
伝えたいから、会話したいから
手話を覚えようとしてて、
前回の想と一緒に牛乳買いに行こうとするのもそう。
その成長に感動した。

湊斗と想の会話
「大丈夫」
ちょっとしたやり取りだけど
本当にこの2人の友情は素敵で泣ける。

湊斗の幸せの話
花束を持ってる人を見かけると幸せを感じる
ここに来て伏線回収
誰かに渡すのかな?って考えるだけで
それだけで幸せって言ってたのに
それをおすそ分けされるなんて
素敵な幸せ。

最終回にして
湊斗は誰とでも分け隔てなく
会話をしようとする人なんだと気付いた。
想と話すのに慣れてたお陰か
手話できなくても話しかけに行く行動力
本当に素敵だなと思った。

奈々ちゃんは「使い回し」から「おすそ分け」を覚えて
それを他の人に実践することを覚えて
奈々ちゃんも人としてすごく成長してて感動。

そんな奈々ちゃんが本当に渡したかった相手
その花束の意図
どれも本当に素敵だった。

奈々ちゃんがクリスマスプレゼントに欲しいもの
あの時は憧れで終わったけど
今度こそ本当に手に入れたいと思っているあれ。
今度はそれを持って、春尾とデートを想像してるのかな?

湊斗から紬へ、奈々から想へ
それぞれおすそ分けのおすそ分け。

かすみ草を見て「雪の結晶みたい」と言う紬
Subtitleのサビ「言葉はまるで雪の結晶」の伏線回収

かすみ草の花言葉は感謝、幸福
それを渡して「じゃあね」「またね」って別れる。
実は、かすみ草はお別れの席で使われることもあるらしい。
「好きになれて良かった、ありがとう」にも感じるこのやりとり。
それを意図してのかすみ草なのか?
そこは分からないけど、もしそうだとしたら
演出が深くて素敵すぎた。

湊斗と紬、想と奈々ちゃん。
それぞれがそれぞれの新しい道に踏み出そうとしてる感じが
またすごく素敵なシーンだった。
今回の話で1番好きなシーン。

紬がしたいって言ってたビデオ通話
もうあのシーンは、、、
嬉しくて感動だった。
あれは実際に2人でビデオ通話して撮影したらしい。
そういうリアルなところがあるから違和感なく見れて、
現実世界でも登場人物が存在してるんじゃないか?
って思えるところがこのドラマの魅力的なとこ。

巡り巡って渡される
おすそ分けのおすそ分け
プレゼント交換
本当に交換しただけって
1話のイヤホンのときと全く一緒で伏線回収。

最初の高校時代の回想の続き
またしても伏線回収
そしてこんな風に繋がってるなんて、、、
なんて素敵なんだろう。

手招きして呼び寄せて
紬だけに聞こえる声で
紬だけに伝えたいことを
コソッと伝える想。
前に伝えたいことあるから
もう少し待っててって言ってたやつかな?
それとも名前呼んだのかな?

紬からしたら久しぶりに聞けた想の声
大好きな人の大好きだった声
その声で聞ける言葉だったら
どちらにしても幸せだな。

主題歌subtitleの
「正しさよりも優しさが欲しい
そしてそれを受け取れるのは
イルミネーションみたいな
不特定多数じゃなくて
ただ一人君であってほしい」
の伏線回収とか、
二人の思い出の曲、「魔法の言葉」の歌詞
「二人だけには分かる」にかかってるとか、
タイトルの「silent」にかけて
誰にも聞こえない2人だけの秘密とか
あのやり取りだけでこんなにも色々な想像が出来る演出
本当にすごいと思うし、
ロマンチックでクリスマス前これは最高。

しかも最後、教室でコソコソする学生時代の2人。
紬に耳打ちする想。
現代と同じこと過去にもやってたんだー
ってだけじゃなくて、
黒板に映る2人の影が
まるでキスしてるみたいで…
このシーンはとてもとても素敵だった!!
気付いたときはキュン!だった。笑

こんなにも温かくて、幸せな気持ちで終わるなんて
最後の最後までなんて素敵なドラマなんだろう。
たくさんの伏線回収も、素敵な表現も
見ている人たちの心を温かくしてくれるような
たくさんの言葉たちも
本当に良かった。
たくさんの大事なことを気付かせてくれた。

そして、全てを伝えず随所に余白を残すことで
視聴者に考える、想像させる隙間を与えて
完成するこのドラマ。
何だか新しいドラマの見せ方に感じて
見ててすごく新鮮で、心地良かった。

このドラマは手繋いだり、ハグはあっても
キス以上の事がないのに成り立つラブストーリー。
それは、登場人物の間にそれぞれちゃんと
しっかりとした思い合い、愛情、真心があって
そこにフォーカスしてるからこそ
見てる人の心を揺さぶる
ラブストーリーになったんだと思う。

こういうラブストーリーは珍しいけど
こういうのがずっと見たかった気がする。
すごく好きなドラマにやっと出会えた。

終わってしまったけど
すごく温かい気持ちが残ってる不思議な感覚。
何回見ても、毎回新しい発見や伏線に気付けて
それが嬉しくて、また温かい気持ちになる。

もう一度見たい人
見逃してしまった人に朗報です!
2022年12月27日〜31日まで
フジテレビで一挙放送するそうです。
通常放送が終わって1週間もしないで
テレビで一挙放送は異例です!
それくらい大人気、大反響だったドラマだということ。

この年末は是非もう一度見て
所々にある伏線を発見し
余白を感じて色々想像して
silentの世界観に浸ってみてください。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

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