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木10ドラマ silent 第2話感想

前回の第1話に引き続き、今回もオンエア中はTwitterの世界トレンド1位にランクインするくらい、かなり注目度高いこのsilent。

今回は想の話。
学生時代、紬との楽しい思い出、耳が聞こえなくなってから、紬との再会。
想の葛藤、苦しい思い、紬との和解。

そしてラスト10分は涙なしには見れなかった。
そんな第2話を振り返る。

あらすじ
青羽紬(川口春奈)は8年ぶりに佐倉想(目黒蓮)と偶然の再会を果たすも、手話で一方的に話され、状況が把握できずに立ちすくむ。一方、想はこの8年間の想いが募り、行き場のない気持ちを消化できずに紬のもとから立ち去る。そんな様子をみていた桃野奈々(夏帆)は、想のもとに駆け寄り、そっと寄り添うのだった

想は高校卒業のころに耳に違和感を抱くようになり、その異変にいち早く気づいた母の律子(篠原涼子)が病院に連れて行くと、遺伝性の可能性があると診断された。自分のせいかもしれないと責任を感じ、なかなか受け入れられない律子に対し、想は申し訳なく感じ、そのまま上京することを決め、紬にも病気のことは隠して別れを告げた過去があった。

戸川湊斗(鈴鹿央士)は紬と想が再会したことに不安はぬぐえないものの、想いとは裏腹に、春尾正輝(風間俊介)の手話教室を紹介する。想と話せるようになりたいと思う紬は手話教室に通うことを決意し、想に「もう一度会って話したい」と告げるが…。

学校で前後の席に座って向き合って二人で話す会話。
どうでもいい、くだらない内容のやりとり。
先生に茶化されて一緒に手繋いで下校。
ただ一緒にいるだけで楽しい時間。
それでけで、そんなことだけで良かった。
だけど、卒業式のあとの想の笑顔が急に曇ったとき、そんな楽しかった時間さえも覆い尽くしてしまうほどの恐怖だったんだろうな。
想がお母さんと話してたときも、一人で不安を抱えていたときも、想の辛さや恐怖が滲み出てた。
だから、「ごめんね」って微笑みながら言ってた言葉が辛かった。

紬と公園で会った時。
大好きな人の顔見てふっと笑顔になれた瞬間だけは安心で包まれたんじゃないかな。
あれはもうしょうがないけど、紬の優しさだからしょうがないけど。
紬がポジティブで明るければ明るいほど、その顔を曇らせたくないって思っちゃうし、「声はね、聞きたいよね」って苦しさ堪えて言った想はギュー!って心が押しつぶされてそうに見えた。
最後に自分の名前を呼ぶ声、聞きたかったんだよね。
「火傷しそうなほどのポジティブの冷たさと残酷さに気付いたんだよ」って髭男の歌詞にリンクしてた。

湊斗の電話、パンダの動画。
何も聞かずに察して、迎えに行くまでの間可愛い動画を見ててって。
こんなに良い人なのに、良い人すぎてもはや辛かった。
湊斗は紬が想のもとにいってしまわないか心配だけど、隠して何も聞かずに冷静を装ってる感じが、時々怖く感じる…

紬も湊斗も想のこと簡単に周りに言い過ぎじゃないかな思ってしまった…
抱えきれなくて周りに言いたくなってしまう気持ちも分かるけど、知ることによって健聴者と障害者って区別されちゃうの辛いな。
これが今後悪い方に傾かなければいいけど…

カフェでイヤホン返して、元気だった?って聞けたとき、
やっと久しぶりに会話できてて、それだけで泣きそうだった。

ずっと聞きたかったから、話したかったから。
元気だった?
たったそれだけだけど、お互い気になってたんだなって。
だから想が奈々とカフェでイヤホンのこと話してたとき、「返さなきゃ」って言ってたのは本当は会うための口実を自分に言い聞かせてたんじゃないかな。

ただ新しいスカート履いてた紬。
それはまだ想への気持ちがあるってことなんじゃないかな?って思ってしまった。
だって好きだった人に会うってだけで新しいスカート履いてくって、そういうことじゃないかなって。
その新しいスカートに気付くのが湊斗っていうところが、より切なく感じた。
これが今後伏線回収されるのかな?

最初の空と同じ空。
そこには学生のときみたいに向かい合って話そうとしてる二人。
あのときみたいに心を通わせようとしてるこの構図が素敵だった。

想ともっと話したくて、もっと知りたくて、手話を習うことにした紬。
これが想の心の壁を溶かすきっかけになってて良かった。

もともと好きだった人の明るさ、ポジティブさ、一生懸命分かろうとしてくれる姿は今の想にとって、やっと心に温かいものが流れてくるような感覚だったんじゃないかな。

二人の誤解が解けて、やっと落ち着いて話せて、
想が別れを告げたLINEの真相も分かって。
もう涙なしには見れなかった。
想が泣きながら文字打って、微笑みながら見せる優しさが苦しかった。
あんなに辛かったのに、苦しかったはずなのに、あの時も今も紬に対して優しいこと言って笑ってくれて、声を交わさずともあの時みたいにまた話せたこの時間は、二人にとってかけがえのない時間だったんだろうな。

今、紬の側には大切な人がいるって知った想の
一瞬悲しい顔してすぐ笑ったのが切なかった。

最後、紬が聞きたくて聞けなかった言葉。
これは引き金になってしまいそうだな。
「救いたい=救われたい」になりそうな…

好きになれて良かったって思う。思いたい。

この紬の言葉は強かったし、素敵だなって思った。
それだけ想のこと、本当に大切に思ってたんだなって。
出会わなければ、好きにならなければよかったって思いません?って聞いてた春尾は、何か抱えてそうな気がする…

電話は会わなくても声が聞けて繋がってることを実感できるけど、
手話は話さなくても顔を合わせて手だけで会話できて、相手と繋がってることを実感できる。
有線のイヤホンを分け合って二人で音楽を聞いてたときみたいに、
二人だけには分かる空間。
素敵なツールだなって改めて思った。

想役の目黒くんの演技が本当に繊細で、
悲しい、切ないも、それを隠した優しい笑顔も
細かい目線も本当に上手いなって思った。

ラストどうやって終わるのかと思ったら…
ほっこりとした気持ちで涙流してたところで、まさかあんな展開になるとわ…
その演出で一気に「はぁっ!!」って気持ちの方向を変えさせられた。
またしても早く次が見たくなるような展開。 
そして今回もたくさん出てきた今後に繋がりそうな気になるポイント。
次回以降の伏線回収も気になるところ。

まだ見てない方、気になった方、もう一度見たい方はTVerで1週間無料で見れます。
もしくはFODならいつでも全話見れます。
ちなみに、2話を見てから1話を見直すと、切ない気持ちが増します。笑

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