2020年、お金について考え始めた 57/100

2020年、下の子が大学に入学して実家を離れた。もう、早起きしてお弁当を作る事もない、夜遅くに塾へお迎えに行くこともない。思春期真っ只中で繊細な受験生との同居によるなんとも言えない緊張感に巻き込まれることもない。Feel freeeee~!

となるはずだったが、突如コロナ禍におそわれ、子供達は大学に行けずに実家でリモート授業を受けることになった。その頃は、コロナ感染というものがどういうものなのか全く分からない状態だったので、外出もままならなかった。感染すると全員あっという間に死んでしまうのか、それともほとんどの人は生き残るのか、それすら分かっていない状況でした。

そこで私は情報を求めてネットの世界を彷徨うことになる。それは、コロナに関する正しい情報。世界の状況。テレビ番組は一日中同じ情報を流し続け、さらに視聴率のためかどちらかというと不安を煽ったり、感情に訴える情報ばかりで早々に見ることをやめてしまった。

ネット上にはお金の情報もたくさんあがっていて、この機会に伸ばし伸ばしにしていたお金の勉強も始めようと思った。

これまでお金についてじっくり考える暇もなかった。うちは夫も私も働いているのだが、基本生活費は夫の収入で賄っていた。私の収入は実際ほったらかしで銀行口座に置いているだけだったが、主に老後資金に充てるつもりだった。1年に1回ほど定期貯金の金利をチェックして良さげなところに移したりすることぐらいはやっていた。

夫婦2人ともフルタイム勤務というのは忙しい。まとまった休みは盆暮しかない。例えばそのタイミングで家族旅行に行くためには何ヶ月も前から予約をしたり、家族全員のスケジュールを調整したり、直前には荷物を準備したりすることが必要なのだが、私にも夫にもそんな余力は無かったので豪勢な旅行や遊びとは無縁な生活だった。加えて夫の実家の相続問題もあり、何かあった時のために現金を用意しておかなければならないという気持ちもあった。

そんな状況が結婚してから30年続いていたので、ほったらかしなりに老後の資金はある程度積み上がっていたのです。

そこに、どこからか人生100年時代、インフレ到来などのワードがドルコスト平均法、投資信託という言葉とセットになって現れた。もう、投資の世界の謳い文句みたいなものだと思うのだが、それにコロッとやられてしまい、とにかく勉強を始めることにしました。

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