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一期一会の乗務員⑲ 聞いちゃいけない話 2023年5月19日

都内でタクシー乗務員をしております、みやびと申します。

先日、歌舞伎町までお乗せしたお客さま。お送りしている間に、電話で話す声が聞こえてきました。

「… 〇〇が、パクられたんだよね。前科◯犯だとダメだからさぁ」

タクシー乗務員などやっていますと、警察はとにかく怖い。悪い事はしてないはずなのに、無駄にドキドキしたり…

キップ切られる、違反、などなど。そして10,000円弱の罰金😰😔

このお客さまは、また別の意味でやけに警察事情に詳しく、逮捕が身近にある感じがします。

タクシー乗務員のソレとは、比べものにならぬほど重い話のようです💦

まだ30代くらいに見えますが、最高級のバッグを持ち、新宿の高級マンションに暮らす、この女性🏙️

会話と住居や身なりから、おそらく歌舞伎町で店を経営している方なのではないか?

雨に濡れないよう、遠回りしても構わないから家のそばに車をつけてくれと指示され、タクシー代金もいとわない様子です。

営業所に戻り、新宿を得意とする先輩にその話をすると…

「アタシなんか、この前シャブ中を乗せたよ〜!警察から出てきたばかりで自宅まで。身体に粉付いてるの😅💉💉」

目的地を言えて、支払いも問題なかったそうですけど、そんなお客さまとも、深夜の密室で2人きりにならなきゃいけない仕事ですからね… 私達😳😨

しかし、先輩は30代で年収1000万円をキープし、都内に一軒家まで持ってるやり手乗務員なのでした💵✨

聞いちゃいけない話は、続きます。

ご婦人2人をお乗せして、とある産科の病院を通り過ぎた時のこと。

「ウチの子ども達は3人とも、ここの病院で産んだのよ。今は、〇〇がアメリカに、△△ももう社会人よ」

「3人て、ママ。愛人の子どももココで産んだの?」

「そうよ〜、あの子ももう高校生よ」

「そうなんだ〜、早いね。看護師さんとかにバレなかったの?」

「幸運なことに、旦那と(不倫相手が)同じ血液型でね。未だバレてないのよ」

「アハーッ!金髪、青い目とかじゃなくて良かったねぇ。

(産科の医療スタッフは)旦那のことも知ってんのに、産まれてきた子が明らかに日本人じゃなかったらヤバいよねぇ🤣🤣」

…… えっ、え? なんちゅう話を💋

私はこの話が耳に入っても無表情で業務に徹していました。しかし、心のなかでは、、

『開き直ると人は強く生きられるのではないか… 』と思ってしまいました。

真実は人を傷付け、苦しめるだけの事の方が多いですからね。たとえ騙すことになったとしても、言わない優しさがある。

むしろ、業火を背負って生まれてこなければならなかった子こそ、切ない。。゚(゚´Д`゚)゚。

芸能人の大沢樹生さんと、喜多嶋舞さんのことを思い出します。

2人の子として育った息子さんには、父となっていた大沢さんとの血縁が無かったことが判明。そして離婚した、と伝えられています。

報道を真実として、大沢さんが苦しんだことは当然としても。

守られるべきは、この息子さんであり、お客さまの御子です。

両親だった人達の仲違いの原因を作ったのは自分だ、と悩み苦しむ。大人なら受け流せることでも、子どもが受けてしまうと深い深い傷になりますからね。

これだけ知られていますから、世間も『誰の子か分からない子ども』と好奇の目で見る。👀

真実としても、大沢さんは世間に吐き出さずにいられなかったのでしょうか、、😱

身近に居る1人の子ども、一緒に暮らしてきた息子を守らず、自己保身に徹してしまう。

一方で、喜多嶋さんも酷い。

2人の男性(夫と息子)に、これほど深く、とんでもない傷を与えたのは彼女です。子どもを守りきれなかったのは、この母ですからね。

男と女のことなど、私には解りません。罪を作った女が悪いか、罪を作らせた男が悪いか。

事は、もはや2人の問題では無くなってしまってます。

自分の弱さから、何でも言わなきゃ、吐き出さなきゃ生きていけない人は、醜い。哀れだし、見苦しい。🙈🙈

だからこそ私は、このお客さまの生き方を否定する気持ちにはなりませんでした。

子を産み、守り育ててますもの。
墓場まで持ってゆく強さを秘めてますもの。

どんなに苦しくとも、秘密を貫き、子を守り通して欲しい。🤱👩‍🍼

私は、お客さまをお乗せした場所も、名前も、産科病院も分かっていますが、個人に関わる情報は言えません。絶対に秘密です🤫㊙️

墓場まで持ってゆきます🪦✨

でも、このような人間模様と言いますか、偶然であっても聴かせてもらえた話、ご縁のあった方々の生き様は書き留めておきたい👀

作家志望ですからね📝💕

上手くゆかないことばかりの世の中で、どう生き切るか。たくましく、生き抜いて欲しいです。

つづく。
🤐

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