感想文『手製本始めてました！～約10年のざっくりした備忘録～』永都りすさん

魔術書工房　永都りすさんの『手製本始めてました！～約10年のざっくりした備忘録～』が届きました。思ったよりずっしりしているのは、紙へのこだわりからというのがよく分かるzineです。

新刊販売開始しました。ざっくり１０年の記念ＺＩＮＥ。手に取っていただけたら幸いです。
【ZINE】手製本始めてました！～約１０年のざっくりした備忘録～ | 魔術書工房（BOOTH） https://t.co/nFxbypWx8v #booth_pm

— 魔術書工房＠～6/30お手紙応援ｷｬﾝﾍﾟｰﾝ中 (@a_ryu_dot) June 25, 2021

こちら、ミシン綴じでなく手かがりなんですよ（！）。

前書きの記載は、まさに私も思うところで。私がもごもご言葉にできずにいたことを、すっきり言葉で表現していらして、すごいなぁと思いました。

前書きだけで、こんなにドキドキする本はあるでしょうか。
そして、ページをめくるたびに本の完成度がどんどん増していきます。

Mr.Bは、印刷するとこんな質感なんですね。

始めの頃に作った本に対する振り返りや、明確に自信を持てないものは机にのせないというプライド、作ってみたい装丁に自分の技量が追い付かない悔しさ。

私がいま直面している不安や焦燥に、これまで何度も向き合っていらしたんだろうと思いました。

「本を売りたいんじゃなくてつくりたいだけ」

あぁ、そうだなぁ、と思いました。

10年続けていらっしゃること、とてもすごいです。

もしも前書きの目標の準備が整うときが来たら、私は当地にもその場を準備したい。
その時まで、私は私を高めつつ、その場を整えられるよう、精進していたいと思います。

真剣で妥協なく、自分にも作品にも真摯に向き合う姿勢、本当に尊敬しています。

たまらず、夢中で紙を折って、本を綴じました。
そういう衝動を与えてくれる人が、大好きです。

なんだか今年は、「10年」というキーワードにご縁があります。
私も10年続けたいな、と思いました。素敵な作品を、ありがとうございました。