『ワタシのトリセツ』裏話

『mariのトリセツ』/『ワタシのトリセツ』という、2冊組のzineを作りました。

このzineは、私がコミュニケーションですれ違ったことがもとでできあがりました。

その人は、連絡しても返信はくれないし、約束の期日も守ってくれない。送ると言っていたものも、いつまでたっても送られてこない。どうにも嚙み合わなくて、最終的に私は怒ってしまいました。

でも、よくよく話をきくと、お互いの感じ方(ものの見え方)が随分違っていて、それが原因で擦れ違っていたことに気づきました。
その人は、これまでも沢山の人と、そういった誤解がもとで人間関係をなくしてきたようでした。

悪気はなくても、どうしても擦れ違ってしまう人たち。

私は、「その人の行動が私に対する悪意や配慮の無さからくるものではない」という事実を知ることで、すっと心が楽になりました。
そして、その違いに気付かずに怒りをぶつけてしまったことを、申し訳なく思いました。

相手の視点でものを考えたり、自分の言動が相手にどんな影響を与えるかについて想像するのが苦手な人たちが少なからずいることは、なんとなく知っています。

外側からは分かりづらいその違いを抱えながら生きていくのは、結構大変なことじゃないかなぁとも思います。

だから、「自分の『トリセツ』を作って誰かに伝えられたら、もっとコミュニケーションが楽になるのではないか」と考えました。

もちろん、必ずしも自分の内面的なところまで掘り下げる必要があるとは思いません。自分の興味関心について書いて、楽しく会話を広げるためのツールとして使えれば充分です。

自分が好きなように、伝えたい部分を、伝えたいタイミングで。
読む自由も、読ませない自由もあります。
SNSのようにリプライへの返答もいらず、ある意味、一方的に渡す手紙のようなもの。
それがzineの醍醐味かなぁと、最近では思っています。

 これは、そんな個人的なエピソードからできあがったzineです。


そういえば、まだきちんと謝れていなかった。今度会ったら、きちんと「ごめんなさい」を言おうと思います。

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