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【マーケティング】なぜ、アサヒの生ジョッキ缶は爆発的にヒットしたのか



野崎です、


販売すると同時に売れすぎて
供給が追いつかなくなった
『幻のビール』って皆さんご存知ですか?



ビール好きなトレンドに敏感な方は
ピンっとくるかもしれません。



そう、、、
アサヒビールの新商品
『生ジョッキ缶』です。

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蓋を開けただけで、
泡がモコモコ出てきて、


サーバーで注いだようなクリーミーな
泡が楽しめるんです。




居酒屋に行かなくても
あのジョッキで飲む様なビールが
楽しめるなんて企業努力に本当に感謝。


なんと開発に4年の年月もかかったんだとか。
まさにオリンピックレベル、、。


缶ビールとは思えない
クリーミーな飲みごたえと斬新さで、、
SNSを通じて瞬く間に人気になった商品です。



お家の冷蔵庫でキンキンに冷やして、
プシュっとあけて、、
モコモコした泡と喉越しを味わう。



これから夏に向けて
お家での楽しみがまた一つ増えますよね。

ビールの常識が
ガラっと覆されて、、


ビールファンが
もっと増えるといいなー
なんて思っています。




「野崎さん、
今日はビールの話ですか?」



いえいえ、
このまま野崎のビールにまつわる
笑えない失敗談をしても良かったのですが、、



今回は、、
なぜ『生ジョッキ缶』がここまで大ヒットをしたのか、
マーケティングの視点で振り返ってみます。




ビールの前に
コピーライティングのお話しをしますね。



コピーライティングでは、
一番目立つキャッチコピーが命だと言われるくらい、
ライターは力を注いで書いています。


キャッチコピーとは
最初に目に入る大きな文字の部分です。



なぜ、、
キャッチコピーが大事かと言うと、



キャッチコピーを変えただけで、
メールの開封率や売り上げが
数倍にも変わると言われるくらい大事な部分だからです。


キャッチコピーをビールで例えるなら
まさに泡の部分。


一口目の泡の部分が
マズかったら、


最後までゴクゴクっと
飲む気が失せるだけでなく、


んーー
なんか微妙。

「すいませーん、
レモンサワーください」


っと相手にされなくなります。




コピーライティングの世界では
反応力を上げるキャッチコピーに
するために必要な要素が3つあると言われています。  



先程の『生ジョッキ缶』に当てはめて
説明していきますね。



①得になること


消費者は、、
この商品を買ったら
どんないい事があるのか


自分が得になること
しか考えていないのです。


なので、、
商品の機能や特徴だけでなく



その商品を買った後の未来をイメージさせる
『ベネフィット』を訴求することは
最も効果的です。



生ジョッキ缶に例えると、
こんなにいい麦を使っていますよ
こんなに美味しい水にこだわっていますよ

も魅力的ですが、、



居酒屋に行かなくても、
モコモコクリーミーな泡のビールが
お家で楽しめますよ。


家族との団欒での楽しいひとときや
一日の終わりの自分へのご褒美にいかがですか?



など、、

「生ジョッキ缶を飲むと
どんないい未来があるのか?」
「どんな徳があるのか」


これらをアピールすることが
消費者をメロメロにする上で大切なのです。





②新しさ



私たち人間は、
新しいものが大好きです。


あなたもコンビニの新商品を
ついつい買ってしまったり、、


最新作のマンガや映画は
何としてでも見たいと
思った経験はありませんか?



今回の生ジョッキ缶も
『新しさ』をアピールしています。



今までの缶ビールだと、
居酒屋で飲むような綺麗な泡が出せない
所詮缶ビール止まりでしょっ。

というイメージを180度覆しています。



また、容器にもこだわっていて、
缶詰のように蓋を全て
ガバっと取り外せる仕様となっています。




③好奇心


私たち消費者は、
誰しも物事を追求する根源的な心を持っています。


いわゆる「好奇心」という奴です。



あなたもご存知の民話
鶴の恩返しでも、、


『絶対に見てはいけません』
と言われると、、

ついつい覗いてしまったり、、



スクープ、解禁、衝撃映像、遺体、失言、盗撮、絶望




など、、
週刊誌の表紙に書いてそうな




ちょっとブラックな言葉を見たり聞いたりすると
「え!?なになに。どうしたの?」



っと、、
ビクっとなって
ついつい反応してしまいます。



つまり、、


私たちは一般的なルールから外れていることや
想定外なことに対して
無意識のうちに反応してしまっているのです。



今回の生ジョッキ缶も、
私たちの好奇心を
コチョコチョ刺激してきます。


キンキンに冷えたビールを
冷蔵庫から取り出して、、


蓋をパッカーンとオープンすると
泡がもこもこと湧き上がってきて、


「あっ、溢れる」
っと言うタイミングで
グビッと喉に流し込む。



4年もかけて開発した
泡がモコモコ湧き出るビールって
どんな感じなのかな?


っと気になっちゃいますよね。
これぞまさに好奇心を揺さぶっています。




まとめると。。

私たち消費者が
思わずビクっとなってしまう要素は


①得になること
②新しいこと
③好奇心


が大きく関わってきます。




あなたの身の回りでも
流行っているモノにも当てはまるかもしれません。





モコモコ湧き出る
あなたの好奇心に乾杯🥂




いつも最後まで
お読み頂きありがとうございます。


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