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白バイとわたし

今日はワクチン大規模接種の会場のお手伝いです。何事もなく、昼の鰻重が食べられますように。

ところで、毎日、五七五を詠んでいますが、ときどき、俳句の本に刺激を受けて突拍子もない句を詠みたくなります。

でも、それらの句はどうも他人の共感を得にくいようです。思い入れがない訳でもない、でも、何か伝わりにくいようです。

突っ込みを入れられながらも、めげずに句を詠むわたしは、"歌姫"かしら~なんてね。

五七五で、自分の内面を晒しているようで、これって裸で、歌いながら歩いているようなもんかもしれないなあ、と思う毎日です。

お~怖い~


白バイと交わす挨拶二月逝く

(しろばいと かわすあいさつ にがつゆく)

季語は「二月逝く」です。

白バイに乗る警察官と目が合うとあまりいい気がしないわたしです。悪いことはしていなくても、走馬燈現象が起こります。

先日も目が合ったので、思わず会釈。何故か相手も会釈。暖かい空気になりました。

二月も終わり、春がすぐそこです。わたしの認知も成長したようです。

ちなみに、走馬灯現象とは、何度も白バイや白パトに呼び止められた時の嫌な記憶です。

制限速度が50キロのところを51キロで走って捕まったり、あと1分で右折可能なところを右折して捕まったり、ブレーキを踏まずに、ハンドリングのみで走行させていて、酔っぱらい運転と間違って捕まったり、一時停止のところを3秒しか停まってなかったと捕まったり、、、まだまだ、挙げたらキリがない、嫌な過去が甦ります。

とはいえ、捕まりはしますがキップを切られたのは3回のみです。先日も、たまたま目が合った、会釈した、のどかやなあ。

白バイと交わす挨拶春兆す

これが、心情と近い気がしました。


見上げる吾見下ろす鷹や桜東風

(みあげるあ みおろすたかや さくらこち)

季語は「桜東風」です。

まだ、桜も咲いていませんが、夜勤に出掛けようとして、空を見上げると大きな鳥が飛んでいました。

見上げるわたしと見下ろす鳥。互いの視線が交差した気がしました。

真っ赤なトートバッグを背に、足早に出勤をするわたしと、ゆうゆうと空を飛ぶ鳥。

何だか、人間やってる自分がおかしくなりました。


廃屋に絡む山藤加減なし

(はいおくに からむやまふじ かげんなし)

季語は「山藤」です。

ふと視線を下ろしてみると、数年前から廃屋となった近所の蔵に、山藤の蔓が巻き付いています。

ギシギシと容赦なく巻き付いた蔓。あと数年すれば、蔵はノックアウトするでしょう。

今、わたしが住んでいるログハウスも、もしわたしが居なくなったら、山藤の餌食となるのかしら。

自然の容赦ない強さに感動もしたし、同時に切なさも感じました。


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蜂の細かな羽ばたきが描けなくて、どうにもメルヘンチックな蜂になりました。