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げんげん

天気予報どおり、目を覚ますと外は荒れ模様です。あ~あ、週末はワクチン接種なのに、お天気が悪いとみんなちゃんと来るかなあ。


ランプの光は、それが消えるまで輝き、その明るさを失わない。それなのに、君の内なる真理と正義と節制とは、君より先に消えて、なくなってしまうのであろうか。

自省録より本日の自戒


げんげん(蓮華)


古文ふるぶみの薄き押し花蓮華草れんげそう


最近はめっきり見なくなったレンゲソウは、紫雲英とか五形花、蓮華草、ゲンゲ、レンゲとも表されます。

幼い頃は、今のように綺麗な便箋もなくて、蓮華の押し花を作って張りつけて、デコっていました。

とっくに捨てたと思っていた、友だちからの古手紙。なかには色が変わって、ペラペラになった蓮華の押し花が挟まれていました。

小学生の頃は、田んぼにはたくさんの蓮華が植えられていていました。遊ぶのに忙しく、どれだけ下校に時間がかかったことか。

蓮華やシロツメクサを長く編んで、縄跳びをしながら帰ったものでした。


ほっぺがしもやけぜよ
な~んて、飲み過ぎでもないぜよ


「ママどうぞ」

げんげのジュースに舌鼓


子どもの頃、草花で色水を作ったもんです。蓮華の色水はきれいな赤で、心がポッとしました。

苺はやっぱり赤が美味しそうだし、色水も、やっぱり赤がワクワクしました。


花筏はないかだみぎへひだりへ風の恋


川面に桜の花びらがびっしり敷き詰められ、花筏のようにゆったりと流れていく光景には息を飲みます。

その花筏、よく見ると、ゆらゆら右へ左へ。まるで風の恋心のゆらめきのようです。

わたしの気分は花筏。風まかせに右へ左へ。まるで風の恋心みたいです。


夜勤明け、世界は遠近法を忘れる